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関係図は、名前を線でつなぐだけでは、後で見返しても意味がわかりにくくなります。
アキト
線に感情と情報を載せろ。誰が何を知っていて、誰が何を隠しているかだ。
ソウマ
線の色だけじゃなくて、矢印や秘密も書くのか。
Relationship Map
関係図は、感情と情報の偏りを描くために使う
登場人物が増えてくると、誰がどんな関係なのかを整理するために関係図を描きたくなります。けれど、名前と矢印だけの図は、後から読んでも物語に使いにくいことがあります。
物語に使える関係図には、感情と情報の差が載っています。
- 誰が誰を信頼しているか
- 誰が誰を疑っているか
- 誰が秘密を知っていて、誰が知らないか
- どの線が物語の中心になるか
この差を見ながら、次の場面で試したい関係を一本選びます。たとえば、一方は信頼し、もう一方は警戒している二人なら、同じ頼み事への返事にも違いが出ます。
Three Layers
関係図の色・矢印・注記に、それぞれの役割を決める
まず「第2章の終わり」など、図にする時点を決めて人物の名前を書きます。このワークでは、感情の種類・向き・情報差を次のように分けます。
-
線の色(感情): 信頼/不信/恋愛/怖れ/無関心などを色分けし、同じ言葉を線にも添えます。例として、黒=信頼、赤=不信、灰=無関心と決めます。色だけに頼らないようにします。
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矢印の向き(感情を向ける相手): A→Bは「AがBに向ける感情」です。BがAをどう思うかは、B→Aとして別に描きます。この矢印は、情報を伝える向きや秘密を知っている側を示すものではありません。
-
注記と秘密マーク(情報差): 「Bは過去をCに話したが、Aには話していない」のように、誰が何を知っているかを言葉で添えます。未共有の情報がある関係には小さな「×」を付けます。ここでの×は、不仲や間違いの意味ではありません。
色や記号の意味をまとめたものが「凡例」です。これは自分用のルールで、共通規格ではありません。感情が混ざるなら「信頼しているが、警戒もある」と書き添えます。秘密がない関係に×を足す必要はありません。図の基準時点と、感情や情報差を読み取った本文の一文も残します。
完成例:矢印と情報差を分けた関係図
第2章の終わりを描く例です。Bは過去の失敗をCに話しましたが、Aにはまだ話していません。
- A→B:赤線「不信」/AはBの過去を知らない/未共有×
- B→A:黒線「信頼。ただし警戒もある」/Bは過去を話していない/未共有×
- B→C:黒線「信頼」/Bは過去をCに話した/この話題の未共有マークはなし
- A→C:灰線「無関心」/CはBの過去を知り、Aは知らない/未共有×
- 次に試す関係:AとB。Bが自分から過去を話したとき、Aがどう返すかを一場面で試す
A→Cという矢印は、AがCへ向ける感情だけを表します。「CがBの過去を知っている」という情報は、矢印とは別の注記です。
ミラ
これならAIに渡すときも、関係図を文章で説明できますね。
アキト
そうだ。図をテキストにできるなら、構造が見えている。
AI Partner
関係図を更新し、AIには次に試す関係を相談する
本文で関係や情報が変わったら、図も更新します。たとえばBがAに過去を話したら、その話題の未共有マークをAとBの間から外します。ただし、秘密を知っただけで信頼が生まれるとは限りません。感情の線は、Aの返事やその後の行動を見て書き換えます。更新前の図も残し、章や場面ごとに見比べましょう。
AIに相談するときは、関係図のテキスト版と本文の短い根拠を渡し、動きそうな関係の候補を二つまで整理してもらいます。中心線は作者が選びます。
もったいない相談例
このキャラクターたちの関係図を全部いい感じに作ってください。
よい相談例
図の基準時点・版:__________
凡例:矢印は感情を向ける相手、情報差は注記、×は未共有。
登場人物と関係(テキストで):
- A→B:__________(感情の言葉・線の色/情報差の注記)
- B→A:__________
- B→C:__________
- A→C:__________
本文の根拠となる一文:__________
この関係図で、次の場面で試せそうな関係を2つまで示してください。関係を保つ場面でも構いません。
各候補に、入力したどの言葉を根拠にしたか一言添えてください。
材料が足りなければ「材料不足」とし、順位や中心線は決めないでください。
※新しい人物・秘密・出来事は増やさないでください。
図が場面につながらないときに確かめる
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人物一覧で止まっている:線に感情の言葉を添え、誰が何を知るかを注記する
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基準時点が分からない:図の上に章・場面を書く。更新前の図を残し、変化後と比べる
-
線が多くて次の場面を選べない:章や陣営で図を分け、今回試す関係を作者が一本選ぶ
Practice
関係図から一本選び、二人の場面を書く
自作の一場面を選び、その時点に登場する人物を最大5人まで書き出します。全員を結ぶ必要はありません。気になる二人について、双方の感情と情報差、そう読める本文を残してください。最後に一本の関係を選び、次の場面で片方が何を言い、もう片方がどう返すかを書きます。
実践ワーク
関係図を1枚にまとめる
図の基準時点、登場人物、記号の凡例、双方の感情、情報差、本文の根拠、次に試す関係と場面をまとめます。最大5人はこの練習の表示範囲です。
関係図は、場面そのものにはならない
色や矢印は、このワークで関係を見分けるための自分用の記号です。共通の正解ではありません。また「最大5人」は最初の中心線を探す練習範囲で、群像劇の登場人物を五人に減らすルールでもありません。図を作った後は、一本の線を場面の行動に戻します。
- 線が多すぎて読めない:全員を一枚に載せず、章・陣営・時間帯ごとに小さな図に分ける。各図で中心線を一本だけ選ぶ
- 感情が一方向では表せない:A→BとB→Aを別々に書き、信頼と警戒のような混じった感情は短い言葉を添える
- 図は整理できたが、二人の場面が浮かばない:キャラクター同士の関係性の作り方で、相手への返事や、近づく・離れる・距離を保つ選択を考える
- 人物の役割が重なって見える:脇役の作り方で、主人公の選択に与える働きを比べ、統合できる人物を探す
- 情報差の中心が秘密にある:キャラクターの秘密の作り方で、誰が知らないかだけでなく、知られた後に何が変わるかを決める
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 関係図
- 次に育てる場所
- 選んだ二人が話し、相手への返事を決める一場面
- 次の行動
- 一本の関係を選び、次の場面で二人がどう応じるかを一文にする
ソウマ
BがAに過去を話した後、Aがどう返すかを書いてみる。秘密の×を消しても、信頼の線に変えるかは、その返事を見て決めるよ。
コトハ
図をきれいに完成させなくても、書き換えたい線が一本見つかれば役目を果たしています。
アキト
人物を増やす前に、一本の線に出来事を通せ。図は原稿の代わりではない。
おつかれさまでした
物語の中心線を一本選べた!
双方の感情と情報差を分け、次に試す関係を選べました。二人の一言と返事を一文にし、関係図を場面の入口として使ってください。距離を変えるか保つかも、その行動で確かめます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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