世界観・設定を作る

正本と修正範囲を決める

世界観の矛盾をチェックする方法

世界観の矛盾は同じ版と条件の記述を照合する。別案や意図した差を分け、基準と修正前後、確認済みと未確認を残す。

この記事の結論

世界観の矛盾を見つけたら、同じ版・対象・時点の記述かを確かめます。意図した差や未採用の別案と分け、基準にする版と修正箇所を選びましょう。三段落の修正前後を使って、確認した範囲まで残します。

ミラ アキト コトハ ソウマ
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この記事でわかること

  • 同じ条件の矛盾と、未採用の別案を分けられる
  • 基準を決め、修正前後の本文を比較できる
  • 確認済みの範囲と、未確認を表に残せる
#矛盾チェック#AI#設定整理

この記事の担当範囲: 原稿と設定表の整合性を照合し、修正の基準と範囲を決めます。一つの設定と三段落の点検例から、直した本文と未確認の場所を分けます。

ミラ

この設定では、印刷された文字は光らないんですよね。

コトハ

はい。点検用の原稿では、ポスターも光ると書いています。

ソウマ

別案として残したのか、同じ版に混ざったのかで違うんだな。

アキト

先に版と条件をそろえろ。どちらを基準にするかは、場面の役割から決める。

01

Worldbuilding

世界観の矛盾チェックは、同じ版と条件の照合から

版・対象・時点をそろえた記述を照合する。別案の違いは消さず、同じ条件で両立しない場合を矛盾候補にする。

世界観の矛盾チェックは、同じ版・対象・時点の記述を並べることから始めます。内容が違っていても、未採用の別案や、時期による変化、人物の誤解として書いたものなら、すぐに修正対象とは決まりません。

どの原稿と設定表を照合するか、その名前や版、位置を残します。意図した違いであっても、読者がそれを区別できる記述があるかは、別に確認できます。

点検用コピーで、一つの食い違いを見る

ここでは自作の『雨の文字・整合性点検用v1』を使います。設定は「雨に濡れた手書き文字は淡く光る。印刷文字は光らない」。そこへ、印刷も光る本文を同じ版として混ぜた、点検の練習例です。

ルール設定の記事では、光り方の異なる二案を比較用に分けてあります。別案として並べてあること自体は矛盾ではありません。 この記事の点検用コピーで、同じ採用版として混ぜた場合だけを扱います。元の記事を書き換える例ではありません。

先に確かめること今回の例判断の境界
同じ版・条件か印刷は光らない設定と、印刷も光る三段落を同じ点検用コピーに置いた未採用の別案として分けてあるなら矛盾と数えない
意図した差か今回は同じ場面・時点で、地域差や人物の誤解としては書いていない作者の意図だけでなく、読める根拠の有無も見る
どこが食い違うか印刷文字は光らない/印刷ポスターの文字が光っていた対象が同じ印刷文字なので、今回の条件では両立しない
02

Rules of Place

ルール・代償・時系列・知識の四観点で整合性を見る

ルール・代償・時系列・知識を確認する。説明の提示順と出来事の順を分け、人物が知る根拠と読者に伝えた記述を照合する。

分類は、見る場所を探すための補助です。四つが互いに完全に分かれるわけではなく、複数に関係する食い違いもあります。名前を一つに決めるより、どの条件が一致していないかを残します。

観点確認すること混同しないこと
ルールできる範囲や適用対象が同じか今回の手書きと印刷の光り方
代償・制約使う条件や結果が一致するか記憶の欠落と、目で見えないことは別の条件
時系列出来事の順や、その時点の条件が合うか本文で説明を出す順と、出来事が起きる順を分ける
知識・情報誰が、いつ、何を知ったか人物が知る根拠と、読者に伝えた記述を分ける

説明の順番と、出来事の順番を分ける

読者へ条件を伝えるのが遅く、場面の意味が分かりにくい場合には、説明の位置を変える案があります。一方、同じ時点で「印刷は光らない」と「印刷も光る」が並ぶ食い違いは、説明を先に置くだけでは直りません。適用条件か本文の内容を決める必要があります。

出来事の順を変える修正は、その前後の行動や知識にも影響します。単に段落を移動すれば済むとは限りません。

別の感覚へ置き換えるときも、条件を確認する

「顔を思い出せない」を「写真の顔が見えない」へ変えると、記憶から知覚へ条件が変わります。声や手触りを残す案も、それらが失われない設定かを確かめてから採ります。似た情緒を狙えても、同じ感情が必ず読者へ伝わるとは言い切れません。

項目が増えて照合範囲を選べないときは、設定倒れを防ぐ方法で、今の章に使う条件を先に絞れます。

03

Repair

基準にする版を決め、矛盾の修正前後を比べる

点検用の設定では印刷文字は光らない。本文の印刷ポスターを黒いままに直し、第一・第三段落と凪の動作を保つ。

点検対象は、夕方の店先で凪が紙を扱う三段落と、一つの設定です。雨に濡れた手書き文字は光り、印刷は光らない条件を基準候補にします。

修正前:印刷ポスターも光っている

店先の片付けをしていた凪は、雨に濡れた手書きの札を持ち上げた。「本日終了」の文字が、淡く光っていた。

隣の印刷したポスターにも雨粒がつき、文字が淡く光っていた。凪は二枚を並べ、札の裏へ手を回した。

裏面には何も書いていなかった。凪は札を軒下の机に置き、光る文字をもう一度見た。

第二段落の「文字が淡く光っていた」は、同じ点検用コピーの「印刷文字は光らない」と一致しません。今回は、地域や時期による違い、凪の誤解としては設定していません。

基準を選び、修正の影響を比べる

修正の方向変えること場面への影響
本文を直すポスターは黒いまま、と第二段落を直す設定を守り、二枚の違いを見せる。今回はこちらを採る
設定を直す印刷も光る条件へ変える二枚が同じように光る場面になる。関連する場面の照合が必要
提示順だけを変える設定の説明を前後へ動かす同じ条件で光る/光らないという食い違いは、それだけでは解消しない

今回は、手書きと印刷の違いを凪が見比べる場面を残したいので、設定を基準に本文を直します。「正本」はこの点検で基準として採る版のことです。どんな作品でも設定表を優先する、という意味ではありません。

修正後:ポスターは黒いままにする

店先の片付けをしていた凪は、雨に濡れた手書きの札を持ち上げた。「本日終了」の文字が、淡く光っていた。

隣の印刷したポスターにも雨粒がついていたが、文字は黒いままだった。凪は二枚を並べ、札の裏へ手を回した。

裏面には何も書いていなかった。凪は札を軒下の机に置き、光る文字をもう一度見た。

変更したのは第二段落の、ポスターの文字がどう見えるかを述べる部分です。第一・第三段落と、二枚を並べて札の裏を見る凪の動作は同じです。この三段落では、手書き札が光り、印刷ポスターは黒いまま、という条件に合いました。

確認したのは一つの条件と、この三段落だけです。 作品全体の整合性や、読者に与える印象を検査したわけではありません。持続時間や乾いた後の変化も未定のままです。

AIへは、照合する版と記述を渡す

もったいない相談例

世界観の矛盾を全部直し、足りない例外を補ってください。

よい相談例

世界観の設定と本文の照合を相談します。 材料名・版・点検する範囲:_____ 記述Aと位置(基準にしたい設定など):_____ 記述Bと位置(照合する本文など):_____ 同じ対象・時点・条件か:_____ 作者が意図した差と、その根拠:_____ 今回守りたい場面の役割:_____ 修正案と、確認できていない範囲:_____ 食い違う語句を入力から示し、同じ条件で両立するかを説明してください。 未採用の別案や、本文に根拠のある人物の誤解を自動で矛盾にしないでください。 提示する順番と、出来事が起きる順番を分けてください。 本文にない知識・例外・感情は追加せず、不足する条件を質問にしてください。 修正した場合に再確認する箇所の候補を挙げ、今回の抜粋以外は未確認としてください。 採用する基準と修正は、作者が決めます。
04

Practice

整合性チェック表に、修正文と確認範囲を残す

整合性チェック表に基準と理由、修正文、確認済みと未確認を保存する。検索語が見つからないだけで影響がないとは断定しない。

整合性チェック表には、材料の版、食い違う記述、同じ条件かの判断、基準にした版、修正文を残します。修正前後と、確認できた範囲までそろえると、次に再開する場所が分かります。

実践ワーク

整合性チェック表を1枚にまとめる

版と位置、二つの記述、意図した差かの判断、採る基準、修正前後と確認範囲を残します。未修正・保留でも保存できます。

原文

材料の版と位置、同じ条件の二つの記述を残す。

区別

別案や意図した差と、同じ版の矛盾を分ける。

判断

修正前後と採る基準、確認済みと未確認を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
原稿・設定表の版と点検範囲: ____ 記述A・位置: ____ 記述B・位置: ____ 食い違いの観点・語句: ____ 意図した差か・根拠: ____ 今回守る場面の役割: ____ 基準にする記述・理由: ____ 影響する範囲・検索語: ____ 修正案A:本文を直した版: ____ 修正案B:設定を変える案と影響: ____ 最初に試す修正一文: ____ 確認済み範囲・未確認: ____ 今回の終了条件: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

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検索した範囲と、未確認を残す

今回は、点検用コピーの「手書き」「印刷」「光」を確認しました。長い作品で同じ語を探すときは、言い換えや省略でも同じ条件を使っていないか読み返します。検索で見つからなかったことだけでは、影響する箇所がないとは言えません。

基準が決められないときは、二つの記述と迷う理由を保留として残せます。直していない本文を、修正済みとして記録しないようにしましょう。未完の原稿なら、最後まで書き上げる方法で、いったん一稿を通してから戻る進め方も選べます。

今日できたもの

この記事で作ったもの
二つの記述と修正前後、確認範囲を残した整合性チェック表
次に育てる場所
同じ条件が関わる、まだ見ていない場面
次の行動
影響する記述を読み、修正の必要があるか確かめる

ソウマ

ポスターの光り方だけ直した。凪の動作と、ほかの二段落はそのままなんだな。

コトハ

手書きと印刷を見比べる場面を残したかったので、今回は設定を基準にしました。

アキト

直した範囲を記録しろ。別の章は、同じ条件を使っているかまだ確認が必要だ。

舞台が人物にどんな役割を持つか迷う場合は、舞台とキャラクターをつなぐ方法を使えます。

おつかれさまでした

整合性チェック表を残せた!

同じ版と条件の記述を照合し、修正前後と確認した範囲を残しました。まだ見ていない場面は、次に同じ条件を使っているか確かめられます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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