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初心者が決めるべきこと・決めなくていいこと
物語の設定の作り方
この記事の結論
物語の設定の作り方で大事なのは、設定を増やすことではなく、主人公の行動を変える設定だけを先に決めることです。決める設定と決めない設定を分けます。 読み終えると「設定優先表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。
この記事でわかること
- 決める設定と決めない設定を分けられる
- 設定倒れのもったいない例を改善できる
- 主人公の行動に関わる設定優先表を作れる
このページで決めること: 世界観を広げるのではなく、すでにある候補を「物語で使う・雰囲気に使う・まだ決めない」に分けます。舞台とルールを最初から作る段階なら世界観の作り方、作り込みを捨てずに整理したい段階なら設定倒れを防ぐ方法が先です。
ソウマ
設定って、国の歴史とか地図とか制度とか、全部決めないと書けない気がする。
コトハ
全部決めなくて大丈夫です。今日は、主人公の行動を変える設定だけ先に選びましょう。
アキト
使わない設定は、今は空欄でいい。設定は量ではなく、本文で効くかだ。
Worldbuilding
物語の設定は、主人公の行動を変えるものから決める
物語の設定は、決めれば決めるほど正しいわけではありません。物語の中で機能する設定と、機能しない設定があります。決めなくていい場所を、意図的に空欄として残すのも設計のうちです。
ここでは、設定を『決める/決めない』の二つに振り分ける手順を見ます。空欄は欠陥ではなく、読者の想像が入る場所として活かします。
小さな例:記憶を売る店の設定優先表
決める必須:記憶は瓶に入れて売れる。売ると、その記憶に結びついた感情も薄れる
決める補助:店内は紙とインクの匂いがする。瓶は棚ごとに淡く光る
意図的空欄:この制度が国で認められているか、他の街にも店があるか
空欄を残す理由:読者が知りたいのは制度の全体像より、主人公が記憶を売るかどうかだから
この表があれば、設定を増やす前に「主人公の選択に効くか」で判断できます。
Rules of Place
必須設定・補助設定・意図的空欄に分ける
次の表を使って振り分けます。
- 決める(必須):物語の中で主人公の行動を変える要素。世界のルール、主人公の状況、舞台の特徴。
- 決める(補助):行動を変えるわけではないが、雰囲気を作る要素。色・匂い・季節など。
- 決めない(意図的空欄):地理の細部、歴史の全体像、登場しない地域。読者の想像に委ねる。
例:『記憶を売る店』設定/決める必須『記憶は瓶に入る/対価は時間』/決める補助『店内は薄暗く、紙とインクの匂い』/決めない『この店が他の街にあるか』『記憶を売る制度の歴史』。読者が知らなくてもいい場所は空欄で残す。
もったいない例を短く直す
- 設定の出し方:国の歴史を最初に10行説明する。弱い理由:主人公の行動とまだ結びついていない。直すなら:主人公が今日使うルールだけ先に出す
- 設定の出し方:魔法体系を全部決める。弱い理由:本文に出ない設定が増え、説明が重くなる。直すなら:主人公が払う代償だけ決める
- 設定の出し方:町の地図を細かく作る。弱い理由:場面で使わない場所まで管理することになる。直すなら:主人公が移動する3地点だけ決める
設定は、世界を完璧にするためではなく、主人公の迷いをはっきりさせるために使います。
ソウマ
記憶を売る制度の歴史より、売ると感情が薄れるって設定のほうが先なんだ。
アキト
そうだ。それが主人公の選択を変える。だから必須設定だ。
AI Partner
AIには、設定を増やすより削る場所を見てもらう
設定を決めすぎると、物語が説明文になります。読者は世界の説明書を読みに来ているのではなく、その世界で主人公がどう動くかを見に来ています。空欄を恐れないでください。
AIには自分の決めた設定を渡して、『この設定の中で、決めなくてよい場所はどこですか』と尋ねます。AIに付け足させるのではなく、削る判断を一緒にする使い方です。
もったいない相談例
この物語に必要な国の歴史、制度、地理、文化をすべて決めてください。
よい相談例
私の設定(簡単に):__________
このうち『決めなくてもよさそうな部分(空欄で残せる場所)』を3つ指摘してください。
※設定を増やすのではなく、削れる場所を教えてください。
※主人公の行動に関わる設定は残してください。
Practice
設定優先表に、次の一手を書き込む
設定候補を「主人公の行動を変える・雰囲気を作る・まだ決めない」へ仕分けます。最初の欄から一つだけ選び、どの場面で効くのかを書けば、残りは空欄のままで構いません。
実践ワーク
設定優先表を1枚にまとめる
設定を今使うものと後で考えるものに分け、優先する設定が主人公の選択へどう効くかを残します。
チェックリスト
- 決める必須の設定を書いた
- 決める補助の設定を書いた
- 意図的に決めない空欄を選んだ
- 空欄を残す理由を書いた
- 必須設定が主人公の行動を変えるか確認した
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 設定優先表
- 次に育てる場所
- 決める設定と決めなくていい設定を分ける欄
- 次の行動
- 設定を1つ選び、主人公の行動に影響するか確認する
ソウマ
年表が空欄でも、主人公の行動を変える設定が一つあれば始められる。決めない欄があると、ちょっと安心するな。
コトハ
空欄は不足ではなく、まだ選ばなくてよい場所です。本文で必要になったときに戻れます。
アキト
優先は一つ、保留も一つ。今の場面に効かない設定は、決めないまま進め。
おつかれさまでした
設定優先表を残せた!
今日の設定優先表は、設定作りを増やす方向ではなく、物語に必要な範囲へ絞れる入口です。迷ったら、設定を1つ選び、主人公の行動に影響するか確認するところだけ見直しましょう。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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