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情報を自然に見せる方法
物語で読者に伝わる説明の入れ方
この記事の結論
説明の入れ方で大事なのは、設定を全部渡すことではありません。読者が『今知りたい』と思ったところへ、見える手がかりを一つずつ置くことです。 読み終えると「説明整理表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。
この記事でわかること
- 説明過多になる理由を、読者の問いから見直せる
- 設定や背景を、違和感・手がかり・部分開示へ分けられる
- 説明整理表を作って、本文へ戻す一文を決められる
ソウマ
この世界のルールをちゃんと伝えたいんだ。でも説明を書き始めると、場面が止まっちゃう。
アキト
説明を増やす前に、読者が今持っている問いを見ろ。問いがない場所に説明を置くと重くなる。
コトハ
全部を一度に渡さなくても大丈夫です。まずは、読者が見える小さな手がかりに分けてみましょう。
Scene
説明は、読者の問いが生まれたあとに置く
物語の説明が重く見えるのは、文章量だけが原因ではありません。読者がまだ知りたくなっていない情報を、先に渡してしまうと重くなります。設定、過去、世界のルール、人物関係は、読者の中に問いが生まれてから少しずつ出すほうが自然です。
たとえば「この街では雨の日に外出してはいけない」というルールを伝えたいとします。最初から歴史や条例を説明するより、雨音がした瞬間に店主が看板を裏返す、通行人が一斉に軒下へ入る、主人公だけが理由を知らずに立ち止まる。そう置くと、読者は「なぜ?」という問いを持てます。
小さな例:雨の日のルールを説明にしない
伝えたい情報:この街では、雨の日に外へ出ると記憶を一つ失う
最初に見せる違和感:雨が降った瞬間、店の客が全員黙って窓から離れる
読者に持たせる問い:なぜ雨を怖がるのか
中盤で出す部分開示:老人が「前の雨で、息子の顔を忘れた」と言う
本文へ戻す一文:雨粒が窓を叩いた瞬間、店内の声が消えた
この形なら、設定説明ではなく、場面の異変として読者に渡せます。
Show, Not Tell
情報を、違和感・手がかり・部分開示に分ける
説明を自然に入れるときは、次の順番で整理します。
- 伝えたい情報を一つに絞る:国の歴史、魔法の仕組み、人物の過去などを混ぜない。
- 読者に持たせる問いを書く:「なぜ雨を怖がるのか」「なぜ名前を呼ばないのか」のようにする。
- 最初は違和感だけ見せる:理由は書かず、行動・沈黙・物の変化を置く。
- 中盤で一部だけ明かす:全部ではなく、読者の仮説が少し進む情報にする。
- 最後は行動で回収する:説明の結論ではなく、人物の選択や変化として見せる。
もったいない書き方は、「この国では昔から雨が危険だとされている」と先に説明することです。直すなら、「雨音がした瞬間、アキトはまだ乾いている靴を机の下へ隠した」のように、読者が見える行動へ変えます。
ソウマ
説明文を削るというより、読者が見える順番にほどくんだな。
アキト
そうだ。設定の正しさより、読者が次の一行を読みたくなる問いを先に置け。
AI Partner
AIには、説明文ではなく開示の順番を相談する
AIに「この設定を自然に説明して」と頼むと、きれいな説明文が返ってきやすくなります。けれど、必要なのは完成文ではなく、読者にどの順番で情報を渡すかです。
相談するときは、伝えたい情報、場面、読者に持たせたい問いを渡します。そして、違和感・手がかり・部分開示・回収の候補を出してもらいます。出てきた案はそのまま本文に貼らず、自分の場面に合う行動や小物へ置き直しましょう。
もったいない相談例
この世界設定を、読者にわかりやすく全部説明する文章にしてください。
よい相談例
伝えたい情報:__________
現在の場面:__________
読者に持たせたい問い:__________
この情報を、違和感・手がかり・部分開示・行動での回収に分けてください。
※完成文ではなく、場面に置ける動作・小物・反応の候補だけを出してください。
Practice
説明整理表で、説明を場面に混ぜる
ここで作る説明整理表は、読み終えた記念ではなく、「説明を場面に混ぜる」ための作業メモです。読者に伝わる説明の入れ方で迷いやすい点を広げすぎず、最後に説明文を1つ選び、人物の目的・会話・物の変化に置き換えるところまで持っていきます。
実践ワーク
説明整理表を1枚にまとめる
伝えたい情報、読者に持たせる問い、最初の違和感、中盤の部分開示、最後に本文へ戻す一文を書きます。説明を増やすためではなく、場面に置く順番を決めるための表です。
チェックリスト
- 伝えたい情報を一つに絞った
- 読者に持たせる問いを書いた
- 最初は理由ではなく違和感を見せた
- 中盤で一部だけ明かす場所を決めた
- 本文へ戻す一文を、説明ではなく動作や反応にした
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 説明整理表
- 次に育てる場所
- 説明したい情報を、場面の中で自然に見せる欄
- 次の行動
- 説明文を1つ選び、人物の目的・会話・物の変化に置き換える
ソウマ
説明を場面に混ぜるだけなら、本文に戻す場所も少し見えてくる。
コトハ
はい。説明整理表に「説明を場面に混ぜる」ための印を残しておけば、次に開いたときも続きから始められます。
ミラ
この形なら、保存したあとも情報の塊を減らし、読者が場面から理解できる説明にできるように使えます。
おつかれさまでした
説明整理表を残せた!
説明整理表を残したことで、「説明を場面に混ぜる」ための準備ができました。次は、説明文を1つ選び、人物の目的・会話・物の変化に置き換えるところへ進めます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
小さな物語
この記事とつながる小さな物語
物語の種を捨てずに残すことを、コトハたちの短い場面として読めます。 記事の理解に必須ではありません。少し余韻を見たいときだけ開いてください。

題名だけを先に見せ、傷の中身は次話へ残す情報開示の例です。
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