ホーム › プロット・構成を作る
ストーリーをわかりやすく組み立てる方法
三幕構成とは
この記事の結論
三幕構成は『状況提示→対立→解決』の三幕。Act1とAct3を短く、Act2を最大にすると物語が締まります。 読み終えると「三幕整理表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。
この記事でわかること
- 三幕構成の基本と初心者向け活用がわかる
- Act1・Act2・Act3へ出来事を割り振れる
- 三幕整理表として、三幕に選択を置く手がかりを持ち帰れる
ソウマ
三幕構成って、長編や映画のための型だと思ってた。短編にも使えるのかな。
アキト
使える。Act1で後戻りできなくし、Act2で対立を最大にし、Act3で選択を完了させる。
ミラ
特にミッドポイントがあると、中盤で迷子になりにくくなります。
Structure
三幕のどこから触るか決める
三幕構成はハリウッド作劇から広まった構成法ですが、長編だけのものではありません。短編に当てはめても、物語の重心がわかりやすくなる便利な道具です。
ここでは、三幕構成を最低限の説明だけで自分の物語に当てはめる手順を見ます。難しい用語は最小限にします。
Causality
三つの幕に出来事を割り振る
次の三幕で書きます。
- Act1(25%):状況提示:主人公・世界・問題を見せる。終わりに主人公が後戻りできない選択をする(プロットポイント1)。
- Act2(50%):対立:選択の結果として困難が連続する。中盤に物語の方向が変わる事件(ミッドポイント)を置く。
- Act3(25%):解決:主人公が最大の試練に直面し、変化を完了させる。
例:Act1『誰にも頼らないと決めている主人公が、親友の事故の知らせを聞く(プロットポイント1:病院へ向かう決断)』/Act2『何度も助けを断られたり、自分も断ったりの連続。中盤で、自分が頼りたくない理由が過去の記憶からだと気付く(ミッドポイント)』/Act3『最終的に親友に頼る/頼られる選択を完成させる』。
三幕構成・起承転結・序破急の違い
三つとも物語を区切る型ですが、注目する場所が違います。どれが優れているかではなく、今の作品で何を整理したいかで選びます。
| 比較点 | 三幕構成 | 起承転結 | 序破急 |
|---|---|---|---|
| 基本の分け方 | 状況提示・対立・解決 | 起・承・転・結 | 序・破・急 |
| 中心に置くもの | 主人公の選択と因果 | 前提が揺れる「転」 | 展開がほどけて加速する流れ |
| 長さの目安 | 25%・50%・25% | 四等分でなくてよい | 序を整え、破を広げ、急で畳む |
| 向いている確認 | 中盤が薄い、決着が弱い | 短い話の変化が見えない | 展開の速度や呼吸を整えたい |
| 注意点 | 比率だけ合わせない | 「転」を意外な事件だけにしない | 「急」を説明不足の省略にしない |
因果と中盤を点検したいなら三幕構成、四つの役割で短く見渡したいなら起承転結、展開の速度を整えたいなら序破急が使いやすい選択です。
広く知られた物語に当てはめる
昔話の「桃太郎」を大づかみに見ると、Act1は誕生から鬼退治へ出発する決断まで、Act2は仲間を増やしながら鬼ヶ島へ向かい対立する区間、Act3は鬼との決着と帰還です。細部を三つに押し込むのではなく、「後戻りできない出発」「対立が最大になる区間」「選択の結果」がどこかを見ると、三幕構成の役割がつかめます。
ソウマ
三幕構成を出来事の順番じゃなくて、選択のつながりで見ればよさそう。
アキト
構成は型より、三幕構成でなぜ次の出来事が起きるかを見る。
AI Partner
詰まったとき、AIや仲間にどう相談するか
Act2を短く書くと物語が薄くなり、Act2を長く書きすぎるとだれます。中央に必ず一つ大きな事件(ミッドポイント)を置くことが、Act2を二分する鍵です。
AIには三幕の概要を渡して、『どの幕の比率が崩れていますか/ミッドポイントが弱くないですか』と尋ねます。比率とミッドポイントの二点が三幕構成の要です。
もったいない相談例
このメモを、私の判断なしで完成形にしてください。
よい相談例
私の三幕構成:
Act1:__________
プロットポイント1:__________
Act2:__________
ミッドポイント:__________
Act3:__________
このうち『ミッドポイント』が物語の方向を変えているか評価してください。
弱い場合、改善案を1つだけ提案してください。
Practice
三幕整理表に、次の一手を書き込む
三幕整理表では、「三幕に選択を置く」ために必要な材料を一箇所に集めます。三幕構成とは?ストーリーをわかりやすく組み立てる方法を調べている読者が知りたいのは手順だけではなく、次に自分のメモで何を確かめればよいかです。ここでは、各幕に主人公の選択を1つずつ置くところまでに範囲を絞ります。
実践ワーク
三幕整理表を1枚にまとめる
Act1、プロットポイント1、Act2、ミッドポイント、Act3、比率をまとめます。特にミッドポイントが物語の方向を変えているか確認しましょう。
チェックリスト
- Act1で主人公・世界・問題を見せた
- プロットポイント1で後戻りできない選択を置いた
- Act2で対立を広げた
- ミッドポイントで物語の方向を変えた
- Act3で主人公の変化を完了させた
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 三幕整理表
- 次に育てる場所
- 三幕構成で、始まり・対立・決着の役割を分ける欄
- 次の行動
- 各幕に主人公の選択を1つずつ置く
ソウマ
三幕に選択を置くところまで見えると、次に直す場面を選びやすいな。
アキト
いい。三幕整理表で見るべき場所が決まったら、次は各幕に主人公の選択を1つずつ置くだけでいい。
コトハ
未完成のままでも、三幕構成を型の暗記ではなく、流れを整理する道具にできるところまで届いています。
おつかれさまでした
三幕整理表を残せた!
三幕整理表を残したことで、「三幕に選択を置く」ための準備ができました。次は、各幕に主人公の選択を1つずつ置くところへ進めます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
アトリエの本棚
このテーマをもっと深めたいときに
外部の書店検索ページへのリンクです。
物語の体操
カードや穴埋めで物語を量産してみる練習帳。「思いつきを待つ」から「手を動かして出す」への切り替えに使えます。
SAVE THE CATの法則
ビートシートで物語の骨組みを15の点に分ける定番書。プロット記事の三幕構成・転換点の話を別の角度から補強します。
工学的ストーリー創作入門
構成・人物・テーマなど6つの核で物語を設計する方法論。感覚で書いて中盤で迷子になる人の点検リストになります。
書誌情報・価格・販売状況はリンク先で最新のものを確認してください。
学びの地図
記事をさがす
物語をよむ
マイノート