ホーム › 無料のキャラクター設定テンプレートと記入例へ。すぐに書き始めたい方は、空欄のシートをコピーして使えます。
AI記事との使い分け: ここではプロフィールから本文で使う設定を選び、その見せ方をキャラクター設定シートにまとめます。土台を決めた後で質問から意外な行動理由を掘りたい場合は、AIでキャラクター設定を深掘りする方法に進めます。
ソウマ
キャラ設定シートを埋めてたら、好きな食べ物とか誕生日とかは増えたんだけど、話には出てこなくてさ。
コトハ
設定が多いこと自体は悪くありません。今日は、本文で使う設定と資料に残す設定を分けてみましょう。
アキト
本文で人物の選択を変えない設定なら、今は資料に置け。使う場所を決めるのが先だ。
Character Core
キャラクター設定シートで、今の場面に必要な情報を選ぶ
キャラクター設定は、書こうと思えばいくらでも増やせます。誕生日、身長、好きな飲み物、家族構成、過去の出来事、苦手な言葉。どれも楽しい設定ですが、すべてを本文に出す必要はありません。
物語で先に使うのは、そのキャラクターの行動や選択に関わる情報です。それ以外は資料として残しておき、必要になったときだけ表に出します。設定の量ではなく、どの場面で使うかを決めるのがこの記事の役割です。
このシートでは、まず「次の場面で人物の選択に関わるか」を目安に、使う設定を選びます。
主人公の欲望や欠落がまだ決まっていない場合は、先に 主人公の作り方 で芯を作ってから戻ると、設定を選びやすくなります。
プロフィールを全部見せようとすると止まる理由
設定を全部本文に出そうとすると、場面が動き出す前に説明が長くなることがあります。まずは、その場面で人物の選択を理解するために必要な情報を選びましょう。
実例として「誰にも頼りたくない高校生」なら、身長や誕生日より先に、「なぜ頼れないのか」「頼る必要が出たとき何を隠すのか」を本文用の設定にします。残りは資料としてノートに置いておけば十分です。
「雨の日の郵便屋」のソウマなら、「創作を見られるのが怖い」「でも一文を捨てきれない」が、本文で使う設定になります。
設定を場面で使う段階では、シーンの作り方 に進むと、どの設定を表に出すべきか選びやすくなります。
長すぎるプロフィールを削る基準
- 長すぎる例:名前、年齢、身長、血液型、好きな食べ物、苦手な教科、幼少期、家族構成、過去の失敗、口癖、服装、部屋の間取りを全部本文で説明する。
- 絞った例:卒業式前夜、誰にも頼れない高校生。助けを求めると価値が下がると思っていて、スマホの画面を何度も消す。
本文に残す基準は、「この設定が、次の選択を変えるか」です。変えないものは資料に置き、必要になった場面で取り出します。
Inner Drive
設定シートの3欄で、使う情報と見せ方を整理する
シートには、次の3つの欄を用意します。最初の二欄で「今、本文に使うか」を決め、三つ目で「使う設定をどう見せるか」を考えます。
- 本文で使う設定:欲望、弱点、いまの状況、目に見える特徴1〜2点。
- 資料に残す設定:家族構成、過去、好き嫌い、細かいプロフィールなど、今は本文に出さない情報。
- 場面での見せ方:本文用に選んだ設定を、行動・セリフ・選択でどう伝えるか。
たとえば「人に頼るのが苦手」を一欄目に書き、三欄目に「着信を一度切ってしまう」と書き添えます。同じ設定について、使う理由と見せ方を一緒に考えてよいのです。
たとえば「誰にも頼りたくない高校生」なら、本文で使う設定は「助けを求めるのが苦手」「卒業式前夜に困る」だけで足ります。好きな食べ物や小学校時代のエピソードは、今の場面で必要になるまで資料に置いておきます。
ソウマ
設定を作ったら、全部見せなきゃもったいない気がしてた。
アキト
見せすぎると説明になる。必要な場面で必要な分だけ出せ。
説明を場面に変える例
-
説明:このキャラクターは人に頼るのが苦手です。
-
場面:親友からの着信を一度切り、雨の音が強くなってから、もう一度画面を開く。
-
説明:このキャラクターは本当は創作を捨てたくありません。
-
場面:破ったはずの一文を、ゴミ箱ではなくノートの最後のページに挟む。
このように行動で示すと、読者はその場の選択から人物を感じ取れます。短い説明が必要な場面もあるので、すべての設定を行動に置き換える必要はありません。
Example Sheet
キャラクター設定の記入例:誰にも頼りたくない高校生
前の記事で作った「誰にも頼りたくない高校生」を、キャラクター設定シートにしてみます。
本文で使う設定
- 欲望:誰にも頼らず卒業式を迎えたい
- 弱点:助けを求めたら、負けを認めることになると思っている
- いまの状況:卒業式前夜、帰れなくなっている
- 目に見える特徴:スマホの画面を何度も消す/人の目を見ずに短く返事をする
資料に残す設定
- 小学生の頃、助けを求めたことで笑われた経験がある
- 親友には本当は感謝しているが、素直に言えない
- いつも予備の交通費を別のポケットに入れている
場面での見せ方
- 「大丈夫」と言いながら、同じ画面を何度も開く
- 親友からの着信を一度切ってから、少し間を置いてかけ直す
- 最後に「迎えに来て」と短く送る
「助けを求めるのが苦手」という設定に、「着信を切る」「かけ直す」という見せ方がつながりました。資料に残した過去は、この場面では説明しなくても、作者が行動を考える手がかりにできます。
AI Partner
AIには、次の行動を考えるための質問を1つ求める
使う設定を選んでも次の行動が決まらないときは、判断に足りない情報をAIと確かめます。先ほどの高校生なら、「何をためらって、着信を切るのか」といった問いを一つに絞って考えられます。
AIには「キャラの設定を作って」ではなく、自分が書いた本文で使う設定を渡し、「この情報だけで読者に伝わらない点はどこですか」と尋ねます。足りない情報がはっきりすれば、必要な分だけ追加できます。
もったいない相談例
キャラクター設定をたくさん作ってください。
よい相談例
キャラクターの本文で使う設定:
- 望み:誰にも頼らず卒業式を迎えたい
- 弱点:助けを求めると自分の価値が下がると思っている
- いまの状況:卒業式前夜、帰れなくなっている
- 目に見える特徴:スマホの画面を何度も消す
この情報だけを前提にしたとき、次の行動を考えるうえで曖昧な点を1つ挙げてください。
新しいプロフィールは追加せず、確認すべき質問の形にしてください。
その質問を、場面で試せる行動の候補にも1つ言い換えてください。
Template
コピーして使えるキャラクター設定シートのテンプレート
キャラクター設定のテンプレートを、コピーして使える形で用意しました。項目を全部埋める必要はありません。本文で人物の選択を変える欄から先に埋め、残りは資料として置いておけば十分です。下のテンプレートを丸ごとコピーして、自分の作品用に書き換えてください。
【キャラクター設定シート】
名前:
役割(物語での立ち位置):
目的・欲望(何を望んでいるか):
欠落・弱点(避けている問い・苦手な選択。未定でも可):
秘密(本文ではすぐ明かさないこと):
口調・話し方:
関係(誰と、どうつながるか):
本文で見せる癖・行動:
資料に残す設定(今は本文に出さない):埋め方に迷ったら、次の記入例を参考にしてください。このサイトの独自世界「記憶を売る店」の店主を、同じテンプレートで書いたものです。
【キャラクター設定シート・記入例】
名前:ユキ(記憶を売る店の店主)
役割:主人公に取引の代償を突きつける案内役
目的・欲望:客が後悔しない取引だけを成立させたい
欠落・弱点:かつて自分の大切な記憶を、値をつけられないまま手放したことに向き合えない
秘密:本当は買い戻せない記憶があることを、客に言えていない
口調・話し方:物静かで、確認するように短く問い返す
関係:記憶を売りに来た主人公と、取引の同意を通してつながる
本文で見せる癖・行動:契約前に必ず一度だけ「本当に、この顔を忘れてもいいですか」と尋ねる
資料に残す設定:店の創業年、瓶の等級、店主組合の規約記入例では、「目的・欲望」「欠落・弱点」「本文で見せる癖・行動」を、次の場面を考える材料にしています。誕生日や身長のような欄より先に、この3つのうち今の場面に必要なものを選びます。
Practice
キャラ設定シートから、次の場面で試す行動を一つ選ぶ
この章では、キャラ設定シートから今の場面に必要な設定を一つ選び、見える癖・選択・セリフのいずれかに変えます。空欄を埋め切ることではなく、次に書く一場面の行動を決めることが目的です。
実践ワーク
キャラ設定シートを1枚にまとめる
人物の欲望・恐れ・関係を並べ、プロフィールの説明ではなく次の場面で取る行動まで決めます。
設定シートだけでは、人物が場面で動くとは限らない
本文・資料・見せ方の三欄は、このページで使う設定と表し方を決めるための整理法です。欄をすべて埋めても、目的、相手、障害のない場面では人物の選択は生まれません。逆に、次の行動に必要な設定が一つ決まったなら、空欄を埋め切らず本文に進めます。
- 欲望や弱点が決まらず、使う設定を選べない:キャラクターの目標の作り方とキャラクターの弱点の作り方で、次の選択に関わる一項目ずつを決める
- 設定はあるのに行動が浮かばない:シーンの作り方で、場所・目的・壁を置き、設定を一つだけ試す
- 一人では動くが、相手が入ると会話が止まる:キャラクター同士の関係性の作り方で、互いに望むことと避けることを分ける
- 過去や文化、病気、障害を性格の理由として一行で決めたくなる:人物を診断や属性で説明せず、今の場面で確認できる行動と個別の選択に戻す
- テンプレートの欄が合わない:欄を削除・改名してよい。使わない項目を埋めることは、このワークの完了条件ではない
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- キャラ設定シート
- 次に育てる場所
- 本文用に選んだ設定から、次の場面で試す見せ方を考える欄
- 次の行動
- 選んだ設定に場所・相手・壁を足し、一つの行動として書く
ソウマ
誕生日は空欄のままだけど、『親友からの着信を一度切る』は書けた。次の場面には、こっちのほうが必要だな。
コトハ
資料に置く設定と、今日見せる行動を分けられました。空欄は必要になった日に戻れます。
アキト
設定表を眺め続けるな。その着信が鳴る場面を書け。
関係性まで広げたい場合は キャラクター同士の関係性の作り方、過去を整理したい場合は キャラクターの過去設定の作り方 へ進むと、設定を次の層へ広げられます。
おつかれさまでした
次の場面で使う設定を一つ選べた!
本文で使う設定と資料に残す設定を分け、使う設定を見せる行動を一つ残しました。次はその行動に場所・相手・壁を足し、原稿の一場面で確かめてください。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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