はじめてのストーリー作り

人物を物語の形にする一歩

物語の主人公・目的・変化を決める基本ワーク

主人公・目的・変化は今回書く範囲の三行から始める。開始状態、望みと方針・行動を分け、前後の本文と未定の点を残す。変えない意図や未執筆の終わりも扱える。

この記事の結論

主人公・目的・変化は、今回書く範囲を決めて三行に整理できます。どんな状態の人が、何を望み、終わりに何が違うのか。短い本文と比べ、目的の達成と一度の行動を分けて確かめましょう。

ミラ ソウマ アキト コトハ
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この記事でわかること

  • 主人公・目的・変化の3点で人物を整理できる
  • 目的・方針・行動・達成を分けて読める
  • 三点と本文を対応させ、次に読む・書く範囲を選べる
#主人公#目的#変化

ソウマ

名前、年齢、好きな食べ物まで埋めたのに、本文に入ると主人公が動かないんだ。

ミラ

今回は一場面に絞って、主人公の状態・目的・前後差を並べてみましょう。

アキト

書いた三点と、本文のどの一文が対応するかを見よう。

01

Character Core

主人公・目的・変化は、今回書く範囲で三行に分ける

主人公は始まりの状態、目的は今回実現したいこと、前後差は終わりの違いとして見る。方針や行動と、目的を達成した結果は区別する。

主人公・目的・変化の三点を考えるときは、まず物語全体を見るのか、一場面を見るのかを決めます。全編の願いと、今日書く場面の小さな目的を混ぜないためです。最初は一人を追う短い範囲で試せます。

  • 主人公:その範囲の始まりに、どんな状態にいる誰か。
  • 目的:何を手に入れたい、避けたい、実現したいのか。
  • 変化・前後差:終わりに、行動・理解・状況などがどう違うか。変えない設計なら、残したいもの。

たとえば「家へ帰りたい」が目的なら、「一人で帰る」「友人と歩く」は方針や手段です。また、友人へ同行を頼んだだけでは、帰宅を達成したとは限りません。望み、取った行動、その結果を分けて書くと、表と本文を対応させやすくなります。

名前や年齢から人物を考え始めても構いません。このワークでは、その設定を使って今回どこまで書くかを三行へ絞ります。内面の成長は必須ではなく、静かな時間を同じまま残す場面にも使えます。

02

Worksheet

主人公・目的・変化の記入例|三行の表と四段落の本文

14歳の結衣は帰宅を望み、最初は一人で帰る方針だった。未送信の文を消し、奈々へ駅で合流して徒歩で帰れるかを送信する。返信・合流・帰宅や永続的成長はまだ書いていない。

作例は、部活帰りの14歳・結衣が、運転見合わせの駅で友人へ連絡する場面です。近所に住む同級生の奈々は図書館にいて、駅から歩いて帰る道を知っています。今回は、連絡を送るまでを扱い、その後の返信や帰宅は書きません。

主人公・目的・変化を、三行の表へ

見る点何を書くかこの作例の仮置き
主人公今回の範囲で、どんな状態にいる誰か。14歳の結衣。部活帰りの駅で運転見合わせを知り、一人で帰ろうとしている。
目的今回、何を実現したいか。方針や手段は別に書く。家へ帰りたい。最初の方針は『友人を呼ばず、一人で帰る』。
前後差・変えない意図今回の終わりで、行動・理解・状況などの何が違うか。変えない案も可。具体的な依頼を送っていない状態から、奈々へ徒歩で合流を頼む文を送信した状態へ。

この表の前後差は、一度の具体的な行動です。「もう誰にでも頼れる人に成長した」とまでは決めていません。作者が考えた三行を、次の本文で確かめます。

短い本文:結衣が、未送信の文を打ち直すまで

雨音がホームの屋根を打っていた。電光掲示板には「運転見合わせ」と出ている。結衣はスマホを開いた。近所に住む同級生の奈々から、「図書館にいる。駅から歩いて帰る道なら分かるよ」と届いていた。

「大丈夫。一人で帰る」と打った。送信はせず、文字を見つめた。

結衣は地図を開いたが、歩いたことのない道をたどるところで指が止まった。

入力欄に戻り、「大丈夫。一人で帰る」を消した。「駅まで来て、一緒に歩いて帰ってくれる?」と打ち直し、送信した。

この四段落を「駅の連絡・比較用本文v1」とします。運転見合わせの理由や再開時刻、ほかの帰り方は、この本文では決めていません。「奈々に頼む以外に帰れない」と断定する例でもありません。

見る箇所本文の根拠ここから分かること・分からないこと
始まり:一人で帰ろうとする第二段落の『大丈夫。一人で帰る』という未送信の文。独力で帰る方針が見える。奈々へ断りを送ったとは書いていない。
間:今の方法を見直す材料第一段落の運転見合わせ表示と奈々の連絡、第三段落の地図を見る動作。徒歩の道を知る相手がいる。ただし、頼む以外に帰る方法がないとは示していない。
終わり:依頼を送信する第四段落で『駅まで来て、一緒に歩いて帰ってくれる?』と打ち直し、送信する。入力で止まらず依頼を送った。返信・合流・帰宅の達成までは未確認。

三点を本文へつなぐ3手順

  1. 今回の範囲を決めて、三点を一行ずつ書く。 未執筆なら構想だと残します。
  2. 始まりと終わりを示す文を選ぶ。 この例は、第二段落の未送信文と、第四段落の送信です。
  3. その間の材料を確かめ、次に扱う範囲を選ぶ。 奈々の連絡と地図を見る動作を読み返す、送信直前だけ別案を書く、といった小さい単位で試せます。

ソウマ

『帰りたい』が目的で、『一人で』は最初の方針か。本文の終わりでは頼めたけど、帰れたかはまだ分からないんだね。

アキト

そうだ。しかも今回は、入力しただけでなく送信したところまで書いた。その違いも拾え。

03

Check

三点をAIで点検するときは、目的の達成と行動を分ける

AIには版・範囲・根拠の文と三点を渡し、目的と行動と達成を分けて確認する。本文にない結果を補わせず、変化や障害がないだけで欠点としない。

三点のつながりが見えにくいときは、人物の性格を増やす前に、どの範囲の何が未定なのかを確かめます。「優しい」「幸せになりたい」「成長する」という言葉から始めても構いません。そのまま本文へ移しにくい場合に、問いを小さくします。

  • 「優しい人」から先に進めない。 今回は誰に、どんな動作や言葉を向ける場面なのか。
  • 「幸せになりたい」が広すぎる。 この場面では、何を実現したら一区切りになるのか。
  • 「最後は成長する」が曖昧。 どの一文を前と比べると、何が違うと分かるのか。変えない案なら、何を残したいのか。

AIに頼む場合も、三点だけでなく、版・範囲・対応する本文を渡します。構想の予定と、実際に書いた結果を分けて見てもらいましょう。

もったいない相談例

この主人公を、魅力的なキャラクターとして完成させてください。

よい相談例

作品名・版・今回見る範囲と、本文の有無:_____ 主人公の開始時点:_____ 今回の目的と、方針・手段:_____ 終わりの前後差、または変えない意図:_____ 対応する本文と、その位置(未執筆なら構想):_____ 残したいこと・まだ決めていないこと:_____ 三点のつながりを確かめる質問を一つ挙げ、根拠にした語句と本文の位置を示してください。 目的、手段、目的の達成、前後の行動の違いを分けてください。 構想を実際に書いた結果と扱わず、返信・成功・永続的な成長を補わないでください。 変化や障害がないことだけで欠点とせず、残したい意図との対応を見てください。 判断できなければ材料不足とし、新しい背景や恐怖、読者の反応は作らないでください。

結衣の例で「友人と家へ帰れた」と返ってきたら、第四段落を読み返します。そこにあるのは依頼の送信までです。目的達成の確認には、別の本文が必要だと分かります。

04

Practice

主人公・目的・変化表のワーク|本文の根拠と未定の点を保存する

主人公・目的・変化表に開始状態、目的、前後差または変えない意図を書き、構想と本文の位置を分ける。次に読むか書く最小範囲を選び、障害なし・変化なし・未定も保存できる。

表には、作品名・版・今回の範囲を添えて、主人公の開始時点、目的、前後差または変えない意図を書きます。本文があれば始まりと終わりの一文を残し、まだなければ構想だと記しておきましょう。

結衣の例なら、始まりの根拠は第二段落の未送信の文、終わりの根拠は第四段落の依頼の送信です。次は「打ち直す直前の動作を別案で試す」と小さく決められます。返信や合流を、欄を埋めるために足す必要はありません。

実践ワーク

主人公・目的・変化表を、今回の範囲で作る

構想と本文を分け、開始・目的・前後差を根拠の一文とともに残します。障害なし、変化なし、終わりが未定の欄もそのまま保存できます。

状態

今回の範囲と、始まりの人物の状態を書く。

目的

望みと方針・手段、達成した結果を分ける。

変化

本文の前後を比べる。変えない意図や未定の欄も残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
作品名・版・今回の範囲・本文の有無: ____ 主人公の開始時点(どんな状態の誰か): ____ 今回の目的と、方針・手段: ____ 今回の終わりの前後差・変えない意図: ____ 目的を進めにくくするもの(なくても可): ____ つながりを確認したい場所・未定の点: ____ 始まりを示す本文の一文・位置(未執筆なら構想): ____ 終わりを示す本文の一文・位置(未執筆なら空欄可): ____ 次に試す行動・セリフ(本文と区別する): ____ 次に読む・書く最小範囲と、終了判断: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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大きく変わらない場面、終わりが未定の場面にも使う

たとえば「窓辺で雨音を聞きたい人が、同じ椅子で静かに時間を過ごす」なら、大きな障害や成長を足さずに残せます。前後差の欄には「静かな間を保つ」と書けます。変化を置かない代わりに、必ず周囲の人物を変える必要もありません。

物語全体がまだ見えなければ、今回の小さい範囲だけ仮置きし、終わりの本文欄は空欄で保存できます。三点は、設定をすべて決めるための表ではありません。

今日できたもの

この記事で作ったもの
今回の範囲と根拠を添えた、主人公・目的・変化表
次に育てる場所
三点と、実際に書いた始まり・終わりの一文との対応
次の行動
一文を読み返すか、最小範囲を別案で試す。未定の終わりは保留する

ソウマ

今回分かったのは、結衣が具体的な依頼を送ったことまで。帰宅や、その後の性格まで決めつけなくていいんだ。

コトハ

はい。今日は、打ち直す直前の一文を読み返すところから始められます。

ミラ

変えない場面なら、残したい意図も同じ表に書けます。

おつかれさまでした

三点の表から、次に確かめる一文へ

今回の範囲で主人公・目的・前後差を分け、構想と本文を対応させます。次は始まりと終わりの一文を読み返すか、小さな別案を試しましょう。変えない・未定の欄も残せます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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