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秘密を持たせるなら、誰に何を伏せ、なぜ話せないのかから決めろ。
ソウマ
秘密の中身をすごくすればいいと思ってた。
コトハ
話す案も、話さない案も比べてみましょう。その後、その人が何をするかまで考えたいですね。
Character Core
キャラクターの秘密は、隠す相手と理由から考える
秘密を考えるときは、隠すために人物がどんな行動を取るかを見ます。話題を変える、ある相手だけ避ける、言いかけて黙る。そうした行動が選択や関係に影響するなら、秘密を場面に使えます。必ず暴かれる展開にする必要はありません。
このワークでは、次の二つを分けます。
- 人物が隠している秘密:本人が知っている事実を、特定の相手に意図して伏せている。例「事故の日のことを、母には話していない」
- まだ示していない情報:本文に登場していないだけで、誰も隠そうとしていない。例「その人物の誕生日は、まだ書いていない」
本人も事実を知らない設定なら、誰が本人に伏せているのかを別に整理します。また、登場人物が隠している秘密を、読者には先に知らせても構いません。
同じ秘密でも、友人に隠す場合と家族に隠す場合では、話しにくい理由が違うかもしれません。「相手を傷つけたくない」「自分が責められるのが怖い」など、その人物が何を守ろうとしているかを書きます。
Secret Design
秘密の中身・隠す相手・その後の行動を決める
次の三つの観点を、一行ずつ書きます。
- 中身と隠す理由:何を伏せていて、知られると何を失うと思っているか。
- 知っている人と隠す相手:誰がすでに知り、誰には話していないか。
- 選択とその後の行動:本人が話す、別の人物から伝わる、話さない、のどれを試すか。その後に誰が何をするか。
完成例:秘密設計カード
- 秘密の中身:過去に弟の事故に関わっていた
- 隠す理由:母を傷つけたくない気持ちと、自分が責められる怖さがある
- 知っている人/伏せている相手:主人公と当時の友人は知っている。母親には話していない
- 話す案:母の還暦祝いに当時の友人が来る。主人公は母と二人になり、自分から事故の日の話をする
- 話さない案:祝いの場では話さないと決める。ただし母を避けて席を立つ代わりに、一緒に片付ける
- 比べるところ:話す案では母の返事を受け止められるか。話さない案では、秘密を伏せたまま母との距離をどう保つか
友人が訪れることはきっかけで、主人公が話すこととは別です。どこまで自分で選べるか、その選択の後に何をするかを分けると、秘密の説明だけで場面が終わりにくくなります。
話しても行動や理解が変わらないなら、関係を保つ意味があるかを考えます。意図が見つからなければ、話さない案や秘密を外す案とも比べてください。
ソウマ
秘密の中身じゃなくて、誰に知られると困るかが大事なんだな。
アキト
そうだ。その相手に話すか、伏せるか。選んだ後の行動まで書いてみろ。
AI Partner
AIには、作者が書いた開示案の違いを整理してもらう
秘密の中身を凝りすぎると、既存の人物像や出来事とつながらないことがあります。先に、秘密を伏せる行動と、本人が開示を選べる範囲を本文から確かめます。
AIに相談するときは、新しい秘密や暴露事件を作らせず、作者が書いた二つの開示案を比べます。誰が選択権を持つか、何が変わるか、本文にない情報が混じっていないかを整理させます。
もったいない相談例
読者が驚くようなすごい秘密を作ってください。
よい相談例
主人公の秘密の中身:__________
隠している理由:__________
すでに知っている人:__________
隠している相手:__________
作品名・版と本文根拠:__________
開示案A:__________
開示案B(開示しない案でも可):__________
二案について、開示を選ぶ人、開示前後に変わる行動・関係・理解、本文にない追加情報を表にしてください。
新しい秘密、暴露事件、人物の本音、読者反応は作らず、採用案も決めないでください。
秘密が場面につながらないときに見直す
-
中身だけ決まっている:誰に知られたくないか、そのために何を避けているかを書く
-
最後に秘密を説明するだけになっている:話した後の返事や行動を書く。話さずに終える案とも比べる
-
AIの候補だけが増える:秘密の中身は変えず、作者が書いた二案の違いを整理してもらう
Practice
秘密設計カードに、話す案と話さない案を残す
自作の秘密を一つ選び、中身、隠す理由、知っている人と伏せている相手を書きます。次に話す案と話さない案を並べ、それぞれで人物が次に取る行動を一つ残します。未定の欄は空けたままでも、試しに書く場面を選べれば次へ進めます。
実践ワーク
秘密設計カードを1枚にまとめる
作品名・版、秘密と隠す理由、知っている相手、本人が選べる開示方法、開示前後の本文をまとめます。開示しない案と私的情報の境界も残します。
秘密を足しても、先を読みたくなるとは限らない
秘密設計カードで整理できるのは、隠す相手や理由と、話す・話さない選択の後に取る行動です。秘密があるだけで読者の興味が続くわけではなく、すべての物語に大きな暴露が必要なわけでもありません。読者に伏せる情報と、登場人物同士だけで伏せる情報も分けて考えます。
- 開示されても行動や関係が変わらない:同じ関係を保つ選択に意味があるかを確かめる。なければ、秘密を小さくする案や外す案とも比べる
- 読者を驚かせるためだけの後出しに見える:伏線の作り方で、先に見せる手がかりと、後で意味が変わる情報を一つずつ置く
- 本人は知らないが、読者には先に知らせたい:驚きではなく緊張を作る設計として、いつ本人が知るかを決める
- 秘密の開示で二人の距離を変えたい:キャラクター同士の関係性の作り方で、開示前・直後・最後の距離を並べる
- 実体験を材料にすると、実在の人が特定されそう:名前だけでなく場所・時期・関係をずらすか、その秘密を使わない。本人の同意がない私的情報を創作の都合で公開しない
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 秘密設計カード
- 次に育てる場所
- 秘密を話すか伏せるかを選び、その後の行動を書く場面
- 次の行動
- 話す案と話さない案を比べ、次の行動を一つ書く
ソウマ
秘密の大きさより、知った人が席を立つのか、それでも残るのか。その行動のほうが先を読みたくなる。
コトハ
暴露を置かない物語もあります。隠すことが人物の選択に効かないなら、秘密を外して構いません。
アキト
開示した瞬間で終えるな。変わった関係か、次の選択まで書け。
おつかれさまでした
秘密が動かす次の選択を残せた!
秘密の中身だけでなく、隠す理由・知っている相手・開示方法・その後の行動をつなげました。次は秘密を知った相手の一手か、開示しない選択を書きます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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