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主人公も設定も考えた。でも次に何をすれば本文になるのか分からない。調べるほど、やることが増えていく。
コトハ
原稿はどこまで進んでいますか。まだ一場面目の前なのか、途中で止まったのか。それが分かれば、今日見る場所を一つに絞れます。
アキト
八工程を全部やり直す必要はない。止まった原因に近い場所に戻れ。
Overview
初心者向け・小説の書き方8工程|今の原稿から一つ選ぶ
小説を初めて書くときは、いまあるメモや本文を確かめ、次に進める作業を一つ選ぶところから始められます。この記事では、アイデアから公開を考えるまでの作業を八つに分けて案内します。サイト独自の整理で、すべてを順番どおりに埋める必要はありません。
- アイデアの種を選ぶ:気になる場面、感情、「もしも」から一つ残す
- 今回書く範囲を一文にする:誰の、どんな時間や出来事を扱うか仮置きする
- 人物を考える:今回の場面で、その人が何をし、何を気にしているかを見る
- 舞台・設定を選ぶ:次の場面に必要な場所や条件を決める
- 出来事の流れを考える:何がきっかけで次へ進むのか、あるいは何を並べて見せたいかを確かめる
- 一場面を本文にする:人物の動作、会話、感覚などを文章にする
- 一稿を書き終え、推敲する:今回の終点まで書いた版を残し、直す目的と範囲を選ぶ
- 公開するかを決め、準備する:公開する場合は投稿先の条件と表示を確かめる
ステップ2の一文は企画メモです。小説の冒頭にそのまま置く一文とは限りません。また、ステップ8は公開の判断も含みます。自分のために書き終える、しばらく保存しておく、という選択もできます。
| 今の状態 | 見る工程 | 今日の小さな作業 |
|---|---|---|
| 書きたい雰囲気だけある | 1〜2 | 誰の、どんな時間を描きたいか一行残す |
| 設定はあるのに人物の行動が浮かばない | 3 | その人が今回したいこと、または気にしていることを書く |
| 世界観の説明ばかり増える | 4 | 次の場面に必要な設定と、保留する設定を分ける |
| 次の出来事につながらない | 5 | 前の出来事が次を起こす根拠を確かめる |
| 場面のメモを本文にできない | 6 | 見える動作や聞こえる言葉から、三文だけ試す |
| 一稿はあるが直し方が分からない | 7 | 直す目的を一つ決め、構成・場面・文のどこを見るか選ぶ |
| 公開先や公開するかどうかで迷う | 8 | 見せたい相手と、まだ決めていない条件を残す |
場面を書いてから人物を考え直したり、一稿の途中で構成へ戻ったりして構いません。AIも必要なら候補出しや整理の補助に使えます。八工程のうち、今日は扱わないところはそのまま残します。
Step 1-2
小説のアイデアと、今回書く範囲を決める(1〜2)
種になるメモがあるなら、今回どこまで書くかを一行残すところから試せます。人物の望みと行動で話を考えたい場合は、ストーリーの作り方(4つの質問)で骨組みを仮置きします。まだ分からない項目は空けて構いません。
- ストーリーの作り方を初心者向けに解説 — 人物・望み・壁・変化を、今回使う範囲で考える
- 物語作りは何から始める? — 最初の短い時間で、次に書く一場面を選ぶ
- 物語の基本構造とは? — 欠落・試練・選択・変化で捉える型を試す
- 短い物語の作り方 — 小さな始まりと終わりから、一本の範囲を決める
これらは別々の入口です。全部を読んでから書き始める必要はありません。静かな時間や景色を書きたいなら、その対象を一行残してステップ6へ進むこともできます。
アイデアがまだないときの入口
- 物語のアイデアが浮かばないときの出し方 — 日常の気づきから素材を拾う
- 『もしも』からストーリーを考える方法 — 条件を変えて、書いてみたい問いを探す
- 感情から物語のテーマを決める方法 — 怒りや後悔など、残っている感情を手がかりにする
今日の作業は「素材を一つ選び、気になった理由を一行残す」だけでも構いません。詳しい設定や結末は、必要になったところで考えます。
ほかの入口はアイデアを見つける記事一覧から探せます。
Step 3-5
小説の人物・舞台・プロットを、一場面に必要な分だけ考える(3〜5)
人物・舞台・出来事の流れは、行き来しながら考えます。まずは次に書く一場面に必要な分を選んでください。プロフィール、世界全体の歴史、結末までの筋をすべて確定させることは、書き始める条件ではありません。
ステップ3:人物の、今回の行動を考える
何をしたい人かがまだ曖昧なら望みを、行動が決まっているなら迷いや相手との関わりを考えます。弱点の克服を描くかどうかも、作品に合わせて選べます。
- 主人公の作り方 — 欲望と欠落から行動を考える方法
- キャラクター設定シートの作り方 — 設定を場面で使うために整理する
- 魅力的なキャラクターの作り方 — 読者が気になる人物を考える
- もっと見る:キャラクターを作る記事一覧
ステップ4:次の場面に必要な舞台と条件を選ぶ
人物が今どこにいて、何を見聞きでき、どんな条件の中で動くのかを先に置きます。あとで使う設定はメモへ残し、今の本文にすべて説明しなくても構いません。
- 世界観の作り方 — 人物の近くから舞台とルールを考える
- 物語の設定の作り方 — 今使う設定・雰囲気・保留を分ける
- もっと見る:世界観・設定を作る記事一覧
ステップ5:出来事のつながりや並べ方を確かめる
前の行動が次の出来事を起こす話なら、つながる理由を確認します。違う場面を並べて見え方を変える話なら、その配置を比べます。どの型が合うか、短い区間で試せます。
- プロットの作り方 — 「だから/しかし」で、つながる根拠を確かめる
- 三幕構成とは? — 全体を三つの区間から見る方法
- 起承転結とは? — 四つの役割で、材料の見せ方を考える
- もっと見る:プロット・構成を作る記事一覧
今日の作業が一場面なら、その場面に足りない人物・場所・出来事のどれか一つだけを補います。
Step 6
小説の一場面を本文にする|三文の作例から続きを試す(6)
場面のメモがあるなら、人物が見聞きするもの、動作、発言から本文を試します。出来事を進めたい場面では、人物の目的、進めない理由、次の行動を手がかりにできます。静かな時間を描く場面では、何をどの順番で受け取ってほしいかを考えます。
例:音楽室の前で止まっている三文
高校生の葵が、放課後に忘れた楽譜を持ち帰ろうとする自作の練習稿です。ここでは、次の三文まで書けているとします。
放課後、葵は忘れた楽譜を取りに音楽室へ戻った。
扉を引いたが、動かなかった。
鞄の中を探してから、葵は廊下の時計を見た。
書けているのは、戻ってきた場所、扉が開かなかったこと、鞄と時計を確かめる動作までです。先生がどこにいるか、鍵を借りられるかはまだ決めていません。
次は「職員室へ向かう案」を仮置きし、葵が歩き出すまでを三文で試す、と範囲を絞れます。案を選んだだけで、本文に行動を書いたことにはなりません。続きを書いてから、考えた流れが伝わるか読みます。
- シーンの作り方 — 行動を進める場面を組み、本文の三文へ戻る
- 会話文の書き方 — 相手の発言にどう応じるかを確かめる
- 描写の書き方 — 動作や感覚と、感情の説明を比べる
- 小説の地の文の書き方 — 場所・動作・感覚・内面のどれを足すか選ぶ
- もっと見る:シーンにする記事一覧
AIに相談するなら、「今の三文」「まだ決めていないこと」「比べたい行動案」のように範囲を指定できます。候補を採るか、どこまで本文に書くかは読みながら決めます。相談を使わず、自分で続きを試しても構いません。
- AIで小説を書く方法まとめ — 工程を一つ選び、入力と採用判断を分ける
Step 7-8
小説の一稿・推敲・公開を分けて考える(7〜8)
ステップ7では、まず今回決めた終点まで書いた版を残します。次に「つながりを確かめたい」「一場面が長い」「文の意味が取りにくい」など、直す目的を一つ選びます。大きな構成に迷うなら構成から、直す場所が一文だと分かっているなら、その一文から比べても構いません。
- 物語を完成させる方法 — 今回の一稿をどこで閉じるか決める
- 推敲のやり方 — 直す目的と範囲を選び、変更前後を比べる
- タイトルの付け方 — 内容と読んでほしい点を言葉にする
公開は、書き終えた後に選べる
ステップ8では、誰にどの形で見せたいかを考えます。公開する場合は投稿先の規約、作品に関係する条件、公開範囲、本文の表示を確認します。まだ見せたくなければ、保存して次の判断に回せます。
- 小説投稿サイトの選び方 — 作品と続け方に合う候補を比べる
- 投稿サイトに出す前に確認すること — 提出する本文と、投稿先の条件を照合する
- 小説を公開するのが怖いときの対処法 — 不安な点を分けて、見せる範囲を考える
- もっと見る:完成・公開する記事一覧
書いた後の気づきは、小説を書き終わったらやることで残せます。「次も続けたい条件」と「一つ変えて試したい条件」を分けると、次作で確かめることを選べます。
本でまとめて学びたいときの選択肢
『工学的ストーリー創作入門』は、出版社の商品紹介と目次で、コンセプト・人物・テーマ・構成・シーンの展開・文体の六つを扱う本と確認できます。ラリー・ブルックス著、シカ・マッケンジー訳です。この記事の八工程とは別の整理なので、気になる項目を目次で確かめて選べます。
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向いている人:出版社の目次にある人物・テーマ・構成・場面・文体を、まとまった一冊で学びたい人。
先に短く試したい人:今日の一場面だけ書きたい場合は、この記事から必要な解説を一つ選んで進められます。
Your Next 15 Minutes
現在地メモで、小説の次に書く範囲と読む記事を選ぶ
今あるメモや本文を見ながら、「書けているところ」と「これから決めるところ」を分けます。読む記事を一つ選び、次に書く範囲を残してください。15分は短く試す時間の一案です。もっと短く区切っても、今日はメモだけで終えても構いません。
音楽室の三文から、現在地メモへ
| 項目 | 今回残すこと |
|---|---|
| いま手元にあるもの | 高校生の葵、放課後の音楽室、忘れた楽譜を持ち帰りたいという目的。本文v1は上の三文まで。 |
| 止まっている場所 | 扉が開かないと分かった後の行動が未執筆。先生の居場所や返答も未定。 |
| 戻る工程と理由 | ステップ6。人物と目的はあり、次の行動を本文にするところで止まっている。 |
| 今日読む記事 | シーンの作り方。行動を進める場面の観点を確認する。 |
| 次の短い時間で作るもの | 職員室へ向かう案を仮置きし、歩き出すまでを三文で試す。先生に会えたかはまだ書かない。 |
| 再開するときの一言 | 試した三文を読み、葵が職員室へ向かうと決めた理由が分かるか確かめる。採らなければ別案へ戻る。 |
仮案が合わなければ、選び直せます。静かな描写を試す場合は、事件を起こす工程へ戻らず、描写や地の文の記事を選んでも構いません。
実践ワーク
小説作りの現在地を一枚にする
原稿の版と書けている範囲、止まっている場所、見る工程、読む記事、次に書く最小範囲を残します。まだ選べない欄は空けたまま保存できます。
今日できたもの
- この記事で作るもの
- 書けている範囲と、次の一工程を残した現在地メモ
- 次に見る場所
- 今の原稿に必要な記事を一つ
- 次の行動
- 選んだ範囲を短く書いて比べる。決まらない点は保留する
ソウマ
今ある三文は残して、扉が開かなかった後だけ試せばいいんだな。次の三文を書いたら、いったん読み返すよ。
コトハ
はい。考えた案と、本文に書けたことを分けておけば、次も同じ場所から再開できます。
アキト
合わなければ別案へ戻ればいい。今は歩き出すところまでに絞ろう。
おつかれさまでした
今の原稿から、次の一工程を選ぶ準備ができた
アイデアから一稿・推敲・公開判断までを見渡しました。今ある本文やメモを残し、次に読む記事と書く範囲を一つ選んでください。未定の点は保留できます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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