はじめてのストーリー作り

人物を物語の形にする一歩

物語の主人公・目的・変化を決める基本ワーク

この記事の結論

主人公・目的・変化の3つが揃うと、設定メモは物語として動き始めます。名前やプロフィールを増やす前に、『どんな人が、何を望み、最後にどう変わるか』を1枚にまとめましょう。

難易度
初心者
読了時間
14分
公開日
最終更新日

この記事でわかること

  • 主人公・目的・変化の3点で人物を整理できる
  • プロフィールではなく、場面で動く理由を決められる
  • 3点のズレを見つけ、次に書く行動やセリフへつなげられる
#主人公#目的#変化
物語の主人公・目的・変化を決める基本ワークの内容をイメージした創作アトリエの挿絵
ミラ ソウマ アキト コトハ

ソウマ

名前、年齢、好きな食べ物まで埋めたのに、本文に入ると主人公が動かないんだ。

ミラ

プロフィールが悪いわけではありません。でも最初に見るなら、主人公・目的・変化の3つが先です。

アキト

人物表を埋めるな。行動の理由を埋めろ。

01

Character Core

人物設定より先に、主人公・目的・変化を見る

コトハが主人公と目的と変化を示す三枚のカードを並べているアトリエの挿絵

プロット理論や三幕構成の前に、すべての物語に共通する最小単位があります。主人公・目的・変化の3つです。

  • 主人公:どんな状態にいる誰か
  • 目的:その人が手に入れたいもの、成し遂げたいこと
  • 変化:最後に、始まりの自分と比べて何が変わるか

プロフィールを増やすだけでは、人物は動きません。動くのは、目的があり、変化の方向がある人物です。

02

Worksheet

主人公・目的・変化を1行ずつ書く

アキトが主人公、目的、変化を1行ずつつなぐ3枚のカードを示す創作アトリエの挿絵

3つを順に確認します。

  1. 主人公
    職業や年齢より、今の状態を優先します。例:誰にも頼らない中学生。

  2. 目的
    物語の中で、手に入れたい/避けたい/成し遂げたいこと。例:終業式まで一人で通い切りたい。

  3. 変化
    最後に、始まりの主人公と比べて何が変わったか。例:一度だけ助けを求められるようになる。

完成例:3点が揃うとこうなる

  • 主人公:誰にも頼らない中学生
  • 目的:終業式まで、誰にも迷惑をかけずに通う
  • 変化:雨の日に、親友へ「迎えに来て」と送れる
  • 本文に使える行動:大丈夫と打ちかけた指を止め、別の言葉を入力する

3つが揃うと、「この人物なら次に何を選ぶか」が見え始めます。

ソウマ

目的って、夢とか大きな目標じゃなくて、場面で動く理由なんだな。

アキト

そうだ。動かない目的は飾りだ。場面で選択を変える目的を書け。

03

Check

一番弱い空欄を見つけて、行動に戻す

ミラが三つのカードのうち弱い空欄を示しているアトリエの挿絵

初心者がいちばん書き忘れやすいのは「変化」です。目的を達成するだけなら、出来事の連鎖で終わることがあります。物語として残すには、達成したかどうかだけでなく、主人公の中がどう動いたかを見ます。

AIに相談するときは、自分で書いた3点を渡して、どこが弱いかだけ点検してもらいましょう。

もったいない相談例

この主人公を、魅力的なキャラクターとして完成させてください。

よい相談例

主人公:__________ 目的:__________ 最後の変化:__________

この3つのうち、いちばん弱い/曖昧な要素を1つだけ指摘してください。 代案を出す前に、なぜ弱いのかを一言で説明してください。

NG例から改善する

  • 弱い状態:主人公は優しい高校生
    改善すると:誰かを助けたいのに、失敗が怖くて動けない高校生

  • 弱い状態:目的は幸せになること
    改善すると:文化祭の日までに、友人へ本音を言うこと

  • 弱い状態:最後は成長する
    改善すると:逃げずに「手伝って」と言えるようになる

04

Practice

主人公・目的・変化表を使って、目的と変化を分ける

ソウマが主人公、目的、変化の表から次の行動カードへつなげる創作アトリエの挿絵

ここで作る主人公・目的・変化表は、読み終えた記念ではなく、「目的と変化を分ける」ための作業メモです。物語の主人公・目的・変化を決める基本ワークで迷いやすい点を広げすぎず、最後に主人公が欲しいものと、最後に選ぶことの違いを書くところまで持っていきます。

実践ワーク

主人公・目的・変化表を1枚にまとめる

主人公の現在地、目的、最後の変化、違和感のある場所、本文に使える行動やセリフをまとめます。

状態

プロフィールより今の状態を書く。

目的

場面で選択を変える目的にする。

変化

達成より、中身が動いたかを見る。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
主人公(どんな状態の誰か): ____ 目的(場面で動く理由): ____ 最後の変化: ____ 3つを比べて違和感がある場所: ____ 本文に使える行動かセリフ: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

この記事の保存案:0件

未保存。この内容はこの端末のブラウザに保存されます。

チェックリスト

  • 主人公を「どんな状態にいる誰か」で書いた
  • 目的が場面で動く理由になっている
  • 最後の変化が、行動やセリフで見える
  • 3点のうち弱い欄を1つ見つけた
  • 本文に使える行動かセリフを1つ書いた

今日できたもの

この記事で作ったもの
主人公・目的・変化表
次に育てる場所
主人公・目的・変化を、1本の流れで決める欄
次の行動
主人公が欲しいものと、最後に選ぶことの違いを書く

ソウマ

目的と変化を分けるところまでなら、今日のメモからでも始められそう。

コトハ

その手応えを残しましょう。主人公・目的・変化表は、「目的と変化を分ける」ための小さな栞になります。

ミラ

主人公・目的・変化表なら、次の相談や保存にもつなげやすい整理として使えます。

おつかれさまでした

主人公・目的・変化表を残せた!

今日の主人公・目的・変化表は、最初の骨組みを、人物が変わる物語へ近づけられる入口です。迷ったら、主人公が欲しいものと、最後に選ぶことの違いを書くところだけ見直しましょう。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

小さな物語

この記事とつながる小さな物語

物語の種を捨てずに残すことを、コトハたちの短い場面として読めます。 記事の理解に必須ではありません。少し余韻を見たいときだけ開いてください。

次に読むなら

裏本編 / 雨の日の郵便屋 編

もう一度、出してみない?

中盤の試練 / 転換点未読・約10分この物語を読む

受かりたいよりも、昔止まった場所を動かしたい目的へ変わります。

サイドストーリー一覧を見る

アトリエの本棚

このテーマをもっと深めたいときに

外部の書店検索ページへのリンクです。

  • 小説講座 売れる作家の全技術大沢在昌

    書き出しから直しまで、講義形式で「書き続けるための技術」を扱う一冊。何から始めるか迷っている段階の地図になります。

  • プロだけが知っている小説の書き方森沢明夫

    Q&A形式で初心者のつまずきに答えていく構成。記事のワークで手が止まったときの二冊目に向いています。

書誌情報・価格・販売状況はリンク先で最新のものを確認してください。