アイデアを見つける

発想を広げる質問術

『もしも』から始めるストーリーの作り方

もしもから考える条件と、作者が追加した仮定を分ける。人物が条件に触れる短い場面を書き、示したことと未定を残す。

この記事の結論

「もしも」から始めるときは、変えてみたい条件と、あとで足した仮定を分けます。雨で手書き文字が光るという例から、人物がそれを見る三段落を書き、設定と本文の対応を確かめましょう。

ミラ ソウマ アキト コトハ
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この記事でわかること

  • 出発点・追加条件・未定を分けられる
  • 必要な観点から、次に考える問いを選べる
  • 条件に触れる人物の動作と、本文を残せる
#もしも#質問術#発想

ソウマ

もし雨で手書きの文字が光るなら、店先の札はどう見えるかな。

ミラ

その出発点から考えてみましょう。印刷文字はどうなるかなど、追加した条件は別に残せます。

アキト

今回は、札に触れる人物の動作を一つ書いてみよう。全部の制度を決める前に場面を試せる。

01

Idea Field

『もしも』から考える最初の条件と、追加した仮定を分ける

出発点は雨に濡れた手書き文字が光ること。印刷文字は光らないという作者の補足を分け、乾燥後や持続時間は未定とする。

「もしも」からストーリーを考えるときは、変えてみたい条件を置き、それに触れる人物の動作を一つ書いてみます。 最初は一つの条件に注目すると、何を追加したかを見直しやすくなります。ただし、物語全体を一つの仮定だけで作る決まりではありません。

今回の出発点は、**「もし、雨に濡れた手書き文字が淡く光るなら」**です。架空の店先を舞台に、掲示を片付ける人物から考えます。実際に起きる現象の説明ではありません。

分けるもの今回の内容扱い
変える出発点雨に濡れた手書き文字が淡く光る今回の『もしも』として置いた条件
今回の補足印刷した文字は光らない出発点だけから自動で決まることではなく、作者が追加した条件
今はそのまま扱うところ凪は店先の紙の掲示を片付ける。雨のある夕方の店先を見るこの場面に必要な範囲を仮置きする
まだ決めないこと光の持続時間、文字が乾いた後、光の届く距離、複写、制度や商売への広がり未設定。都合よく使えることにしない

「手書きの文字が光る」だけでは、印刷した文字がどうなるかまでは決まっていません。ここでは「印刷文字は光らない」を別に追加しました。思いついた補足は消さなくても構いません。最初の条件から当然に出た結果として扱わず、作者が足した条件として残します。

02

Seed to Story

『もしも』をストーリーにする|条件に触れる人物の動作を書く

凪が手書き札と印刷ポスターを並べ、札の裏を見て机に置く三段落。新しい現象を観察する場面で、大きな決断や原因解明は書いていない。

1.影響を考える観点を、必要な分だけ選ぶ

同じ条件でも、店の掲示、道を示す札、誰かからの手紙など、使う場所を変えれば問いも変わります。まずは、今回の紙と店先で考えてみましょう。

観点考えてみる問い今回の状態
ルール光る掲示の使い方に、どんな決まりを置くか制度はまだ作っていない。最初の場面には不要
資源・道具夜の表示に使うなら、どれくらい明るさが要るか読める距離や明るさは未設定。役立つと決める前に条件を考える
関係ほかの人とこの札を見たら、何を話すか相手もやり取りも未設定。今回は凪一人の観察を使う

この三方向は、必ず起きる社会の変化を予測した表ではありません。作者が次に検討できる問いです。今回は制度や商売を作り込まず、手書きと印刷の違いに気づく人物を置きます。

2.条件に触れる人物の動作を書く

自作教材**『雨の文字・もしも案v1』**です。凪は24歳で、架空の店の掲示を片付けています。年齢と役割は作者の設定で、以下の三段落が今回の本文です。

店先の片付けをしていた凪は、雨に濡れた手書きの札を持ち上げた。「本日終了」の文字が、淡く光っていた。

隣の印刷したポスターにも雨粒がついていたが、文字は黒いままだった。凪は二枚を並べ、札の裏へ手を回した。

裏面には何も書いていなかった。凪は札を軒下の机に置き、光る文字をもう一度見た。

凪は札を裏返してから、机に置いて見直しています。大きな決断をしたり、光る原因を解明したりするところまでは書いていません。観察から場面を始めることもできます。 そのあと誰かへ見せるか、試すことを増やすかは、次の案として考えられます。

3.どの条件が本文に出たかを見る

本文の箇所今回示したものまだ示していないこと
手書きの札が光る変える出発点を、見える様子にしたいつまで光るかは未設定。この三段落は夕方の観察まで
印刷ポスターは黒いまま作者が足した補足条件を並べて見せた印刷物が光らないのは、必然の結果ではなく今回の設定
札を裏返し、机へ置いて見る凪の観察する動作を場面にした原因の解明、乾いた後の変化、重要な決断は書いていない

本文では、雨に濡れた札が光るところだけを示しました。いつまで光るのかは未定です。続きで持続時間を使いたくなったら、必要な条件を作者が決めて、どこで見せるか考えられます。

ソウマ

印刷文字が光らないのは、最初の条件から必ず決まることじゃなく、あとで足した設定なんだね。

ミラ

そうです。本文では、その違いを並べて見せました。翌朝の様子はまだ書いていない、と分けられます。

03

AI Partner

AIと『もしも』の案を比べ、必要な追加条件も残す

AIへは出発点と補足、未定、本文を渡す。今の条件で試せる案と追加設定が必要な案を分け、採用した仮定は条件表へ戻す。

条件からの影響と、新しい仮定を分けてもらう

AIには、出発点、追加した条件、まだ決めていないこと、今ある本文を渡します。「この設定から必ずどうなるか」と決めてもらうより、今の条件で試せる案と、追加の設定が必要な案を比べましょう。

たとえば「光る札を遠くの道案内に使う」という案には、どこまで見えるかという条件が必要です。「暗い場所で手に持って観察する」という案なら、別の確認の仕方になります。どちらも、実際に役立った結果を書いたわけではありません。

もったいない相談例

この設定から社会に必ず起きる変化を三つ出し、主人公に最も劇的な決断をさせてください。

よい相談例

「もしも」の条件から、場面の案を考える相談です。 材料名・版・今回見る範囲:_____ 変える出発点:_____ 今は変えずに扱う前提:_____ 作者が追加した条件:_____ まだ決めていないこと:_____ 対象の人物と、今ある本文(未執筆でも可):_____ 今回比べたいこと:_____ 条件から言えることと、追加の仮定が要る案を分けてください。 新しい技術や制度、例外を提案した場合は、追加条件として明記してください。 ルール・資源・関係は必要な観点だけを使い、全部を一案ずつ埋めないでください。 最初の場面は、決断だけでなく観察や問いかけから始めても構いません。 必ず対立・代償・期限を足すことや、案を一律に順位付けすることはしないでください。 本文にない結果は未描写として残し、今回の採用は作者に返してください。

案を採るときは、増えた条件も一緒に残す

新しい技術、決まり、人物を足すこと自体が悪いわけではありません。採用したら条件表へ追記し、どの場面に必要になったかを残します。今回は見ないものなら、保留にできます。

作品全体の設定へ広げるときは世界観の作り方で、今使う条件と後で考える条件を分けられます。人物同士の望みがぶつかる案を試したい場合は対立から物語を作る方法へ進めます。対立を作らず、観察する場面のまま続けても構いません。

04

Practice

もしも質問リストに、条件・動作・本文と未定を残す

もしも質問リストに出発点、追加条件、必要な観点、人物の動作と本文を保存。使わない観点や未執筆を残し、次に必要な条件を考える。

出発点、追加した条件、未定のこと、対象の人物と試した本文を残します。ルール・資源・関係の三欄は全部を使わなくてもよく、まだ本文がない段階でも保存できます。

実践ワーク

もしもの条件と、試した場面を保存する

変える出発点、変えずに扱う前提、追加条件、必要な影響の観点、人物の動作と本文、判断を残します。観察から始まる場面や未定も保存できます。

原文

材料の版、出発点と追加条件を分けて残す。

区別

条件から考える問いと、実際の本文を分ける。

判断

観察から始まる本文や、未定・未使用の判断を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
材料の名前・版・今回見る範囲: ____ 変えてみる出発点: ____ 今は変えずに扱う前提: ____ 作者が追加した条件・まだ未定のこと: ____ 条件に触れる人物・役割: ____ ルールの観点で考える問い(必要なら): ____ 資源・道具の観点で考える問い(必要なら): ____ 関係の観点で考える問い(必要なら): ____ 今回の場面で扱うこと: ____ 人物が最初にする動作・選択(観察でも可): ____ 試した本文(未執筆なら明記): ____ 残す案と、まだ扱わないこと: ____ 次に試すこと・決める条件: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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次は、気になる問いを一つ試せる

この例の続きなら、「雨の当たらない場所へ置いた札は、乾いても光るか」が次の問いになります。これは現在の条件表では未定です。続きに必要なら作者が決めてから、観察する動作を書けます。

問いが出ないときは、無理に代償や期限を足さず、その人物に何を見せたいか、いま書いた動作をもう一度読んでみましょう。別の発想の入口へ戻りたい場合は物語のアイデアの出し方、人物の気持ちから考えたい場合は感情から物語を考える方法を使えます。

この例で残したもの

出発点と補足
雨に濡れた手書き文字は淡く光る。印刷文字は光らない、と別に追加した
書いた場面
凪が二枚を並べ、札の裏を見て、軒下の机へ置く三段落
未定の問い
乾いた後の光り方や、見える距離。続きに必要になったら決める

ソウマ

今回は、札を見て裏返すところまでにした。大きな決断がなくても、条件に触れる場面は書けたね。

コトハ

出発点と補足を分けたので、次の設定を足すときも戻れます。使っていない観点は空いたままで大丈夫です。

アキト

次に使う条件が決まったら、その動作を試してみよう。世界全体の説明を先に全部埋める必要はない。

おつかれさまでした

出発点と追加条件を分け、試した場面を残そう

出発点、追加した仮定、未定を分けて、人物が条件に触れる短い場面を残しました。次に必要な設定が出てきたら、条件表へ足して本文で試せます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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