はじめてのストーリー作り

初心者が最初の15分で決める3つのこと

物語作りは何から始める?

手元の材料から、現在地・今日の用件・小さな行動を仮置きし、最初の数段落を試す。15分は配分例で、設計案と本文の到達点を分けて保存する。

この記事の結論

物語作りは、思いついた台詞や場所を一つ書くところから始められます。白紙なら、人物が今いる場所・今日の用件・小さな行動を、あとで変えてよい案として決めます。そこから最初の数段落を試せます。15分は時間配分の一例です。結末や人物の弱さは、先に決めなくても構いません。

コトハ ソウマ ミラ
難易度
初心者
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13分
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最終更新日

この記事でわかること

  • 白紙や手元の材料から、最初に書く範囲を選べる
  • 考えた案と、試し書きで実際に書けたことを分けられる
  • 未定や保留を残し、次の一場面へ進むメモを作れる
#創作初心者#小説 書き始め#創作ノート

ソウマ

ノートを開いたんだけど、1ページ目に何を書けばいいのかわからなくて、タイトルだけ書いて閉じそうになった。

コトハ

まず今日の一場面へつなげましょう。人物の現在地、用件や引っかかり、小さな行動を仮に置く方法があります。

ミラ

どれも仮で構いません。十五分は終了時刻の例です。次に書く場面が一つ見えたら、そこで止められます。

01

First Page

物語作りは何から始める?手元の材料と、15分の配分例

15分で試す配分は一例。材料・現在地、用件や行動の案、試し書きへ進み、三項目や制限時間を完成条件にせず途中でも保存できる。

物語作りを何から始めるか迷ったら、いま手元にある材料を一つ置き、次に書く範囲を小さくするところから始められます。台詞、場所、人物、物の一つでも構いません。

白紙なら、主人公が今いる場所・今日の用件や困りごと・小さな行動の三項目を考えます。まだ決めきれないところは、あとで変えてよい案にしておけます。このページでは、そのメモから最初の数段落を試します。作品全体の設定や結末は、先に決めなくても構いません。

15分は、試しに区切る時間

次の配分は、このページで提案する一例です。十五分で必ず書ける、という基準ではありません。早めに場面が見えたら本文へ進み、時間がかかる部分は保留できます。

時間することいったん止める目安
0〜3分手元の材料と、人物の現在地を一言。材料が一つ置けた。名前や弱点は未定でもよい。
3〜8分今日の用件や、目に留まることを一つ。一案を選ぶか、候補として残せた。三案を埋めなくてよい。
8〜12分次の行動や、仮の終点。『受付へ渡す予定』など、まだ書いていない案として残せた。
12〜15分最初に書く範囲を選び、本文を試す。一文でも、次に書く箇所のメモでも保存できる。

三項目を全部埋める前に、一文を書きたくなることもあります。その場合は、先に試せます。疲れたときは書いた材料を残し、続けたい箇所を一言だけ添える方法もあります。再開日時も、必要なら書く欄として扱います。

このページで扱う範囲

例に使うのは「閉館前の落とし物・入口メモv1」です。本編とは別の練習用の話で、14歳の澪が図書館で帰り支度をしています。その机の下に、手袋が落ちている場面を考えます。「受付へ届ける」はこれから書く案です。後半の試し書きでは、手袋を拾うところまで書きます。

全体のアイデアを質問でつなぎたい場合はストーリーの作り方、短い体験ワークから始めたい場合ははじめての創作ワークへ進めます。このページは、最初のメモを本文へ移すまでを扱います。

02

Protagonist

最初のメモ①|主人公の現在地を、場所・動作・用件で置く

主人公の現在地を場所・動作・用件で置く。澪は14歳で図書館の帰り支度をする。弱さや怖さを追加せず、本を閉じ鞄を開くところから書ける。

ここでいう「現在地」は、人物が今いる場所と、していることです。今日の用件も一言添えます。名前や年齢は、思いついていれば使えます。未定なら「図書館で帰り支度をする人」でも始められます。

今回のメモは、次の一行です。

閉館の放送が流れる図書館で、澪が帰り支度をしている。

この一行があれば、本を閉じる、鞄を開ける、椅子を引く、といった動作を書けそうです。名前や髪型を詳しく決めるより、今していることを見ると、最初の動作を考えやすくなります。

弱さや願いは、今回扱うなら書く

誰かに頼りにくい、返したい物がある、もう少しここにいたい。そうした設定も使えます。ただし、最初の人物に必ず弱さや怖さを加える必要はありません。今回の澪には、帰り支度という普通の用件を置きます。

人物が複数いる話なら、最初に誰の動きや目線を追うかだけ仮に決められます。作品全体の主役を、今ここで一人に絞る必要はありません。

ソウマ

澪の家族や性格はまだ決めていないけど、本を閉じて鞄を開けるところなら書けそう。

コトハ

はい。その場面に必要なことが見えたら、本文から試せます。

人物の願いや判断を深めたくなったら主人公の作り方、今回の目的を短く整理するなら主人公・目的・変化の基本ワークを使えます。

03

Trouble

最初のメモ②|今日の用件や困りごとから、一場面の入口を選ぶ

片方の手袋、静かな観察、一つの台詞も場面の入口になる。AIには材料を渡し、追加設定を元の本文と分け、候補の数や人物の弱さを強制しない。

次は、今の用件に重なる出来事や、目に留まるものを置きます。困りごとを入口にするなら、「何をどうするかが、まだ決まっていない」と具体的に書けます。

今回なら「机の下に、片方の手袋がある。持主は分からない」です。帰ろうとしていた澪に、手袋をどう扱うかという小さな用件が生まれます。性格上の弱点を試す大事件まで広げなくても、拾う場面へ進めます。

問題以外の材料も、入口になる

材料仮に置く場面次に確かめること
手袋という物机の下で片方の手袋を見つける。誰の物か分からない。受付へ持っていく案を置く。
静かな場面窓辺で、机に落ちる木の影を見ている。事件や弱点を足さず、影が動く描写を試す。
一つの台詞『これ、ここに置いてもいい?』誰が、何を、誰へ尋ねるかを仮に決める。返事はまだ決めなくてもよい。

世界のルールから始めたい場合も、そのルールで必ず誰かを苦しめる必要はありません。日常でどう使われるかを一つ試すこともできます。結末がすでにあるなら、直前の動作や場所へ戻る案が選べます。

AIには材料と、まだ決めないことを渡す

もったいない相談例

主人公の弱点を必ず試す、大きな困難を足してください。

よい相談例

いま手元にある材料:_____ 人物の現在地・今日の用件(未定可):_____ すでに書いた本文(なければなし):_____ 次に試したい行動や場面の候補:_____ 変えたくないこと・今回は扱わないこと:_____ まだ決めていないこと:_____ 手元の材料から、次の一場面へ進むための短い確認点か候補を最大二つ示してください。 必要な候補が一つだけなら一つ、材料不足なら確認する点だけで構いません。 人物の弱点・苦痛・大きな成長・対立を、物語の必須条件として追加しないでください。 すでに本文で起きたことと、これから試す設計案を分けてください。 結末未定や静かな観察から始める案も残してください。本文の続きは書かず、採用は作者が選びます。

返ってきた候補に「持主は澪の苦手な同級生」とあっても、それは元のメモにはない追加設定です。使いたい場合だけ別案へ残します。今は持主を決めず、受付へ持っていく案のまま進めても構いません。

04

Change

最初のメモ③|小さな行動を仮置きし、三段落を書いてみる

三項目のメモでは受付へ届ける案を置く。実際の冒頭三段落は手袋を拾うまでで、設計案にあることを本文で完了した扱いにせず次の範囲を残す。

三つ目には、小さな行動や仮の終点を置きます。今回なら「手袋を受付へ渡す案」です。これは書きたい予定で、すでに本文で起きた結果ではありません。

最後まで決まらないときは、「まず手袋を拾う」だけでも試せます。以前できなかった行動や、心理的な克服を必ず選ぶ必要はありません。

三項目のメモと、書けた範囲を分ける

項目仮メモ本文で書いた範囲
主人公の現在地閉館の放送が流れる図書館で、澪が帰り支度をする。冒頭一段落目に書いた。
今日の用件・引っかかり机の下に、持主の分からない手袋が片方ある。二段落目で見つけ、三段落目で拾った。
小さな行動・仮の終点手袋を受付へ渡す案。まだ書いていない。冒頭の試し書きは、拾うところまで。

三項目をつなぐと、これから書く話を一文で表せます。

閉館前に帰り支度をしている澪が、机の下の手袋を見つけ、受付へ届ける。

この文の「受付へ届ける」は予定です。実際の冒頭は、次の三段落まで書いてみます。

閉館を知らせる放送が流れた。澪は図書館の机で本を閉じ、鞄の口を開けた。

椅子を引くと、机の下に灰色の手袋が片方落ちていた。周りの席には、もう誰もいない。

澪は手袋を拾い、手のひらに広げた。

ここで書けたのは、手袋を拾ったところまでです。 受付へ渡す場面、持主が見つかる場面はまだありません。一文の設計メモに書いたことを、本文でも完了した扱いにはしません。

次に書く場所を一つ残す

続けるなら、受付を見て、そこへ歩くところが次の候補です。今の冒頭を読み直したいなら、その三段落を保持しても構いません。静かな観察を入口にした別案では、動き続ける代わりに、一つの物を眺める文を重ねることもできます。

ソウマ

受付へ届けるところまで考えたけど、今書いたのは拾うところまでなんだね。

コトハ

はい。次にどこを試すかが分かれば、予定を全部書き切る前でも保存できます。

05

Practice

最初の3項目メモのワーク|試し書きと、次の一場面を残す

最初の3項目メモへ材料、仮の三項目、試し書き、次の範囲を保存する。不要な欄や再開日時は空欄でよく、未定・保持・保留の状態で続け方を選べる。

ワークには、思いついたことと、実際に書いた本文を別々に残せます。

  1. 手元の材料と三項目を書きます。まだ決めていない欄は空欄で構いません。
  2. 試し書きができたら、「すでに書いた本文」に貼ります。考えた予定と、本文で起きたことを分けます。
  3. 次に書く場面か、読み直す箇所を一つ残して保存します。

実践ワーク

最初の3項目メモから、試し書きと次の一場面を残す

人物が今いる場所・今日の用件・小さな行動を考え、書いた本文と予定を分けます。弱さや結末は未定でも構いません。空欄や、まだ選んでいない案も保存できます。

入口

手元の材料から、現在地・用件・行動を仮置きする。

本文

予定と、試し書きで実際に起きたことを分ける。

保存

未定や保留を残し、次に書く・読む範囲を選ぶ。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
いま手元にある材料・版: ____ 主人公の現在地・今していること: ____ 今日の用件・困りごと・目に留まるもの: ____ 小さな行動・仮の終点(未定可): ____ 三項目をつないだ仮の一文(未定・空欄可): ____ この用件で気になること・理由(不要なら空欄可): ____ 次に書く・読み直す範囲: ____ すでに書いた本文(未執筆なら空欄可): ____ 仮メモの採用・保持・保留と、本文の到達点: ____ 再開時のメモ・日時(不要なら空欄可): ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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三項目が合わないときは、具体的な材料へ戻る

台詞なら話す相手、場所ならそこにある物、世界のルールなら日常の使い方を一つ置けます。問題や障害がまだなくても、その瞬間をシーンの作り方で扱えます。

一場面が見えてきたあとで全体を考えるなら物語の基本構造、材料をためておきたいなら創作ノートの始め方が次の候補です。すべてを一度に進める必要はありません。

十五分で決まらなかったことは、未定のまま残せます。「三段落を書いた。受付へ向かうところは次回」と書いておけば、次にノートを開いたとき、どこから続けるか分かります。

今日できたもの

この記事で作ったもの
手元の材料・三項目・試し書き・次の範囲を残したメモ
次に育てる場所
実際に書けたところから、次に試す一場面
次の行動
本文と予定を分けて保存し、書くか読み直すかを選ぶ

ソウマ

持主も結末もまだ決めていないけど、澪が手袋を拾う三段落は残せた。

コトハ

次は受付へ向かう案がありますね。今の三段落を読み直すことからでも進められます。

ミラ

十五分の配分も、次回は変えて構いません。書けた本文と保留したことを分けて保存しましょう。

おつかれさまでした

書いた範囲と、次に試す一場面を保存する

手元の材料と三項目、試し書きの本文を保存できます。これからの予定と書けたところを分け、次は続きを書くか、今の場面を読み直すかを選べます。十五分の配分も変えられます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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