世界観・設定を作る

制約と禁止を分け、二案の本文で試す

物語のルール設定の作り方

物語のルールを条件に分け、同じ場面の二案で行動と見える情報を比べる。採用理由と未定を残し、代償や例外は必要な場合に決める。

この記事の結論

物語のルールは、人物ができることや、場面で見える情報を支えます。制約と禁止を分け、同じ場面の条件を変えた二案を比較しましょう。代償や例外は、必要な場合だけ決められます。

アキト ソウマ ミラ コトハ
難易度
初心者
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最終更新日

この記事でわかること

  • できること・制約・禁止・例外を区別できる
  • 二案の本文から、動作と情報の差を確認できる
  • 未定の条件と、採用した理由を保存できる
#世界観#ルール設定#制約

この記事の担当範囲: 一つのルールの適用条件を整理し、本文でどんな役割を持つかを比べます。雨に濡れた文字の自作例を使い、案Aと案Bで同じ部分・違う部分を確かめます。

コトハ

雨で光る文字を考えました。印刷の文字も光るかどうかで迷っています。

アキト

同じ場面を二案で書いてみろ。人物の動作だけでなく、見える情報も比べられる。

ソウマ

手書きだけ光る案と、二枚とも光る案を並べてみよう。

01

Worldbuilding

物語のルール設定は、次の場面で使う条件から作る

ルールは場面で見せたいことから考える。今回は印刷の文字も光るかを比較し、動作が同じでも見える情報が変わることを確かめる。

物語のルール設定は、次の場面で何が起きるかを支える条件から考えます。魔法で可能なこと、道具を使える範囲、店の手順、人同士の約束などが対象です。選択を難しくするほか、協力を可能にしたり、日常の見え方を伝えたりする役割もあります。

「雨に濡れた手書き文字が淡く光る」という架空の性質を、一場面で見せるとします。まず必要なのは、何が濡れ、どう見え、人物が何をするかです。使うたびに何かを失う代償や、特別な人物だけの例外は、今回の場面では設けません。

どの条件を比べるか、先に決める

この記事では、自作例『雨の文字・ルール比較v1』を使います。「もしも」から考える記事の三段落を案Aとして残し、印刷文字も光る案Bと比べます。ほかの物語や現実の現象の説明ではありません。

案Aでは「印刷文字は光らない」と補足しています。この制限だけを外したら、同じ動作の場面がどう変わるか。人物の行動だけでなく、読者が目にする情報も見ます。

舞台をどこから考えるか迷う場合は、世界観の作り方で、人物が最初に立つ場所から整理できます。

02

Rules of Place

ルールの制約・禁止・例外を分け、必要な条件を選ぶ

できない性質と、できる行為を禁じる規則を分ける。例外は適用範囲を記し、作者の設定と人物が知っていることも区別する。

できること・制約や代償・禁止・例外は、同じ意味ではありません。必要な観点だけ選び、今回は設けない項目も残すと、使う条件が見えます。

観点今回の例区別すること
できること雨に濡れた手書き文字が光るこの場面の架空の性質
制約・代償案Aでは印刷文字は光らない光る対象の制限。使うたび失うものは設けていない
禁止今回は設けないできる行為を、制度や約束で禁じることとは区別
例外・抜け道今回は設けない一般条件に当てはまらない扱いを加えるなら、適用範囲を別記

できないことと、禁じられることを分ける

案Aの印刷文字は、雨に濡れても光りません。これは架空の現象の性質です。「光らせることは可能だが、店の決まりでしてはいけない」という禁止とは違います。禁止を設けるなら、誰の決まりか、誰が知り、どう扱われるかを必要な範囲で決めます。

同意のない利用を禁じる規則に対し、同意を得た利用を認めても、必ずしも例外にはなりません。もとの禁止がどこまでを対象にしているかを見て、通常の許可条件なのか、一般条件から外れる扱いなのかを分けましょう。

作者が知る条件と、本文で伝えたことは別

設定表に書いた条件を、人物や読者がすでに知っているとは限りません。今回の案Aなら、次のように分けられます。

立場確認できることまだ言い切れないこと
作者の設定雨に濡れた手書き文字は光り、印刷は光らない今回採る案Aの条件
本文を読む人札は光り、濡れたポスターは黒いと読める三段落で見せた範囲。全種類の文字を試したわけではない
凪二枚を並べ、札の裏を見ている光の原因や一般的な規則を理解したとは書いていない

例外を後から追加するときも、以前の場面に同じ条件を当てて確かめます。人物に知らせる時期をずらすことと、作者の設定が途中で変わることを混同しないためです。記述同士の食い違いは、世界観の矛盾チェックで整理できます。

03

Story Test

ルールを変えた二案で、行動と見える情報を比べる

案Aは手書き札だけ、案Bは印刷ポスターも光る。凪の動作は同じで、見える情報が違う。手書きと印刷を見比べる場面にしたいのでAを残す。

凪は24歳の、架空の店で掲示を片付ける人物です。年齢は作者の補足設定で、次の本文には書いていません。雨に濡れた紙を扱う夕方の場面として、二案を読みます。

案A:手書きは光り、印刷は光らない

店先の片付けをしていた凪は、雨に濡れた手書きの札を持ち上げた。「本日終了」の文字が、淡く光っていた。

隣の印刷したポスターにも雨粒がついていたが、文字は黒いままだった。凪は二枚を並べ、札の裏へ手を回した。

裏面には何も書いていなかった。凪は札を軒下の机に置き、光る文字をもう一度見た。

案B:印刷も光る条件へ変える

店先の片付けをしていた凪は、雨に濡れた手書きの札を持ち上げた。「本日終了」の文字が、淡く光っていた。

隣の印刷したポスターにも雨粒がつき、文字が淡く光っていた。凪は二枚を並べ、札の裏へ手を回した。

裏面には何も書いていなかった。凪は札を軒下の机に置き、光る文字をもう一度見た。

変えたのは第二段落のポスターの光り方だけです。第一・第三段落と凪の動作は同じです。案Bは比較用の別案で、元記事の確定設定を書き換えたものではありません。

比較する点案A案B
変えた条件印刷文字は光らない印刷文字も光る
凪の動作並べる、裏を見る、机に置く案Aと同じ
読める情報手書きと印刷の見た目が異なる両方の文字が光る。原因は分からない

同じ行動でも、渡す情報は変わる

今回は、手書きと印刷の違いを凪が観察する場面にしたいので、案Aを残します。案Bにも、濡れた二枚がともに光る様子を見せる使い道があります。行動が変わらないから無意味、案Aが常に優れている、とは言えません。

両案とも、光の原因、持続時間、乾いた後の変化、遠くから見える距離は決めていません。札を置いた後の結果や、凪が規則を理解したという説明も足していません。

AIには、条件表と両方の本文を渡す

もったいない相談例

ルールに代償と抜け道を追加して、劇的なほうを正解にしてください。

よい相談例

物語のルールと、短い場面の比較を相談します。 材料名・版・今回見る範囲:_____ 作者が決めた条件と未定:_____ 案Aの本文:_____ 案Bの本文:_____ 変えた条件と、変えない部分:_____ この場面で見せたいこと:_____ 今回確かめたいこと:_____ 本文にある行動と、読者に見える情報を分けて比較してください。 人物が知っていることは、本文の根拠とともに示してください。 物理的・魔法的にできないことと、社会の禁止を混同しないでください。 代償、例外、葛藤を自動で追加しないでください。 行動が同じでも情報が違う場合は、その差を示してください。 不足する条件は未定のまま質問にし、採用判断は作者に返してください。
04

Practice

ルール設計シートに、条件・本文・採用理由を残す

ルール設計シートに材料の版、二案の本文、同じ動作と違う情報、採用理由を保存。次の場面で必要な条件だけを決める。

ルール設計シートには、材料の版、今回比較する条件、両方の本文を残します。同じ動作でも、見える情報にどんな差があるかを書ければ比較できます。代償・禁止・例外は、今回使う分だけで構いません。

実践ワーク

ルール設計シートを1枚にまとめる

条件と適用範囲、案A・案Bの本文、見える情報の差、採用理由を残します。使わない観点や未執筆も保存できます。

原文

材料の版と、比較する条件を残す。

区別

設定と知識、制約と禁止を区別する。

判断

二案の本文と差、採用理由や未定を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
材料の名前・版と、比較する場面: ____ 人物の動作(両案で同じ部分): ____ 今回ルールで見せたいこと: ____ 作者の設定と、人物・読者が知る範囲: ____ できること(必要なら): ____ 制約・代償(必要なら): ____ 社会の禁止・扱われ方(必要なら): ____ 例外・抜け道(必要なら): ____ 制限を外す案Bの本文(未執筆なら明記): ____ 条件を残す案Aの本文(未執筆なら明記): ____ 二案で変わった情報・行動: ____ 次に本文へ置く最初の一文: ____ 今回決めない項目: ____ 採用する案・理由: ____ 今回の終了条件と次の確認: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

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今回残す判断と、保留する条件

例では、手書きと印刷を見比べる案Aを採用し、案Bは比較案として保存します。禁止と例外は設けず、持続時間や乾燥後は未定のままです。次の場面で乾いた札を扱うなら、そのときに条件を決め、先の本文にも合うか確かめます。

二案がまだ書けていなければ「未執筆」と残せます。最初の一文だけ、あるいは条件表だけでも保存できます。欄の数を満たすことを終了条件にしないでください。

設定が増えたら、設定倒れを防ぐ方法で今回使うものを選べます。人物との結びつきを考える場合は、舞台とキャラクターをつなぐ方法へ進めます。

今日できたもの

この記事で作ったもの
条件と二案の本文、採用理由を分けたルール設計シート
次に育てる場所
今回の条件を使う、次の一場面
次の行動
必要になった条件だけ決め、先の本文と照合する

ソウマ

動作は同じでも、二枚とも光ると、見える違いが変わるんだな。

コトハ

今回は手書きと印刷を比べる案を残します。乾いた後は、まだ決めなくて大丈夫ですね。

アキト

必要な条件と、その場面で見せる範囲を残せ。例外を作るなら、適用範囲も一緒に決める。

おつかれさまでした

ルール設計シートを残せた!

必要な条件と、本文で見せた範囲を分けました。同じ動作でも情報が違う二案を比較し、採用理由や未定を保存できます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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