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キャラクターの過去設定を作るのは楽しいけど、広げすぎると本文に戻れなくなりそう。
コトハ
今日は、現在の一動作と過去の候補を一つずつ並べてみませんか。まだ候補がなければ、小さな一場面から考えられます。
Character Core
キャラクターの過去設定は、今の場面から一つ考えられる
過去設定は、生い立ちを年表にする方法でも作れます。ここでは、本文へ戻りやすい範囲で考えるために、今書きたい場面から過去の候補を一つ置く方法を試します。原稿があれば手つきや言葉を一つ抜き出し、まだなければ「友人の助けを断る場面」のように仮置きします。
次に、「この人物は、以前どんな場面を経験したか」を一つ考えます。誰と、どこで、何があったかを書けば候補になります。たとえば料理に手慣れた人物なら、祖母と毎朝台所に立っていた記憶も考えられます。つらい出来事だけでなく、楽しかった習慣や大切な関係も過去設定です。
ただし、行動から過去が一つに決まるわけではありません。作者が考えた新しい候補は、元の原稿から分かった事実と分けておきます。今の場面で見せたいことが十分に伝わるなら、過去を作らずに進めてもかまいません。
Inner Drive
過去設定を作る5つの手順と、同じ動作で比べる作例
次の手順で、過去設定を使うかどうかを確かめます。
- 現在の行動を一つ抜き出す:手を払う、目をそらす、返事を保留するなど、本文にある動作を選びます。
- 過去の一場面を候補にする:既存のメモから選ぶか、誰と・どこで・何があったかを作者が仮に考えます。まだ思いつかなければ保留できます。
- 主人公の受け取り方を仮置きする:「助けは来ない」と受け取った、など。起きた出来事と、それを本人がどう解釈した設定にするかを分けます。
- 別の読みを一つ残す:現在の状況、性格、相手との関係でも同じ行動は起こり得るかを考えます。
- 同じ現在の動作で2版を比べる:現在だけの版と、記憶を添える版を書きます。まず動作や相手の反応をそろえ、何が伝わるようになったかを見ます。
作例:現在の2文をそろえ、記憶を1文だけ添える
以下は、説明のための架空の作例です。作者は、卒業式前夜に友人の手を払う主人公について、次の材料を用意しました。
- 現在の動作:差し出された手を払い、鞄を抱え直す。
- 過去の候補:八歳の春、熱を出した夜に、家で一人で誰かの帰りを待っていた。
- 本人の受け取り方の候補:「待っていても助けは来ない」と受け取ったのかもしれない。作者もまだ確定していない。
- 今の判断基準:まずは友人とのぎこちなさを見せるか、待っていた過去も読者に意識してもらうか。
A:過去を出さない版
卒業式の前夜、雨の中で友人が手を差し出した。主人公はその手を払い、鞄を抱え直した。
B:記憶の断片を添える版
卒業式の前夜、雨の中で友人が手を差し出した。主人公はその手を払い、鞄を抱え直した。八歳の春、熱の中で玄関の音を待った夜を思い出した。
AとBで現在の動作は同じです。Bは過去へ目を向ける手掛かりが増えますが、手を払った理由が証明されたわけではありません。今の友人に借りを作りたくない、急に触れられそうになって戸惑った、といった別の読みも考えられます。どれも、この短い本文だけでは確定できません。
今は友人との距離を読者に考えてほしいならA、過去とのつながりを意識してほしいならB、という選び方ができます。読み比べても決めきれなければ、両方を保留にして次の場面と一緒に確かめます。動作も変えたい場合は、この比較のあとで別案として試しましょう。
ソウマ
現在の一動作と記憶候補を並べると、過去を本当に使うか考えられるな。
コトハ
はい。今の動作をそろえれば、記憶を添えて何が伝わるようになったか比べられます。
AI Partner
AIには、過去設定を添えたときの読みの違いを相談する
過去を長く書いても、本文で必要になるとは限りません。現在の行動だけで人物が伝わる版と、記憶の断片を添える版を比べると、過去設定の役割を確認できます。
候補を比較したいときは、現在の本文と、作者が用意した過去の候補、読者へ伝えたいことを渡します。入力した記述と、そこから考えた読みを分けてもらうと、返答を確かめやすくなります。外部へ入力してよい範囲は自分で判断し、渡せない資料は手元で比較します。
新しい過去の案もほしい場合は、提案してよい範囲を決めて別に依頼できます。その返答は、人物の本当の原因を発見したものではなく、作者が採用するか決める架空設定の案として扱います。
もったいない相談例
この人物の過去を全部考えてください。
よい相談例
これは作者が作った架空の人物です。
現在の本文と位置:__________
作者が書いた過去の記憶候補:__________
主人公の解釈候補:__________
この場面で読者に伝えたいこと:__________
現在の行動と記憶候補をつなげて読める箇所を、入力文から短く引用してください。書かれていることと、読み手としての解釈を分けてください。
過去だけを原因としない別の読み方があれば、一つ示してください。判断できる情報がなければ、不明としてください。
現在の動作をそろえて記憶を添える場合と添えない場合で、読者に伝わりそうな違いを提案してください。
この比較では新しい過去・家族事情・傷・診断は追加せず、採用案は決めないでください。
Practice
過去設定メモに、2版の違いと採用・保留の理由を残す
現在の行動と過去の候補、本人の受け取り方を同じメモに置きます。2版を比べたら、何を伝えたいかに照らして、採用する版と理由を残しましょう。まだ迷う場合は、保留の理由と次に確かめることを書けます。
過去を使わない案なら、記憶や本人の解釈は空欄でもかまいません。すべての欄を埋めるために、新しい過去を足す必要はありません。
実践ワーク
過去設定メモを1枚にまとめる
現在の動作と過去の候補、本文の記述と解釈、記憶を添える版・添えない版を整理します。採用か保留の理由と、次に書く一段落や確認を残せます。
過去の一場面だけで、現在の人物を説明しきらない
このメモでは、一つの記憶を今の場面でどう使うか考えます。過去の出来事と本人の受け取り方は分け、未定なら未定と残しましょう。背景を読者に伝えたい場合でも、毎回その場の行動を変える必要はありません。人物への理解や、関係の見え方が変わる役割もあります。
- 過去を添えた効果が分からない:動作が変わったかだけでなく、人物や関係の読みがどう変わるか比べる。場面自体を考えたい場合はシーンの作り方へ進む
- 過去が現在を完全に決める設定になった:似た経験を別の人物ならどう受け取るか一案書き、主人公自身の解釈と選択を分けます
- 病気、災害、差別、暴力など現実の重い経験を扱う:一つの体験を普遍化せず、必要な事実を信頼できる資料と当事者の複数の視点で調べます。物語に不要な苦痛を深掘りしない選択も残します
- 過去をいつ読者に明かすか迷う:キャラクターの秘密の作り方 で、隠す情報と、現在の行動だけ先に見せる情報を分ける
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 過去設定メモ
- 次に育てる場所
- 自分の人物の現在の場面と、添えるか迷っている過去の候補
- 次の行動
- 採用した版で次の一段落を書く。保留なら、何が伝わるか確かめたい点を残す
ソウマ
手を払う動作は同じでも、八歳の春を添えると、その夜も気になる。どこまで見せたいかで選べるんだな。
コトハ
過去は人物を決めつける答えではなく、いまの選択を本人がどう受け止めるか考える材料です。
アキト
その記憶で人物がどう見えるか、今の場面と一緒に読んでみよう。残すかどうかは、見せたいものに合わせて決めればいい。
おつかれさまでした
過去設定メモを残せた!
過去の出来事と本人の受け取り方を分け、今の場面に添えるか考えました。次は、選んだ版で一段落を試すか、保留した点を次の場面と一緒に確かめられます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
小さな物語
この記事とつながる小さな物語
物語の種を捨てずに残すことを、コトハたちの短い場面として読めます。 記事の理解に必須ではありません。少し余韻を見たいときだけ開いてください。

店主の過去を、説明ではなく棚卸しの行動で見せています。
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