キャラクターを作る

物語を支えるサブキャラクターの役割

脇役の作り方

脇役の実際の行動、本文上の働き、本人の望みを区別。助力・比較・揺さぶり・観察は任意の見方で、一人に複数の働きがあってもよい。保持や統合の判断と不明点を保存する。

この記事の結論

脇役を作るときは、今回の場面で何をしている人物かを読み、その働きと本人の望みを分けます。資料室の四段落を使い、助力・比較・揺さぶり・観察を任意の見方として確かめ、人物を残す判断まで考えます。

コトハ ソウマ ミラ アキト
難易度
初心者
読了時間
14分
公開日
最終更新日

この記事でわかること

  • 脇役本人の望みと本文上の働きを分けられる
  • 四つの見方を、同じ本文の行動と照合できる
  • 保持・統合・保留で見ることを区別できる
#脇役#サブキャラ#役割

ソウマ

登場人物を増やすと賑やかになるけど、誰が何をする人なのか分からなくなる。

コトハ

まず本文で、その人が何をしているか見てみませんか。本人の望みは、まだ分からない場合もあります。

アキト

今回の場面をそろえよう。働きが似ていても、人数を減らすことだけで判断しなくていい。

01

Support Cast

脇役の作り方|本人の望みと、本文での働きを分ける

実際の動作と本文上の働き、本人の望みを分ける。内心が未記述でもよい。助力・比較・揺さぶり・観察は四人をそろえる分類や、一人一役の規則ではない。

脇役を作るときは、今回の場面で何をしている人かを見て、その働きと本人の望みを分けて考えます。 主人公へ情報を渡す人物でも、本人は仕事を終えたいのか、相手を助けたいのか、まだ書かれていない場合があります。

詳しい過去や強い対立を、全員へ同じだけ用意する必要はありません。町の日常、共同体の広がり、会話の調子などを担い、主人公の選択を直接変えない人物も置けます。作品でどこまで見せたいかに合わせて決めましょう。

本文上の働きを考える入口として、ここでは次の四つの見方を使います。脇役の種類をすべて分ける表ではなく、四人をそろえる指示でもありません。

見方本文で見るもの区別しておくこと
助力情報・物・手段などを渡す助けることと、望みが全部かなうことは別
比較(鏡)似た状況での違う振る舞いなどを比べる同じ性格や同じ立場だけに限らない
揺さぶり考え直すきっかけになる言葉や出来事を持ち込む敵役や意地悪な人とは限らない
観察出来事を見たり語ったりする立場になる変化がなく、日常を見ている場合もある

一人に複数の働きがあっても、場面ごとに変わっても構いません。四つに合わないなら、自由に言葉を付けたり、今は判断しないと残したりできます。

02

Roles

脇役の役割を本文で確かめる|四つの見方を固定しない

資料室の佐伯は年代と地図の比較を案内し、原本の室内利用と資料番号の記録を伝える。助力と資料運用の境界を示す二つの読みができる。本人の内心や橋の特定は未記述。

1.同じ場面の行動を読む

自作教材**『資料室・脇役点検v1』**です。蓮は28歳で、翌日の調査に向けて古い橋の場所を調べています。資料担当の佐伯は45歳の女性という作者設定です。次の四段落を、今回の確認範囲にします。

閉室まで十五分だった。蓮は郷土資料室の机に、古い橋の写真を広げた。「この場所を、明日の調査までに確かめたくて」

資料担当の佐伯は写真の裏を見た。「年が分かれば、地図と比べられます。裏面も写しておきますか」

「原本を一晩借りることはできますか」と蓮が聞いた。

「これは室内で見る資料です」と佐伯は答え、机の端に資料番号を書く紙を置いた。「続きは明日、ここから探せます」

原本を室内で見るという扱いは、この架空の場面で、その資料について置いた条件です。佐伯は調べ方を提案し、資料番号を書く紙を渡せる位置へ置いています。蓮が番号を書いたこと、橋の場所を特定したこと、翌日も来たことは、まだ書いていません。

2.行動・働き・本人の望みを分ける

分けるもの今回の本文では確かめること
実際の行動写真の裏を見て、年代と地図の比較を案内する。室外へ貸さず、資料番号の紙を置く第二・第四段落の動作と台詞
本文上の働きの仮説調べ方を助ける。同時に、この資料をどう扱うかの境界を示す同じ人物に二つの働きを置ける。場所の特定が済んだわけではない
本人の望み内心は書かれていない。『資料を管理しながら調査を支えたい』は、作者が追加を検討できる設定案本文から確定した性格や気持ちとは分ける

「助力者だから親切な性格」と、一つの動作から性格全体を決める必要はありません。佐伯の担当業務は分かりますが、それをどんな気持ちで行っているかは、今の本文では不明です。望みをさらに作りたい場合は、キャラクターの目的を決める方法を使えます。

3.助けることと、全部引き受けることを分ける

佐伯は原本の持ち帰りには応じず、番号を残して次に調べる方法を示しています。これは今回選んだ描写で、脇役が毎回一度は断らなければならないという意味ではありません。すぐに協力する人、ただ同じ場所で過ごす人でも、作品に必要なら残せます。

ソウマ

佐伯は調べ方を教える人で、資料の扱いも伝える人なんだね。一つの役名に絞らなくてよさそう。

アキト

内心はまだ書いていない。それを不明と残せば、働きの説明から性格まで決めつけずに済む。

03

AI Partner

脇役を残す・まとめる・保留する判断を、原文で考える

今回の四段落では佐伯を保持し、二人目の担当者がいないため統合案は作らない。統合を検討する場合は台詞・関係・場所の見え方を比べ、短い範囲だけで不要とは決めない。

人物の働きが似ていると気づいたら、まとめる案を試すことはできます。ただし、人数が減ることだけを改善とせず、会話、関係、場所の見え方に何が残り、何がなくなるかも比べます。

判断の方向比べること今回の例
保持佐伯の案内と、資料の扱いを説明するやり取りを残す今回はこちら。調査する場所の運用と、蓮が取れる次の行動が見える
統合を検討別の人物にも同じ案内がある場合、台詞を一人へまとめた案と比べるこの四段落には二人目の担当者がいないため、今回は対象なし
判断を保留前後の場面や別の人物との関係がまだない場合、原稿を増やしてから見る短い範囲で働きが見えないだけで、不要な人物とは決めない

今回の四段落では、佐伯の案内と資料の扱いを残すため、人物は保持します。統合前後の本文は作っていません。将来、別の担当者を置いたら、その人の場面を読んでから考えられます。

AIへ相談する場合も、役名だけで新しい人物を増やす前に、今いる人物と原文を渡します。分類の候補と実際の記述、作者が新しく考える設定を分けて返してもらいましょう。

もったいない相談例

脇役を四種類そろえて、一人一役にしてください。働きが重なる人は削除してください。

よい相談例

脇役の本文上の働きを、人物自身の望みと分けて整理してください。 作品名・版・読む場面:_____ 実際の本文(未執筆なら明記):_____ 今回見る脇役と、確認した行動:_____ 本人の望み・作者が決めた設定(不明でも可):_____ 考えている働きと、別の読み方:_____ 保持・統合で気になること(統合不要でも可):_____ 今回してほしい確認:_____ 本文の動作や台詞を根拠にし、働きの候補と、本文からは分からないことを示してください。 助力・比較・揺さぶり・観察は任意の見方です。四つ全部や、一人一役に当てはめないでください。 本文にない内心、過去、新しい人物や成功した結果を足さないでください。 作者が追加で考える設定は、本文から分かった事実と分けてください。 同じ行動の別の読み方があれば残し、統合や削除、助けを断る場面を必須にしないでください。 人物をまとめる相談をする場合だけ、変わる関係や場所、台詞を挙げ、判断は作者に返してください。
04

Practice

脇役役割表に、行動・働きの仮説・次の確認を残す

脇役役割表に原文の版と範囲、対象人物、実際の行動、働きの仮説、本人の望みと不明点を保存する。一人だけの確認や統合不要の状態でも使え、次に読む箇所を残す。

作品名と版、読む場面、脇役の実際の行動、本人の望み、働きの候補を残します。人数の欄は必要な分だけ使えます。一人だけ見る場合は脇役2・3を空欄にし、統合を考えていなければ、その欄も空欄か「今回は対象なし」にできます。

実践ワーク

脇役の行動と、働きの仮説を保存する

原文、本文上の働き、本人の望みと不明点を分けます。保持・統合・保留の判断、変わる関係、次に読む箇所を必要な範囲で残せます。

原文

版と読む範囲、実際の行動を残す。

区別

本文上の働きと、本人の望みを分ける。

判断

保持・統合・保留と、次の確認を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
作品名・版・確認する場面: ____ 実際の本文(未執筆なら明記): ____ 脇役1:本文の行動/働きの仮説: ____ 脇役2:行動/働きの仮説(任意): ____ 脇役3:行動/働きの仮説(任意): ____ 保持・統合・保留の判断と理由: ____ 本人の望み・作者設定・不明なこと: ____ 働きの仮説を支える本文の箇所: ____ 同じ行動の別の読み方: ____ 統合する場合に変わること(任意): ____ 次に読む・書く箇所(未定でも可): ____ 今回残せたら終えるもの: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

この記事の保存案:0件

未保存。この内容はこの端末のブラウザに保存されます。

人物同士や、別の場面まで考えたいとき

今回の表は、一場面での働きを見るためのものです。複数の人物同士を整理するならキャラクター関係図、二人の距離を考えたいなら関係性の作り方へ進めます。近づくことや壊れることだけでなく、今の距離を保つ設計も選べます。

脇役自身の長い変化を追うなら、キャラクターアークで範囲を広げられます。今回の資料室では、佐伯の変化や過去はまだ決めていません。

この例で残したもの

本文の行動
年代と地図の比較を案内し、資料の扱いを伝えて番号を書く紙を置く
働きの読み
調べ方を助ける/資料を扱う境界を示す。本人の内心は不明
判断と次の確認
佐伯を保持する。続きで蓮が何を記録するかは、まだ未執筆

ソウマ

今回は佐伯を残す。本人の望みと、次に蓮がどうするかは、まだ決まっていないと書いておくよ。

コトハ

一場面で見えたことを整理できましたね。別の場面では、違う働きが見えるかもしれません。

アキト

役名をそろえるために、人数を増減させなくていい。次は保存した原文の続きを見よう。

おつかれさまでした

脇役の行動から、原文へ戻れる表を作ろう

本文の行動、働きの仮説、本人の望みと不明点を分けました。人物の保持・統合・保留は、今回の範囲と変わるものを見ながら判断できます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

要約画像

100%

+で拡大し、マウスや指でドラッグして移動。指2本でも拡大できます。