プロット・構成を作る

ストーリーをわかりやすく組み立てる方法

三幕構成とは

三幕構成の役割と転換点を本文で確かめ、区分の理由を残す。三行メモは三場面や等分する規則ではない。

この記事の結論

三幕構成は、状況を示す第一幕、対立や試行を展開する第二幕、決着へ進む第三幕で流れを考える方法です。同じ五段落を読み、各幕の役割と二つの境目を仮に置いて比べます。

アキト ソウマ ミラ コトハ
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この記事でわかること

  • 三幕の役割と、三行メモ・場面数の違いが分かる
  • 同じ五段落で、二つの境目と結果を確かめられる
  • 別の区分案や、未定・未使用の判断を残せる
#三幕構成#ストーリー構成#プロット

ソウマ

三幕って聞いただけで、専門用語を覚えないと書けない気がする。

アキト

各幕で何を見せるか、短く書いてみよう。まず同じ本文を読み、状況、展開、結果を確かめられる。

ミラ

三行はメモの量です。三場面にする決まりではないので、必要なところから見て構いません。

01

Structure

三幕構成とは|Act1・Act2・Act3の役割を知る

三幕は第一幕の状況提示、第二幕の対立や試行、第三幕の決着として流れを見る。三行メモと本文の長さや場面数は別。

三幕構成は、状況を示す第一幕、対立や試行を展開する第二幕、決着へ進む第三幕で、物語の流れを考える方法です。 まず各幕で何を見せるかを短く書くと、全体を見渡せます。

幕基本の役割メモにする問い
第一幕(Act1)状況を示す誰が、どんな状況にいるか。今回扱う問題や関心は何か
第二幕(Act2)対立や試行を展開する何に直面し、どう対応し、何が分かるか
第三幕(Act3)決着へ進む最後にどう行動し、どんな結果になり、何が残るか

本稿は、Syd Fieldの三幕モデルを入口にします。公式ワークシートでは、第一幕をSet-up、第二幕をConfrontation、第三幕をResolutionとして示しています。幕の間で行動を次の方向へ変える出来事などを、プロットポイントとして考えるモデルです。

公式の図には脚本のページ数の目安がありますが、それを小説の文字数や章数へそのまま当てはめる必要はありません。三行でメモを作ることと、本文を三場面・三段落・同じ長さにすることは別です。 終わりから考えても、すでにある本文を分けてみても構いません。

物語の基本構造は、始まり・出来事・行動・結果を本文で確かめる記事です。ここでは、同じ本文を三幕というまとまりで見て、境目の置き方を比べます。

02

Causality

三幕構成の作り方|五段落の本文と二つの転換点を比べる

雨の展示台の五段落を読む。庭で準備したところに雨が降り、廊下の棚を知って絵を運ぶ。区分の案と理由を残す。

1.五段落の同じ本文を読む

自作教材**『雨の展示台・構造例v1』**を使います。25歳の灯が、自分の絵を小さな展示会へ出す場面です。基本構造の記事と同じ五段落で、ここでは出来事を増やしません。

展示会の開場まで、あと十分だった。灯は、庭に置いた台へ、自分の絵を三枚並べた。

一滴の水が、一枚の角を濡らした。灯が顔を上げると、屋根のない庭へ雨が落ち始めていた。

主催者が戸口から「廊下の棚は空いているよ」と声をかけた。灯は絵を抱え、廊下へ運んだ。

灯は三枚を棚に立て、濡れた角をハンカチでそっと押さえた。

開場のベルが鳴った。灯はハンカチを畳み、棚の横に立った。

実際に変わったのは、絵を展示する場所が庭から廊下へ移ったことです。絵が完全に乾いた、来場者から好評だった、性格が成長した、といったことは書いていません。

2.三幕の役割として仮に区切る

幕本文の範囲起きていることこの区分で見る役割
第一幕第一段落開場前、灯が庭の台へ絵を三枚並べる最初の展示場所と時間を示す
第二幕第二段落〜第三段落の主催者の台詞まで雨で角が濡れ、廊下の空いた棚が分かる困りごとと、使える別の場所が見える
第三幕第三段落の『灯は絵を抱え』以降〜第五段落廊下へ運んで並べ、濡れた角を押さえ、開場時に横へ立つ今回の展示場所が庭から廊下へ移る

この案は、雨への対応と、別の場所を使って展示を始める流れを見ています。第三段落は、棚の案内と運ぶ動作に分けて読んでいます。幕の境目を、段落の切れ目と必ず同じにする必要はありません。 短い練習用の区分であり、映画脚本の各幕の長さを再現する例ではありません。

3.二つの境目の前後を確かめる

境目前の状態きっかけ・情報その後の流れ
第一の境目庭の台へ絵を並べた雨が落ち、一枚の角が濡れるそのまま並べる準備から、雨への対応を考える流れへ
第二の境目屋根のない庭で、絵の角が濡れている主催者から廊下の棚が空いていると聞く移動先が分かり、絵を運んで置く流れへ

雨は灯の決断で起きたわけではなく、棚が空いていることも他の人物から伝わります。転換点を、主人公が後戻りできない選択をした瞬間だけに限定する必要はありません。あるきっかけをどちらの幕に含めるかより、前後の展開をどう見るかをメモします。

別案Bとして、第一・第二段落を最初の状況、第三段落を対応、第四・第五段落を置いたあとの結果として区切ることもできます。こちらは、移動してから絵を整える部分を最後にまとめて見ます。今回は雨と棚の情報を境目として確認したいので、案Aを残すことにします。案Bが誤りだと判定したわけではありません。

ソウマ

第三段落の途中にも境目を置けるんだね。五段落だから五場面、という数え方でもないんだ。

アキト

今回は二つのきっかけを見たいから、この区分にした。分ける理由が変われば、案Bでも見直せる。

03

AI Partner

三幕構成・起承転結・序破急の違いと、別案の確かめ方

三幕構成、起承転結、序破急は観点が異なる。同じ本文で境目の別案を比べ、必要なときに中盤も確認する。

起承転結・序破急とは、何を見るところが違うか

構成の型は、区切りの数だけを入れ替えるものではありません。下の表は、今回の本文を見直すときの観点を比べています。

形式入口になるまとまり本稿で考える観点区別すること
三幕構成状況提示・対立や試行・決着幕の境目で、次に進む方向がどう変わるか本稿はSyd Fieldのモデルを入口にした短い練習
起承転結起・承・転・結材料を受け、見方や趣を変え、全体を結ぶ流れ三幕の境目と、四段を一対一で対応させない
序破急序・破・急展開の速度やリズムを考える観点もとは雅楽の構成単位。小説を三等分する規則ではない

起承転結の基本の意味は漢字ペディア、序破急の由来と速度の変化は日本芸術文化振興会の解説で確認できます。四段を本文へ当てはめる例は起承転結の基本で扱っています。

中盤や別の境目を、必要なときに見る

Syd Fieldのワークシートにはミッドポイントも置かれています。本稿の短い例では、独立した中盤の転換を増やさず、今ある雨と棚の情報を見ています。使うモデルに沿って詳しく検討したい場合は、中盤で何が分かるかを別にメモできます。

AIへ相談するときは、三幕の名前だけでなく、原文と境目の前後を渡します。区分の正解を一つ決めてもらうより、同じ本文の別の分け方と、その違いを比べてみましょう。

もったいない相談例

三幕を同じ長さにし、必ず大きな転換と主人公の成長を追加して完成させてください。

よい相談例

三幕の区分案を、実際の本文と照合してください。 作品名・版・今回読む範囲:_____ 本文や設計メモ(未執筆なら明記):_____ 第一幕・第二幕・第三幕の現在のメモ:_____ 二つの境目と、その前後:_____ 中盤で確認したいこと(未使用でも可):_____ 区分で見たいこと・変えたくない本文:_____ 今回してほしい確認:_____ 各幕の役割と、境目で次の展開へ向かう理由を、原文の箇所で示してください。 一幕一場面・一段落・同じ長さにはしないでください。 境目は主人公の決断だけでなく、出来事や情報の変化も検討してください。 本文にない失敗、性格の欠落、成長、解決済みの結果を追加しないでください。 別の区分案を出す場合は、同じ本文のどこを境目にするか、何が見やすくなるかを説明してください。 因果が不明な箇所は不明とし、必ず欠点を一つ作らないでください。 三幕を使わず本文の順番を見たほうがよい場合も残し、採用判断は作者に返してください。
04

Practice

三幕整理表に、本文・境目・区分を選んだ理由を残す

三幕整理表に版と本文、各幕の範囲、二つの境目、区分の理由と次の確認を保存する。未定や使わない観点も残せる。

材料の版と本文、各幕のメモ、二つの境目、今回その区分を選ぶ理由を残します。まだ終わりを書いていない場合や、ミッドポイントを使わない場合は、未定・未使用として保存できます。

実践ワーク

三幕の区分と、境目を選ぶ理由を保存する

版と原文、Act1・Act2・Act3、二つの境目と判断をまとめます。すべてを埋める必要はなく、未定や未使用の欄も残せます。

原文

版と読む範囲、五段落の本文を残す。

区別

各幕の役割と、境目の前後を確かめる。

判断

区分の理由と、未定・未使用も残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
材料の名前・版・読む範囲: ____ 実際の本文(未執筆なら明記): ____ Act1:状況を示す範囲: ____ 第一の転換点と、その前後: ____ Act2:対立や試行を展開する範囲: ____ 中盤に分けて見ること(使う場合): ____ 第二の転換点と、その前後: ____ Act3:決着と残ること: ____ 区分を選んだ理由・別案・保留: ____ 次に確認すること: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

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区切ったあとも、本文のつながりを見る

三幕に分けても、出来事から次の行動へ進む理由が分からなければ、プロットの因果関係で原文を確かめられます。因果でつながるところと、時間が進むだけのところを分け、ない理由を補わずに見ましょう。

長い作品全体の主筋は長編プロット、短い範囲で残す出来事は短編プロットで考えられます。三幕の区分が役に立たなければ、いったん外して場面の順番や描写の流れを見ても構いません。

この下のツールは、三幕メモを自分で入力し、複数のシーンへ広げたい場合に使えます。記事で考えた第二の境目は、Act3の欄へ併記できます。使わない観点は「今回は未使用」と記録できます。ツールの完成チェックは入力を見直す目安で、今回の五段落を三場面以上に書き直す条件ではありません。

この例で残したもの

三幕の案
庭の準備/雨と移動先の情報/廊下へ移して開場を迎える
境目と判断
雨と棚の情報を見る案A。移動後を最後にまとめる案Bも比較した
次の確認
別の区分が必要になったら、同じ五段落のどこを見たいかから選び直す

ソウマ

三行のメモにしたけど、本文は同じ五段落のまま。どこを境目にしたかも残しておくよ。

アキト

最後は、廊下へ移した結果まで書いてある。絵の乾きや観客の反応まで、済んだことにはしない。

コトハ

区分を選ぶ理由が残りました。次も、そのとき確認したい本文の範囲から考えられますね。

おつかれさまでした

三幕の案と、境目を選ぶ理由を残そう

同じ本文を三幕で見て、境目の前後と別案を比べました。区分を選ぶ理由と未定を残せば、本文が増えたあとも同じ箇所へ戻れます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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