キャラクターを作る

隠す理由と、話す・話さない選択を考える

キャラクターの秘密の作り方

キャラクターの秘密は、中身と隠す理由、知っている人と隠す相手、選択後の行動を考える。主人公が話す案と話さない案の両方を残す。

この記事の結論

秘密を設計するときは、中身を派手にする前に、誰が誰に何を伏せ、なぜ伏せるのかを確かめます。本人が話す、別の人物が知る、最後まで開示しないという選択と、その前後の行動を比べます。

アキト コトハ ミラ ソウマ
難易度
初心者
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最終更新日

この記事でわかること

  • 秘密と、単にまだ示していない情報を分けられる
  • 隠す理由・知っている相手・開示方法を整理できる
  • 開示しない選択と私的情報の境界も残せる
#秘密#伏線#読者興味

アキト

秘密を持たせるなら、誰に何を伏せ、なぜ話せないのかから決めろ。

ソウマ

秘密の中身をすごくすればいいと思ってた。

コトハ

話す案も、話さない案も比べてみましょう。その後、その人が何をするかまで考えたいですね。

01

Character Core

キャラクターの秘密は、隠す相手と理由から考える

このワークでは、誰かに意図して伏せている秘密と、まだ本文に出ていないだけの情報を分ける。隠す相手と理由も確かめる。

秘密を考えるときは、隠すために人物がどんな行動を取るかを見ます。話題を変える、ある相手だけ避ける、言いかけて黙る。そうした行動が選択や関係に影響するなら、秘密を場面に使えます。必ず暴かれる展開にする必要はありません。

このワークでは、次の二つを分けます。

  • 人物が隠している秘密:本人が知っている事実を、特定の相手に意図して伏せている。例「事故の日のことを、母には話していない」
  • まだ示していない情報:本文に登場していないだけで、誰も隠そうとしていない。例「その人物の誕生日は、まだ書いていない」

本人も事実を知らない設定なら、誰が本人に伏せているのかを別に整理します。また、登場人物が隠している秘密を、読者には先に知らせても構いません。

同じ秘密でも、友人に隠す場合と家族に隠す場合では、話しにくい理由が違うかもしれません。「相手を傷つけたくない」「自分が責められるのが怖い」など、その人物が何を守ろうとしているかを書きます。

02

Secret Design

秘密の中身・隠す相手・その後の行動を決める

母に過去を伏せた主人公の例。話す案は自分から話して母の返事を待つ。話さない案は今日は伏せたまま、母を避けずに一緒に片付ける。

次の三つの観点を、一行ずつ書きます。

  1. 中身と隠す理由:何を伏せていて、知られると何を失うと思っているか。
  2. 知っている人と隠す相手:誰がすでに知り、誰には話していないか。
  3. 選択とその後の行動:本人が話す、別の人物から伝わる、話さない、のどれを試すか。その後に誰が何をするか。

完成例:秘密設計カード

  • 秘密の中身:過去に弟の事故に関わっていた
  • 隠す理由:母を傷つけたくない気持ちと、自分が責められる怖さがある
  • 知っている人/伏せている相手:主人公と当時の友人は知っている。母親には話していない
  • 話す案:母の還暦祝いに当時の友人が来る。主人公は母と二人になり、自分から事故の日の話をする
  • 話さない案:祝いの場では話さないと決める。ただし母を避けて席を立つ代わりに、一緒に片付ける
  • 比べるところ:話す案では母の返事を受け止められるか。話さない案では、秘密を伏せたまま母との距離をどう保つか

友人が訪れることはきっかけで、主人公が話すこととは別です。どこまで自分で選べるか、その選択の後に何をするかを分けると、秘密の説明だけで場面が終わりにくくなります。

話しても行動や理解が変わらないなら、関係を保つ意味があるかを考えます。意図が見つからなければ、話さない案や秘密を外す案とも比べてください。

ソウマ

秘密の中身じゃなくて、誰に知られると困るかが大事なんだな。

アキト

そうだ。その相手に話すか、伏せるか。選んだ後の行動まで書いてみろ。

03

AI Partner

AIには、作者が書いた開示案の違いを整理してもらう

作者が書いた案Aと案BをAIに渡し、誰が選ぶか、その後に何をするか、本文にない情報が混じっていないかを整理する。採用案は作者が決める。

秘密の中身を凝りすぎると、既存の人物像や出来事とつながらないことがあります。先に、秘密を伏せる行動と、本人が開示を選べる範囲を本文から確かめます。

AIに相談するときは、新しい秘密や暴露事件を作らせず、作者が書いた二つの開示案を比べます。誰が選択権を持つか、何が変わるか、本文にない情報が混じっていないかを整理させます。

もったいない相談例

読者が驚くようなすごい秘密を作ってください。

よい相談例

主人公の秘密の中身:__________ 隠している理由:__________ すでに知っている人:__________ 隠している相手:__________ 作品名・版と本文根拠:__________ 開示案A:__________ 開示案B(開示しない案でも可):__________ 二案について、開示を選ぶ人、開示前後に変わる行動・関係・理解、本文にない追加情報を表にしてください。 新しい秘密、暴露事件、人物の本音、読者反応は作らず、採用案も決めないでください。

秘密が場面につながらないときに見直す

  • 中身だけ決まっている:誰に知られたくないか、そのために何を避けているかを書く

  • 最後に秘密を説明するだけになっている:話した後の返事や行動を書く。話さずに終える案とも比べる

  • AIの候補だけが増える:秘密の中身は変えず、作者が書いた二案の違いを整理してもらう

04

Practice

秘密設計カードに、話す案と話さない案を残す

秘密設計カードに、秘密と隠す理由、知る人と伏せる相手、話す案・話さない案、次に取る行動を残す。未定の欄は空けてもよい。

自作の秘密を一つ選び、中身、隠す理由、知っている人と伏せている相手を書きます。次に話す案と話さない案を並べ、それぞれで人物が次に取る行動を一つ残します。未定の欄は空けたままでも、試しに書く場面を選べれば次へ進めます。

実践ワーク

秘密設計カードを1枚にまとめる

作品名・版、秘密と隠す理由、知っている相手、本人が選べる開示方法、開示前後の本文をまとめます。開示しない案と私的情報の境界も残します。

判断

秘密、未提示情報、私的境界を分け、開示しない案も残す。

根拠

隠す行動と開示前後の変化を既存本文で確かめる。

一場面

開示を選ぶ人と次に書く一場面を決めたら閉じる。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
作品名・版・確認する場面: ____ 秘密の中身・事実/仮説: ____ 知っている人・伏せている相手: ____ 本人が選べる開示方法・場面: ____ 開示前後に変わる行動・関係・理解: ____ 伏せている理由・守ろうとするもの: ____ 秘密と隠す行動の本文根拠: ____ 開示を選ぶ人・選択権の境界: ____ 開示しない案・その場合の変化: ____ 実在人物・私的情報・安全の境界: ____ 次に書く一場面: ____ 今日の終了条件: ____

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秘密を足しても、先を読みたくなるとは限らない

秘密設計カードで整理できるのは、隠す相手や理由と、話す・話さない選択の後に取る行動です。秘密があるだけで読者の興味が続くわけではなく、すべての物語に大きな暴露が必要なわけでもありません。読者に伏せる情報と、登場人物同士だけで伏せる情報も分けて考えます。

  • 開示されても行動や関係が変わらない:同じ関係を保つ選択に意味があるかを確かめる。なければ、秘密を小さくする案や外す案とも比べる
  • 読者を驚かせるためだけの後出しに見える:伏線の作り方で、先に見せる手がかりと、後で意味が変わる情報を一つずつ置く
  • 本人は知らないが、読者には先に知らせたい:驚きではなく緊張を作る設計として、いつ本人が知るかを決める
  • 秘密の開示で二人の距離を変えたい:キャラクター同士の関係性の作り方で、開示前・直後・最後の距離を並べる
  • 実体験を材料にすると、実在の人が特定されそう:名前だけでなく場所・時期・関係をずらすか、その秘密を使わない。本人の同意がない私的情報を創作の都合で公開しない

今日できたもの

この記事で作ったもの
秘密設計カード
次に育てる場所
秘密を話すか伏せるかを選び、その後の行動を書く場面
次の行動
話す案と話さない案を比べ、次の行動を一つ書く

ソウマ

秘密の大きさより、知った人が席を立つのか、それでも残るのか。その行動のほうが先を読みたくなる。

コトハ

暴露を置かない物語もあります。隠すことが人物の選択に効かないなら、秘密を外して構いません。

アキト

開示した瞬間で終えるな。変わった関係か、次の選択まで書け。

おつかれさまでした

秘密が動かす次の選択を残せた!

秘密の中身だけでなく、隠す理由・知っている相手・開示方法・その後の行動をつなげました。次は秘密を知った相手の一手か、開示しない選択を書きます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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