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プロット表を作ろうとすると、列が増えすぎて途中でやめちゃうんだ。
コトハ
場面・出来事・状態や役割の三列から試しましょう。一行だけでも、次に見る場所を選べます。
アキト
変化しない行には、残したい情報や空気を書ける。構想と、もう書いた本文も分けておこう。
Structure
プロット表は、場面・出来事・状態や役割の3列から作る
プロット表は、場面・出来事・状態や役割を並べ、物語のどこを見直すか選ぶための表です。列数に決まりはありませんが、最初は三列で一行だけ書いてみると、必要な項目を確かめられます。
| 列 | 書くこと | 迷ったときの扱い |
|---|---|---|
| 場面 | 時間・場所・人物、または一場面の中の区切り | 分かる部分から書く。一行を一章と決めなくてよい |
| 出来事 | その範囲で起きること、人物がすること | 構想か、本文に書けていることかを区別する |
| 状態や役割 | 前後の違い、渡す情報、感覚や間など | 変化しない行も残せる。まだ分からなければ保留する |
一つの場面を細かく見たいときは、前半と後半などに分けて二行にしても構いません。全体を見たいときは、長い場面を一行へまとめられます。まず今回どこを見る表かを、作品名や原稿の版と一緒に書いておきましょう。
紙や端末のメモで使えます。すぐに書き込みたい場合は、コピー用テンプレートへ進めます。三列で足りないと分かったら、視点や伏線など、何度も見落とす項目を追加してください。
Causality
プロット表の記入例|三行と、元の本文を対応させる
記入例には、「アイデアと物語の違い」の自作例「記憶を売る店」を使います。リンク先の四段落を、ここでは比較用の本文v1として扱います。
青年が売りたいのは、友人に小説を見せた日の記憶です。この店では、一つの出来事に含まれるやりとり全体が取引の対象になります。笑い声だけを切り離すことはできず、署名前には記憶は変わりません。
四段落を、三行のプロット表へまとめる
| 場面・区切り | 出来事 | 状態(前→後)や役割 |
|---|---|---|
| 1. 記憶店のカウンター・青年と店主/来店 | 青年がノートを置き、友人に小説を見せた日の記憶を売りたいと話す。 | 売りたいと思っている → その希望を店主へ伝えた。 |
| 2. 同じカウンター/取引条件を聞く | 店主が、一つの出来事のやりとり全体を失うと説明する。青年は友人の「続きも読ませて」を思い出す。 | 笑い声を消したい → 残したい言葉も失うと分かる。 |
| 3. 同じカウンター/今回の結び | 青年が署名せず書類を返し、ノートに続きを一文書く。 | 売却を考えていた → 記憶を残し、一文を書く行動へ。 |
これは同じカウンターで続く一場面を、確認しやすい三つの区切りに分けた表です。三つの章や、別々の場所へ移る三場面を作ったわけではありません。本文との対応は、次のように表の横へ残します。
- 行1:本文の第一段落。来店と売りたい希望。
- 行2:第二〜三段落。取引条件と、青年が思い出す友人の言葉。
- 行3:第四段落。書類を返し、続きを一文書く。
三行とも本文があります。新しく続きを考える行を足すなら、「構想」「本文なし」など、いまの状態を分けて記してください。表を埋めたことだけで、本文まで書けたことにはしません。
表の一行を、元の本文へ戻して確かめる
行2の取引条件は、次の一段落に対応します。
店主は売却書類の一行を指した。「売れるのは、その出来事ひとまとまりです。笑い声だけでなく、その日のやりとりも失います。署名するまでは何も変わりません」
続く段落で、青年は友人の「この台詞、好きだ。続きも読ませて」を思い出します。行2には、この二段落をまとめて、取引条件と残したい言葉の両方を書いています。失う範囲を知ることが、次の判断につながる行です。
行3で書けているのは、売却せずに続きを一文書いたところまでです。作品の完成や友人との和解は表に足しません。このように、三列目の状態や役割は、書いた本文から確かめられる範囲でまとめます。
変化しない行も、役割で見直す
別の作品で「窓辺で雨音を聞き、同じ椅子に座ったまま場面を閉じる」という行を作るなら、三列目に「静かな間と雨音を残す」と書けます。内面の成長や大きな行動を追加する必要はありません。
ソウマ
三行とも、どの段落をまとめたか分かるな。表の一行から、元の本文へ戻れるんだ。
コトハ
はい。変化がない行も、残したい情報や空気を確かめてから、直すか決められます。
AI Partner
AIでプロット表を確認するときは、行の役割と本文の根拠を渡す
AIや仲間へ表を渡すなら、どの行を見たいかと、対応する本文を添えます。構想だけの表なら、本文はまだないと伝えてください。前後の違いが少ないという理由だけで、削除すべき行とは決めません。
もったいない相談例
変化がない行は削り、足りない選択を追加して、この表を完成させてください。
よい相談例
プロット表(場面/出来事/状態や役割):_____
作品名・原稿の版・確認する本文:_____
各行の状況(構想/本文あり/保留)と対応する位置:_____
今回確かめたい行と、迷っている点:_____
変化しなくても残したい情報・感覚・役割:_____
まだ決めていないこと:_____
表の要約と、本文に書かれていることを照合してください。
読み取りにくい箇所があれば、行番号・本文の根拠・作者への確認質問を分けて示してください。
変化や選択を全行に求めず、未定の行を失敗と扱わないでください。
新しい出来事や心理を補わず、削除・統合・完成の判定はしないでください。
構想だけで本文がなければ、確定しているメモと質問を分けてください。記憶の店の行2なら、「失う範囲はどの台詞で示されているか」という質問には、店主の説明を対応させられます。一方で「青年は友人と仲直りした」という要約には、表にも本文にも根拠がありません。
質問を読んだら、元の本文を確かめて、表を直す・本文を試す・そのまま残す・判断を保留する、から選びます。役割がまだ説明できない場合も、すぐに削らず、何を見せたい行だったかを考え直せます。
Practice
コピー用プロット表テンプレート|一行から保存して試す
次のテンプレートをコピーし、まず一行から記入してください。三行は試しやすい大きさとして用意したものです。必要なら行を足せます。下の保存ワークには五行分あり、行4・行5は使う場合だけ記入します。
コピーして使える3列プロット表
コピー用・3列プロット表
【3列プロット表】
作品名・原稿の版:
扱う範囲・本文の有無:
行1
- 場面(時間・場所・人物、または場面内の区切り):
- 出来事:
- 状態(前→後)、または情報・感覚・残す役割:
行2(必要な場合)
- 場面:
- 出来事:
- 状態(前→後)、または情報・感覚・残す役割:
行3(必要な場合)
- 場面:
- 出来事:
- 状態(前→後)、または情報・感覚・残す役割:
各行の状況(構想/本文あり/保留)と、対応する原稿の位置:
全体で確かめたい変化・情報・空気:
見直す一行・確認したい点:
残す役割・直す/統合する/保留する判断:
次に読む・書く最小範囲:
まだ決めていないこと:
記憶の店の例では、作品名・版に「記憶を売る店/比較用本文v1」、範囲に「カウンターの四段落」と書きます。各行の状況には「三行とも本文あり」と段落の位置を残します。
今回見直すなら、例えば行2を選び、失う記憶の範囲を表が正しく要約しているか確かめられます。次に本文を試すなら、同じ行2の会話を別案で書き、元の段落と比べます。三行のままでも、このように本文の比較へ進めます。
実践ワーク
プロット表と、次に確かめる一行を保存する
作品名・原稿の版・扱う範囲を残し、各行に場面・出来事・状態や役割を書きます。構想と本文の有無を分け、未使用の行や未定欄は空けたまま保存できます。
選んだ一行から、必要な作業へ進む
- 二行のつながりが分からない:因果関係の点検で、関係の候補と本文の根拠を見る
- 一行を本文にしたい:シーンの作り方で、その場面の役割と書く範囲を選ぶ
- 変化しない行を残したい:読者に渡す情報や、保ちたい感覚・間を三列目へ添える
- 列が足りない:視点や伏線など、今回確かめたい項目を必要な分だけ追加する
- 表を埋めるところで止まる:プロットの詰まり診断で、今判断できないことを一つ選ぶ
表を整える作業は、次に読む・書く範囲を選べたところで区切れます。役割が分からない行を保留し、他の行から本文を試しても構いません。
今日できたもの
- この記事で作るもの
- 原稿の範囲と、場面・出来事・状態や役割を対応させたプロット表
- 次に見る場所
- 確認したい一行と、それに対応する本文や構想メモ
- 次の行動
- 表を確かめるか、短い本文を試す。空欄と未定は残してよい
ソウマ
今日は行2の、失う記憶の範囲を確かめるよ。原稿の二〜三段落目へ戻ればいいんだな。
アキト
ああ。構想の行を足すなら、今ある本文と区別して残そう。
コトハ
一行から確かめられれば、全部を埋め直さずに続きを選べますね。
おつかれさまでした
プロット表から、次に確かめる一行へ
場面・出来事・状態や役割を並べ、構想と本文の有無を分けて保存します。次に確かめる一行を選び、元の本文と比べるか、短い別案を試しましょう。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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