AIと物語を作る

創作で使いやすい指示の組み立て方

AIプロンプトの基本構造

AIプロンプトを、頼む仕事・必要な前提・問い・制約・出力形式で組み立てる。固定する設定と提案してよい範囲を分け、必要な形にまとめて保存する。

この記事の結論

AIプロンプトは、何を頼み、どの材料を使い、どんな形で返してほしいかを書く依頼文です。この記事では創作の例を使い、『担当/前提/問い/制約/出力形式』に分けて組み立てます。五要素は整理の手がかりなので、短い依頼に不要な欄まで足す必要はありません。

ミラ ソウマ アキト コトハ
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初心者
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この記事でわかること

  • AIの担当を候補出し・整理・検査から選べる
  • 固定する前提と提案してよい範囲を分けられる
  • 五要素の基本形と、必要に応じた試行記録を残せる
#AI#プロンプト#型

ソウマ

プロンプトって、丁寧に書いているつもりでも、いつの間にかAIに全部頼んでいる気がする。

ミラ

最初にAIの担当を書きます。候補出し、整理、検査のどれを頼むか決めると、作者が判断する範囲も見えやすくなります。

アキト

頼む仕事が曖昧なら、返答をどこまで使うかも決めにくい。

01

AI Basics

AIプロンプトの基本は、最初に担当を決めること

候補出しは未定の案を出す依頼、整理は手元の材料を分ける依頼、検査は根拠を確かめる依頼。今回頼む仕事を選び、必要な材料や条件を添える。

AIに送る指示文(プロンプト)は、何を頼み、どこを自分で決めるかを伝える文章です。創作相談では、まず今回の仕事を次のように分けると、返答のどこを確かめるかが見えてきます。

  • 候補出し:主人公が頼る相手など、まだ決めていない案を出してもらう。
  • 整理:手元のメモを、人物や出来事ごとに分けてもらう。
  • 検査:決めた設定と本文の食い違いなどを、根拠つきで指摘してもらう。

この三つがAIへの依頼のすべてではありません。複数の仕事が混じって困るときに、最初の一つを選ぶための分け方です。以下では、作者が「相手の候補出し」を頼む依頼文を組み立てます。

担当・前提・問い・制約・出力形式の五要素は、この記事で使う整理用の枠です。決まった順番や必須の書式ではなく、短い質問だけで足りるなら、そのままで構いません。

02

Prompt Craft

AIプロンプトの五要素と、創作で使う依頼文の例

五要素は、担当=頼む仕事、前提=必要な材料、問い=知りたいこと、制約=守る条件、出力形式=受け取る形。すべての依頼に五欄が必須という意味ではない。

まずは、必要な内容を次の五要素に分けます。数や長さは、この例のための目安です。

  1. 担当:今回頼む仕事。候補出し、整理、検査など。
  2. 前提:その仕事に必要な、すでに決めた設定や元の文章。
  3. 問い:何を知りたいか。迷うなら、まず一つに絞る。
  4. 制約:守る条件。固定する部分と、提案してよい範囲。
  5. 出力形式:受け取りやすい数・長さ・並べ方。

たとえば、次のような依頼文を作れます。以下は記事用の架空の設定です。

よい相談例

【担当】相手の候補出し。 【前提】誰にも頼らない中学生が、卒業式の前夜に一度だけ助けを求める話です。 【問い】主人公が頼る相手には、どんな候補がありますか。 【制約】相手の人物と主人公との関係は、候補として提案してください。主人公と時期は変えず、結末と主人公の最終選択は提案しないでください。 【出力形式】3案、一行ずつ。人物・関係と、候補に挙げた理由を一言添えてください。

候補出しでは、新しい人物や関係の案が返ることを想定しています。ただし、返答に出た案がそのまま作品の確定設定になるわけではありません。作者が採用するまで、候補として扱います。

ソウマ

AIに頼む範囲を絞ると、プロンプト基本形にも自分の判断を残しやすくなるな。

ミラ

はい。『相手の候補を出す。ただし結末は決めない』は、担当と制約ですね。どの相手を選びたいかという作者の基準は、また別に考えます。

03

Quality Filter

AIプロンプトの制約で、固定する前提と提案の範囲を分ける

練習例では主人公と時期を固定し、相手の人物と関係は候補として提案してもらう。結末と最終選択は作者が決め、返答をそのまま確定設定にはしない。

五要素のうち、制約は守ってほしい条件を書く欄です。相手の候補を求めながら「前提を超える設定は一切追加しない」と書くと、新しい人物を提案してよいのか分かりにくくなります。先ほどの例なら、主人公と時期は固定し、相手の人物と関係は提案してよいと分けます。

一方、既存メモを整理するだけなら、「新しい設定は補わず、未定の箇所は確認する問いに分けてください」が合うこともあります。制約は毎回同じ禁止文を足すのではなく、頼む仕事に合わせて選びます。

もったいない相談例

主人公が頼る相手の候補を出してください。ただし、書かれていない人物や関係は一切追加しないでください。

この依頼では、候補の一覧や既存人物も渡していません。既存人物から選んでほしいのか、新しい相手を考えてほしいのかを補うと、依頼の範囲がはっきりします。使い回す基本形は、次のように空欄で保存できます。

よい相談例

【担当】今回頼む仕事:__________ 【前提】__________ 【問い】__________ 【制約】固定する部分:/提案してよい範囲: 【出力形式】__________

返答が依頼とずれたら、どこが伝わらなかったかを見ます。

  • 候補がほしかったのに本文が返った:担当に「候補出し」と書き、必要なら本文は不要と添える。
  • 固定したい設定まで変わった:変えたくない前提を明記し、返答中の追加設定を採用するか個別に判断する。
  • 長くて比較しづらい:たとえば「3案、一行ずつ」と、受け取りたい形を指定する。

必要な条件がすでに伝わっているなら、文を増やす必要はありません。条件を書けば必ず守られると考えず、返答も読んで確かめます。

自分用の記録と、外部AIに送る内容は分けます。 手元の非公開ノートでは、元の文章を残して前後を比較できます。AIに送るときは、必要な部分を選び、第三者の私的情報や作品の扱いについて利用条件を確認します。試した日、サービス名、返答の要点、採否の理由は、再検討に必要な範囲で記録してください。

04

Practice

AIプロンプトの基本形を保存し、試した結果を記録する

最初の五欄で依頼文の基本形を作る。送らなければ未送信として保存でき、試した場合は条件・返答・採否の理由を必要に応じて記録する。

手元の依頼文を、担当・前提・問い・制約・出力形式に分けます。ワークの最初の五欄が基本形です。必要のない条件まで作らず、今回は決めていない箇所は未定と書くか空欄にして構いません。

その後の欄は、入力前の確認と試行記録です。送るなら入力する情報を確認し、試した条件・返答・作者の判断を必要に応じて残します。送らない場合は「未送信」と記録し、返答の要点などは空欄のまま保存できます。

たとえば同級生・先生・家族の候補が返ったと仮定します。「同年代に助けを求める場面を書きたいので、同級生を採用する」なら、作者が選んだ理由を残せます。先生や家族では一場面に収まらない、と決めつける必要はありません。どれも合わなければ、すべて保留や見送りでも構いません。

実践ワーク

プロンプト基本形を1枚にまとめる

最初の五欄で依頼文を組み立てます。試行記録は必要に応じて埋め、送らない場合は未送信のまま保存できます。

境界

最初の五欄で、頼む仕事・必要な前提・問い・制約・出力形式を分ける。

記録

送る内容を確認し、試した場合は条件・返答・採否の理由を必要に応じて残す。

終了

試して判断を記録するか、未送信の基本形を保存する。不要な欄は空欄で構わない。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
AIに頼む担当: ____ 作品の前提: ____ 今回の問い: ____ 制約(固定する部分・提案してよい範囲): ____ 出力形式: ____ 入力しない情報・確認事項: ____ 試した条件: ____ 送ったプロンプト(送らない場合は未送信): ____ 返答の要点: ____ 採用・不採用と理由: ____ 次に直す箇所(必要なら): ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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五要素は、正解を出す呪文ではない

五要素は、依頼範囲を作者自身が読み直すためにも使えます。返答を受け取ったら、固定した前提が変わっていないか、候補と確定設定を混ぜていないかを確かめてください。

  • 短い質問で十分に通じる:五要素を埋めるために長くせず、必要な前提と問いだけ残す
  • 返答に頼んでいない設定がある:元の返答を記録する場合も、採用した設定とは分けて残す
  • 何を質問すべきか決まらない:創作で使えるChatGPTプロンプト集で、止まっている工程から一問を選ぶ
  • AIに任せる範囲そのものが曖昧:ChatGPTで小説・物語を作る方法で、作者が握る核とAIの担当を先に分ける
  • 前提に未発表原稿や第三者の私的情報が入る:必要な部分だけ抽象化し、利用サービスの入力データの扱いを確認できないなら入力しない

今日できたもの

この記事で作ったもの
プロンプト基本形
次に育てる場所
自分の作品で固定する前提と、AIに候補を求めたい範囲
次の行動
依頼の範囲を読み直して基本形を保存する。試した後は、必要な修正点と採否の理由を残す

ソウマ

長い指示を書いた最後に『あとは全部お任せ』って付けてた。前提・依頼・任せないことを分ければ、そこに気づけるな。

ミラ

はい。出力形式より先に担当範囲を書けば、返答を受け取った後も作者が選べます。

コトハ

相談文が一つできました。試した後は、返ってきた案に採用・不採用の理由をあなたの言葉で添えます。送らないなら、今日は基本形の保存で終わりです。

おつかれさまでした

依頼範囲が読めるプロンプトを残せた!

担当・前提・問い・制約・出力形式を使い、AIに頼む範囲を見える形にしました。送らず保存することも、試して採否の理由を記録することもできます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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