世界観・設定を作る

初心者が決めるべきこと・決めなくていいこと

物語の設定の作り方

設定候補から今回の場面に使う条件と描写を選び、本文の使用箇所を照合する。保留には理由と見直す条件を残す。雰囲気の描写も今回使う設定で、三分類を優劣や排他的な箱にはしない。

この記事の結論

物語の設定は、次の場面で何に使うかを考えて選べます。修理屋の受付を例に、条件を示す設定と雰囲気の描写を本文へ入れ、まだ決めないことと見直す条件を残しましょう。 読み終えると「設定優先表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。

コトハ ソウマ ミラ アキト
難易度
初心者
読了時間
14分
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最終更新日

この記事でわかること

  • 今回使う設定の役割と、保留を分けられる
  • 設定表と三文の本文を照合できる
  • 使った場所と保留条件を、設定優先表に残せる
#設定#優先順位#初心者

このページで扱うこと: すでにある設定候補から、今回の場面に使うものを選びます。場所や候補を最初から考えたい場合は世界観の作り方、作り込んだ資料を整理したい場合は設定倒れを防ぐ方法へ進めます。

ソウマ

店の設定を考えたけど、受付の場面で何から出せばいいか迷うな。

コトハ

店主が伝える条件と、場所の雰囲気を添える描写を選んでみましょう。

アキト

今決めないことには、戻る条件を残そう。選んだ設定は本文と照合できる。

01

Worldbuilding

物語の設定は、次の場面で使う役割から選ぶ

物語の設定の役割には行動や情報を支える条件、場所の感触を添える描写がある。今決めないものは保留にし、雰囲気を中心にした場面にも使える。

物語の設定を作るときは、次に書く場面から、今回使うものを選ぶ方法があります。「誰が何を知るか」「人物が何をするか」「場所をどう感じさせたいか」を考えると、候補の役割を決めやすくなります。

たとえば店の受付を書くなら、店主が伝える条件、客が受け取る物、室内の匂いなどを選べます。どれも今回の本文に使えますが、担う役割は同じではありません。

使う時期と、使う役割を分ける

この記事では「今回使う条件」「雰囲気に使う描写」「まだ決めないこと」をメモします。雰囲気の描写も、今回使う設定の一つです。三つを優劣のある箱や、重ならない分類にはしません。

静かな部屋を眺める場面なら、光や音の描写を中心にしても構いません。人物の行動を変えない設定が、すべて不要になるわけではありません。

02

Rules of Place

設定優先表を作り、修理屋の受付を三文で書く

理乃が夜の修理屋で見積もりを頼む三文。店主の返答で修理開始は見積もりへの返事の後と示し、預かり票を受け取る文に紙とインクの匂いを添える。修理の承認・着手・音の復活はまだ書いていない。

**『夜の修理屋・受付場面v1』**を作ります。独学の学習メモで登場した理乃は22歳で、音の鳴らなくなったオルゴールをもう一度聴きたいと思っています。前の例では修理を頼んだ後の返答や条件は未定でした。

今回はその先の受付を書くため、作者が「見積もりへの返事を受けてから修理を始める」という条件、預かり票を渡す動作、紙とインクの匂いを追加します。前の三文にすでに書かれていた設定ではありません。

設定優先表:今回使うものと、保留を決める

メモの欄選んだ設定本文での使い方使う時期・見直す条件
今回使う条件見積もりへの返事を受けてから修理を始める店主の返答に書く今回の場面で使用
雰囲気に使う描写店内に紙とインクの匂いがする預かり票を受け取る文に添える今回の場面で使用
まだ決めないこと他の町にも同じ店があるか今回は本文に出さない別の町の店を登場させる時に見直す

預かり票は、理乃が受付を済ませたことを動作で示すために使います。票の番号や欄の書式は、この三文では扱わないことにしました。匂いには店内の感触を添える役割を持たせ、修理条件とは分けています。

本文に使った三文を照合する

理乃は、音の鳴らなくなったオルゴールをカウンターに置いた。

「まず見積もりをお願いします」と言うと、店主は「お返事をいただいてから修理を始めます」と答えた。

紙とインクの匂いの中で、理乃は差し出された預かり票を受け取った。

店主の返答に開始条件を置き、票を受け取る文に匂いを添えました。理乃は見積もりを頼んでいますが、見積額を聞いたことや、修理を承認したことはまだ書いていません。

確かめる範囲内容扱い方
本文にあること理乃が見積もりを頼み、開始条件を聞いて預かり票を受け取る三文の動作・返答で照合
本文ではまだ起きていないこと見積額の提示、修理の承認・着手、音が鳴ること受付の後の場面で考える
作者が未定にしたこと支店の有無、店の歴史、預かり票の細かな書式今は補わず、必要になった条件を記録

修理の仕組みや店の歴史を楽しんで考えたいなら、作者用の資料に残せます。そのすべてを受付の場面で説明する必要はありません。反対に、歴史を語る場面を作りたいなら、そこでは歴史が今回使う情報になります。

ソウマ

匂いも今回使った設定なんだね。行動の条件とは役割が違うから、分けてメモできる。

コトハ

はい。支店はまだ決めず、別の町の店を書くときに戻ることにしましょう。

03

AI Partner

AIと設定メモ・本文を照合し、使った箇所を確かめる

AIには設定メモと本文を渡し、各設定が動作・台詞・描写のどこにあるか照合する。候補と執筆済みを分け、未定の見積額や店の歴史を勝手に補わない。

AIに相談するときは、設定メモの版と、実際に書いた本文を一緒に渡します。「必要な設定を全部作る」よりも、今回使った箇所を確かめる用途から始められます。

書く前の計画しかない場合は「本文は未執筆」と伝えます。候補に役割がありそうなことと、すでに本文に書かれていることを分けましょう。

もったいない相談例

この物語に必要な国の歴史、制度、地理、文化をすべて決めてください。

よい相談例

設定候補と、今回の本文を照合してください。 作品・設定メモの名前と版:_____ 今回書く場面と人物の用件:_____ 作者が決めた設定候補:_____ 実際に書いた本文(まだなら未執筆):_____ 今回使う役割と、雰囲気に使いたいもの:_____ 保留した設定・理由・見直す条件:_____ 今回確かめたい範囲:_____ 各設定がどの動作・台詞・描写に書かれているか、本文の言葉を根拠に示してください。 設定メモにはあるが本文にはまだ出していないものを分けてください。 雰囲気の描写も今回使う設定になり得ます。分類を優劣や完全に排他的な箱にしないでください。 行動が変わらない設定を、一律に不要と判定しないでください。 見積もりの依頼を、修理承認や修理完了として扱わないでください。 本文にない代金、店の歴史、支店の有無、感情を補わないでください。 追加案が必要なら、作者が決めた設定とは分けて提案してください。

ミラ

『預かり票を受け取ったので修理は始まった』と言われたら、店主の返答へ戻ります。開始には、見積もりへの返事が必要です。

アキト

条件と動作を一緒に見よう。まだ書いていない見積額や承認まで足さなくていい。

04

Practice

設定優先表に、使った本文と保留を見直す条件を残す

設定優先表に場面と版、使った設定と本文、保留理由と見直す条件を保存する。支店の有無は別の町の店を書く時に考える。制約や代償、本文の欄も未定や未執筆のまま保存できる。

設定優先表には、今回の場面と版、設定候補、使う役割、本文での場所を保存します。まだ決めない設定には理由と見直す条件を添えます。

実践ワーク

今回使う設定・本文・保留の条件を保存する

場面で使う条件と描写を選び、書いた本文のどこにあるか確かめます。制約や代償は必要な場合だけ記入し、未執筆の部分や保留もそのまま残せます。

場面

今回書く場面と設定の版を決める。

照合

選んだ設定と本文の使用箇所を比べる。

保留

まだ決めない理由と見直す条件を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
設定メモの名前・版: ____ 今回書く一場面: ____ 作者が決めた設定候補: ____ 今回使う役割: ____ 制約・代償・禁止(必要な場合だけ): ____ 今回使うもの・保留するもの: ____ 本文の使用箇所: ____ 雰囲気に使う設定(空欄でも可): ____ まだ決めない設定と理由: ____ 保留を見直す条件: ____ 本文に置く最初の一文: ____ 今回書いた本文(未執筆なら空欄): ____ 今回の判断・次に考えること: ____ 今回の作業を区切る条件: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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何を決めればよいか迷ったときの進み先

雰囲気だけの場面を書きたいなら、そのまま描写を試せます。動作の条件が空欄だからといって、必ずルールや代償を追加する必要はありません。

この例で残したもの

今回使ったもの
修理開始の条件、預かり票、紙とインクの匂い
本文で確かめた範囲
見積もりの依頼と返答、預かり票の受け取りまで
保留と次の作業
支店は必要になった時に見直す。次は見積もりを受けた理乃の場面を考える

ソウマ

受付の三文には使えた。オルゴールが鳴るところや、見積もりの金額までは書いていないね。

コトハ

次の場面で必要になったものから決められます。今の版と、保留した理由を残しておきましょう。

アキト

条件、雰囲気、保留の役割を比べられた。どれを本文に出すかは、場面が変われば見直せる。

おつかれさまでした

今回使った設定と、保留の条件を残そう

この例では、開始条件と匂いを受付の三文に使い、支店を保留しました。自分の作品でも、選んだ設定と本文、まだ決めない理由を残し、次の場面に合わせて見直せます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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