ホーム › このページは、すでにある設定資料をAIで整理・照合する方法を扱います。舞台やルールをゼロから考えたい場合は、世界観の作り方から始められます。
ソウマ
世界観をAIに相談すると、便利な設定が増えて、かえって散らかるんだ。
ミラ
この記事でAIに任せるのは整理と検査です。新設定を増やさず、今ある設定を表にします。
アキト
まず元の記述を並べよう。違って見えても、直す必要があるとは限らない。
AI Basics
AIで世界観・設定資料を整理する前に、原文と確認範囲をそろえる
最初に、何を確認するかを決めます。「世界観メモ v3の王都のルール」と「本文 v2の第2章」のように範囲をそろえ、元の文章には番号や位置を付けておきます。旧版と新版、別の地域のルールを区別できれば、見かけの食い違いを減らせます。
今回は、AIに既存資料の整理と照合を頼みます。新しい国名や例外の提案は、この作業には含めません。創作の別の段階で新設定を考えることはできますが、元からある設定とは分けて記録します。
外部AIへ入力する材料は、自分が送ってよいと判断した範囲に絞ります。元資料そのものは手元に残し、返答の要約で上書きしないようにしましょう。
Prompt Craft
設定表の整理と矛盾チェックを、2つのプロンプトに分ける
段階1:原文を残した設定表を作る
次の架空の資料を例にします。表と照合例は説明用に作ったもので、実際のAI出力ではありません。
世界観メモ v3
W1:王都では魔法の使用を禁じる。
W2:王都の広場には時計塔がある。
W3:違反した場合の処分は未定。
よい相談例
資料名・版・番号付きの設定メモ:__________
このメモを「項目・原文・出所・未定と記載なし」の表に整理してください。
原文の条件や未定という記述を省かず、番号を残してください。
重複しそうな記述は出所を両方残し、まとめる候補として別に示してください。
資料にない設定は追加しないでください。
整理後の表は、たとえば次の形です。「法令」「場所」は整理のために付けた項目名で、原文とは分けています。
| 項目 | 原文 | 出所 | 未定・記載なし |
|---|---|---|---|
| 法令 | 王都では魔法の使用を禁じる。 | 世界観メモ v3 W1 | 禁止の理由は記載なし |
| 場所 | 王都の広場には時計塔がある。 | 世界観メモ v3 W2 | 塔の詳しい形は記載なし |
| 処分 | 違反した場合の処分は未定。 | 世界観メモ v3 W3 | 処分の内容は未定 |
「記載なし」は、その資料に書かれていないという意味です。作品全体で未設定とは限らず、今回の場面に不要なら埋めなくても構いません。表が返ってきたら、原文や出所が落ちていないかを先に確かめます。
段階2:設定表と本文を照合する
次に、確認する本文を添えます。
本文 v2 第2章 B1:王都の広場で、主人公は人々の前で魔法を使った。
よい相談例
原文と出所を含む設定表:__________
本文の版・位置・短い抜粋:__________
作者が意図した違いがあれば:__________
同じ対象・時点・条件では両立しない可能性がある記述を照合してください。
候補には二つの原文と出所を付け、条件が不明なら確認点として分けてください。
禁止に背く行動と、実行不可能な行動を区別してください。
新しい設定や修正案は加えず、該当する候補がなければ「該当なし」と答えてください。
この作例のW1とB1は、主人公が禁止に背いて魔法を使う場面として両立します。 「禁止」は社会の決まりであり、ここには「魔法を発動できない」とは書いてありません。作者が違反を描くつもりなら、矛盾を解消するための例外を足す必要はありません。
ミラ
表に整理した時点で、元の条件が抜けていないかも確かめましょう。そこが変わると、照合の結果も変わります。
アキト
禁止されているのに使ったなら、違反の場面かもしれない。すぐ設定ミスと決めるな。
Quality Filter
AIの矛盾候補は、禁止への違反・条件の違い・設定矛盾に分けて読む
元の記述が引用されているかを確かめたら、次のように読み分けます。以下も架空の設定を使った説明例です。
- 禁止への違反:「王都では魔法の使用を禁じる」と「広場で魔法を使った」は、違反として両立し得ます。違反後の反応が描きたい場面に必要かは、設定矛盾とは別に考えます。
- 条件の違い・情報不足:「店には誰でも入れる」と「招待状がなく扉が開かなかった」は、同じ入口・営業時間・時点の話かを確認します。別の入口だったと作者が後から決めるなら、それは元資料の確認結果ではなく、新しい設定案です。
- 同じ条件で両立しない設定:「照明魔法を使っても、何も失わない」と「照明魔法を使うたび、術者は声を失う」が、同じ魔法・対象者・時期に適用される二つの設定なら、矛盾の候補です。どちらを採るか、条件を変える必要があるかを作者が決めます。
「王都では誰も魔法を発動できない」という設定と、同じ時期・場所で主人公が発動する本文なら、単なる禁止への違反とは違います。語り手の誤解や既存の例外がないかも確かめたうえで、設定と本文を照合します。
確認後の判断は、変更不要・修正・保留などで残せます。新しい例外を採用する場合も、AIが発見した事実と混ぜず、作者が追加した設定として影響する場面を確認します。修正の選び方は世界観の矛盾をチェックする方法で詳しく扱います。
Practice
AI世界観表に、出所と作者の判断・次の確認点を残す
資料の版と範囲、確認した記述、その判断を残します。W1とB1の作例なら、「禁止に背く場面として意図しているので変更不要。必要なら違反後の反応を読み直す」と書けます。両立しない候補がなかった場合は、確認範囲と「該当なし」だけでも記録できます。
実践ワーク
AI世界観表を1枚にまとめる
元資料と本文の出所を並べ、変更不要・修正・保留などの判断を残します。該当する候補がなければ、確認した範囲だけでも保存できます。
AIの矛盾候補は、世界観の正誤判定ではない
今回の依頼で照合するのは、渡した設定表と本文抜粋の範囲です。省略した時系列や例外規則があれば、指摘を判断する材料が足りません。AIの表をそのまま正本にせず、元メモと該当する版の本文に戻って作者が確定してください。指摘がなくても、作品全体に矛盾がないと確認できたことにはなりません。
- 矛盾候補の根拠が示されていない:修正せず、どの二つの記述が両立しないのかを先に並べる
- 設定が複数ファイルに散っている:世界観の矛盾を防ぐチェック方法で、時系列・地理・能力・社会の基準表を作者側に作る
- 例外を足すたび設定が増える:世界観ルールの作り方で、物語に効くルールと破ったときの結果に戻す
- 歴史・科学・文化など現実の事実が混ざる:AIの返答を出典にせず、原資料や公的・公式資料で別に確認する
- 未発表設定を外部サービスに渡せない:送らずに、同じ整理と照合を手元の紙や表計算で行う。名前を伏せるだけで入力できると判断しない
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- AI世界観表
- 次に育てる場所
- 元資料を照合した判断と、必要な修正・次の確認点の欄
- 次の行動
- 必要な候補を元資料で確認する。該当なしなら、確認した版と範囲を保存する
ソウマ
禁止されてるのに使ったから、矛盾だと思ってた。でも、ここは主人公が決まりに背く場面なんだ。
ミラ
それなら、変更不要という判断と理由を残せますね。表には元の記述も付けておきましょう。
アキト
必要なところだけ確かめればいい。直す数を増やすのが目的じゃない。
おつかれさまでした
元資料に戻れるAI世界観表を残せた!
原文と出所を残し、設定表と本文を照合する手順を確認しました。対象・時点・条件を確かめ、変更不要・修正・保留などの判断と、必要な次の確認を残しましょう。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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