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主人公の弱点って、怖がりとか不器用とかを書けばいいのかな。
アキト
その言葉から、どんな場面で何をするのか考えてみろ。店で尋ねなかったため、手紙を確かめられない場面ならどうだ。
コトハ
今日は、弱点を責める言葉ではなく、物語で選択を揺らす行動として整理してみませんか。
Character Core
キャラクターの弱点は、望み・行動・結果から考えられる
キャラクターの弱点には、苦手な作業、能力の制約、状況に応じて不利になる特徴など、いろいろなものを考えられます。この記事では、人物の望みを妨げる行動の傾向に焦点を当てます。 人格の悪いところを集めるための方法ではありません。
「怖がり」「不器用」といった言葉から始めても構いません。場面で使うには、その人物が何を望み、どんな条件で何をして、何がうまくいかなかったのかを足してみます。一度の行動だけなら、繰り返す癖と決めず、その場の行動の候補として扱えます。
小さな例:尋ねなかったため、確かめられない
説明用に、妹からもらった手紙をなくした主人公を考えます。青い封筒に入っていたことは覚えており、立ち寄った店へ探しに戻りました。店は空いていて、店主が先に声をかけます。
店主はレジ脇の青い封筒を示して、「落とし物ですか」と尋ねた。主人公は口を開きかけたが、「何でもありません」と首を振り、店を出た。
この場面は、次のように分けられます。
- 望み:妹からもらった手紙を見つけたい。
- 行動:店主の問いに答えず、店を出た。
- その場の結果:青い封筒が自分の探すものか、確認できなかった。
- 理由の案:「人に頼むと迷惑をかける」と考えたのかもしれない。ただし、この本文だけでは未確定。
店主が妹の手紙を持っているかは、まだ分かりません。「尋ねれば必ず見つかった」とは言えませんが、本人が確認する機会を手放したことは、この作例で扱えます。
Inner Drive
弱点を場面にする4手順と、手紙を探す前後の作例
望みを妨げる行動を場面にするには、次の4手順で整理できます。すでにある本文を読み返しても、作者が新しい候補を作っても構いません。
- 望み・行動・結果を並べる:何を望み、何を選び、何が進まなかったかを書きます。結果がまだなければ、次の場面で試す案にします。
- 理由は仮説として置く:本文に書いた理由と、作者がこれから採用したい案を分けます。まだ決まらなければ保留できます。
- 次にどう扱うか選ぶ:違う行動を試す、同じ行動を続ける、今回は弱点として扱わない、などから考えます。
- 場面の条件も一緒に比べる:行動が変わったら、新しい情報や相手の対応が増えていないかも見ます。性格だけが変化した証拠にはしません。
作例の続き:新しい手がかりを得て、一つ尋ねる
作者は、店を出た後に妹から返信が来る展開を加えます。返信には「封筒の表に、小さく星を描いたよ」とあります。主人公は、具体的に何を確かめればよいか分かったところで、店へ戻ります。
店の扉を開け直し、主人公はカウンターの前で息をついた。「その封筒に、小さな星の印はありますか」
前の場面では答えずに退出し、次の場面では星の印を尋ねています。一方で、後の場面には妹の返信という新しい情報があります。前後はまったく同じ条件ではありません。 その手がかりが、尋ねる行動を選ぶきっかけになった作例です。
ここでは「誰にでも頼れる人に変わった」とまでは言えません。店主の返答を受ける続きを書き、この一度の行動を作品でどう扱うか決めます。迷いを残しても、後に大きく変化させても構いません。
変えない場合も、別の変化を無理に足さなくてよい
主人公が尋ねないまま、別の場所を探す話も作れます。その場合は、確認できない封筒を残して進むことが、探し物の展開にどう響くかを考えます。必ず周囲の人物を変えたり、関係を進展させたりする必要はありません。
「怖がりだから、いつも足が止まる」と固定せず、今回の条件でどんな行動が出るかを見ましょう。原因や過去の傷を一つ足せば完成、という方法でもありません。
ソウマ
店に戻ったから、もう人に頼れる性格だとは言えないんだな。妹の返信で、聞くことが具体的になったのか。
アキト
そうだ。行動だけでなく、何を知ったかも見ろ。変えない案を選ぶなら、その後どう探すかを書けばいい。
AI Partner
AIには、行動が望みを妨げているかを確かめてもらう
AIや仲間には、主人公の望み、本人が知っている条件、行動とその結果を渡します。まず、どこが望みを妨げていると読めるかを確かめましょう。「弱点を必ず見つける」依頼にすると、場面にない理由まで足されても気づきにくくなります。
既存の本文を比べるときは、書かれていることと解釈を分けてもらいます。新しい行動や理由が欲しい場合は、別に「ここからは創作案として」と伝え、元の設定と混ぜずに考えます。
もったいない相談例
この人物の性格上の欠点と、その原因になった過去を決めてください。
よい相談例
作品名・版と、確認する場面:__________
主人公の望み:__________
本人が知っている条件:__________
本文の抜粋・行動・その場の結果:__________
この行動が、この場面の条件で望みを妨げていると読めるか確かめてください。
根拠となる本文と解釈を分け、候補は最大3つまでにしてください。
妨げているとは読めない場合や、不明な場合も、その理由を示してください。
本文にない本音・過去などを既存設定として補わず、別の読み方があれば添えてください。採用は作者が決めます。
返答を読んだら、引用された行動や条件が元の本文にあるか戻って確かめます。「店主が手紙の持ち主を知っている」など、まだ書いていないことが増えていたら、そのまま採用しません。
Practice
弱点と変化表に、行動の根拠と次の場面・確認を残す
弱点と変化表には、望み、本文の行動、その場の結果を残します。理由を仮に置く場合は、本文で分かることか、作者の案かを添えます。「尋ねなかった」の一度だけで、いつも人に頼れない人物だと決める必要はありません。
変化を描くなら、前後の条件と違う行動を記録します。変えない案なら、同じ行動の後に何が続くかを書きましょう。根っこ、残る癖、周囲の変化などがまだなければ、その欄は空欄でも使えます。保留理由と次に確かめることだけを残しても構いません。
実践ワーク
弱点と変化表を1枚にまとめる
望み、本文の行動と結果、理由の案を分けて残します。前後の条件や、変えない判断も記録でき、未定の欄は空欄でも使えます。最後に次の場面か確認事項を置きます。
弱点表で決められる範囲
この表は、作品の中で望みと行動がどう関わるかを考える道具です。現実の人を診断したり、病気・障害・文化的背景そのものを直すべき欠点と扱ったりするための表ではありません。
- 弱点が性格を悪く言う言葉だけになった:今回の望み、場面の条件、実際の行動、その結果に戻ってみます。
- 過去の傷だけで理由を決めてしまう:キャラクターの過去設定の作り方 で、記憶を添えたときの読みの違いを比べられます。
- 人物を変えるか、変えないか考えたい:キャラクターアークの作り方 で、作品全体の前後を整理します。今回の場面で大きな変化を決めなくても構いません。
- 違う行動を選ぶ展開が唐突に見える:転換点の作り方 で、その選択へ至る出来事や迷いを確かめます。
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 弱点と変化表
- 次に育てる場所
- 店主の返答を聞く場面、または尋ねずに別の場所を探す場面
- 次の行動
- 選んだ続きを短く書き、行動と結果の関係を確かめる
ソウマ
店を出たから、青い封筒が探しているものか確かめられなかった。まず分かるのは、そこまでなんだな。
コトハ
戻って尋ねるなら、妹から聞いた目印を使えますね。店主の返答も書いてみましょう。
アキト
理由は、まだ仮説でもいい。尋ねない案を選ぶなら、その後の探し方までつなげろ。
おつかれさまでした
弱点と変化表を残せた!
望み、行動、その場の結果を並べ、次にどう扱うかを考えました。違う行動を試す場合も、同じ行動で進む場合も、条件と結果を本文で確かめられます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
小さな物語
この記事とつながる小さな物語
物語の種を捨てずに残すことを、コトハたちの短い場面として読めます。 記事の理解に必須ではありません。少し余韻を見たいときだけ開いてください。

自分を守るための自虐が、別の弱点として表面化しています。
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