プロット・構成を作る

詰まりをほどく質問リスト

プロットが作れないときの対処法

プロットが作れないときは原稿と今迷っていることを一つ残し、質問の答えを本文で確かめ、短い試作や次の作業を選ぶ。

この記事の結論

プロットが作れないときは、今ある原稿と、次に選べないことを一つ残します。人物の行動を進めたい場面では五つの質問を使い、本文の根拠を確かめて短く試しましょう。別の工程や、今日は保留する判断も選べます。

ミラ ソウマ アキト コトハ
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この記事でわかること

  • 止まっている範囲と、いま判断できないことを分けられる
  • 五つの質問から、短い本文を試す流れが分かる
  • 本文の根拠・未定の点・次の作業を保存できる
#詰まり#プロット#質問リスト

ソウマ

プロットを作ろうとすると、途中で全部だめに見えてくる。どこを直せばいいのかもわからないんだ。

アキト

今ある原稿から、次の何を選べないか一つ見つけよう。人物の行動を進めたいなら、五つの質問を使える。

ミラ

AIに相談するなら、止まっている本文も渡しましょう。次に確かめられる質問を一つ返してもらいます。

01

Structure

プロットが作れないときは、止まる範囲と迷っていることを選ぶ

叔母に父の手紙を渡せないと言われた航の三段落を残す。作者が迷う次の台詞と、本文に書かれていない航の心理を分ける。

プロットが作れないときは、どこまで決まっていて、次の何を選べないのかを書き出します。「中盤が全部だめ」より、「叔母に断られた後の台詞を決められない」と絞ると、試す本文の範囲を選べます。ここで作る「詰まり診断」は、原因の確定ではなく、次の作業を選ぶためのメモです。

人物の行動を進めたい場面なら、次の章の五つの質問を使えます。一方、出来事の順番に迷うなら因果の点検、静かな描写なら見せるものの順、資料が足りないなら調査へ進んで構いません。望みや障害を足してからでないと書けない、という手順ではありません。

作例:手紙を渡せないと言われた後で、止まっている

練習用に、次の構想を置きます。23歳の航は、父が叔母に預けた自分あての封書を読みに来ています。まだ内容は知りません。叔母が渡せない理由は、作者も決めていない状態です。

本文v1は、ここまで書けています。

叔母は「航へ」と書かれた封筒を引き出しから出した。

「父さんの手紙なら、読ませて」航が手を伸ばすと、叔母は封筒を胸元に引いた。

「今は渡せない」叔母はそれだけ言った。

作者が迷っているのは、この後、航に何を言わせるかです。航が怒っている、質問できない性格だ、とまでは書かれていません。書き手が続きを選べないことと、人物がためらっていることは分けて考えます。

02

Causality

プロットの詰まりを考える5つの質問|根拠を見て短く試す

人物の行動を進めたい場面で、望み・妨げ・ためらいの有無・行動案・比較の五つを確認する。質問を一つ選び短く書き、未定や別案を残す。

人物の行動を進めたい場面では、四つの基本質問と一つの比較質問を使います。答えは原稿や構想メモに戻って確かめ、分からないことは「未定」として残してください。

質問作例での答え根拠と未定の点
1. 今、この場面で何を望む?航は父の手紙を読みたい。本文v1の「読ませて」という台詞。
2. 何が、その望みを妨げる?叔母が手紙を渡さない。封筒を胸元に引く動作と「今は渡せない」。
3. ためらいや習慣は関係する?今の本文では未定。航は手を伸ばしている。その後の心理や反応はまだ書いていない。
4. どんな行動を試せる?いつ読めるか聞く/父に直接確かめる/今日は引き下がる。三つとも次の候補。父と連絡できるかは設定未定。
5. 今回、何を比べたい?航が叔母の「今は」を聞き返す応答を試す。作者の今回の狙い。叔母の返答まで決める必要はない。

三つの行動案は比較の例です。一案しか浮かばなければ、その一案を短く書いて確かめても構いません。ためらいがない場面なら、三問目を無理に埋める必要もありません。

選ばない案は、別の可能性として残す

今回は「叔母の台詞を受けて、航が一度聞き返すところを見たい」と、試作の目的を置きます。その目的で三案を比べます。

候補書けそうなこと今回の判断
いつ読めるか聞く叔母の「今は」に応答できる。今回試す。返答は未定のまま、質問まで書く。
父に直接確かめる父との接点へ場面を移せる。連絡手段が未定なので、今日は保留する。
今日は引き下がる話を切り上げる動きが書ける。今は対話を一往復試したいので採らず、別案として残す。

確認質問を一つにして、二文だけ試す

今回の確認質問は、**「叔母の『今は』を受けて、航は何を尋ねるか」**です。本文v1の後へ、次の二文を試作v2として足します。

航は伸ばした手を下ろした。「今は、って。いつなら読める?」

これで、航が手を下ろして問い返すところまで書けました。叔母の返答、渡せない理由、手紙の内容はまだ決まっていません。元の三段落と続けて読み、いま見たかった応答になっているかを比べます。合わなければ、この二文を採らず別案へ戻れます。

広い不安を、本文で確かめる問いにする

  • **「中盤が弱い」**なら、どの場面を読み返したときに、何が分からなくなったかを一つ挙げる。
  • **「敵が強すぎる」**なら、どの行動を試せずにいるのか、今の設定で他の手段はあるかを確かめる。内面の弱さが原因とは決めない。
  • **「次の事件が必要かも」**なら、今ある出来事への応答をまだ書いていないのか、新しい出来事を入れたいのかを分ける。

ソウマ

航に欠点を足す前に、叔母の言葉へどう返すかを試せたよ。まずこの二文を、前の三段落につないで読むんだな。

アキト

そうだ。合わなければ別案を残せばいい。返答まで全部決める必要はない。

03

AI Partner

AIには、止まっているプロットと本文から確認質問を一つ返してもらう

AIには止まっている本文と判断できないことを渡し、確認質問と根拠を分けて返してもらう。人物の心理や詰まりの原因を断定しない。

AIや仲間に相談するときは、答えを並べるだけでなく、止まっている本文も渡します。「原因は何ですか」より、「この材料から、次に何を確かめられますか」と尋ねると、原稿へ戻って考える問いを受け取れます。

もったいない相談例

望み・障害・選択を補い、詰まりの原因を決めて、このプロットを完成させてください。

よい相談例

原稿の版・止まっている箇所・確認する本文:_____ 主人公の望み(なければ、残したい感覚や情報):_____ 望みを妨げること(なければ、その旨):_____ ためらいや習慣について、本文にあること・未定のこと:_____ 試せそうな行動や書き方(一〜三案):_____ 今は選ばない案と、その理由:_____ 作者として、いま判断できないこと:_____ 上の本文とメモから、次に確かめられる質問を一つだけ返してください。 質問の根拠になる文やメモの位置も短く示してください。 作者の迷いを人物の欠点と決めつけず、本文にない心理や出来事を追加しないでください。 材料が足りなければ、その情報を尋ねてください。原因の断定や完成プロットは不要です。

作例で「航は叔母が怖いから質問できないのでは」と返ってきても、それは本文で確かめた原因ではありません。航はすでに「読ませて」と言い、手も伸ばしています。「今は」という言葉をどう受けるか、など、書かれている台詞から答えられる問いへ戻します。

確認質問が合わなければ、使わずに自分で問い直せます。AIへの相談を挟まず、短い本文を試す進め方でも構いません。

04

Practice

プロットの詰まり診断に、確認質問と次に試す範囲を残す

詰まり診断に原稿の版と範囲、本文の根拠、比較した案、確認質問、試作と未定の点を保存し、進まなければ別の作業を選ぶ。

詰まり診断には、原稿の版と止まっている箇所、いま分かっていること、確認質問、次に試す範囲を残します。欄を全部埋めることより、もう一度原稿を開いたときに、続きを試せることを目指します。

手紙の作例なら、こう残す

  • 範囲: 手紙の本文v1、三段落目の後。航の次の台詞を選べない。
  • 望み・妨げ: 父の手紙を読みたいが、叔母が渡さない。「読ませて」と封筒を引く動作が根拠。
  • ためらい: 関係するかは未定。書き手の迷いを航の心理と同じにしない。
  • 比較: いつ読めるか聞く案を試す。父に確かめる案は連絡手段が未定なので保留。引き下がる案も残す。
  • 仮説と質問: 今は返答の一往復を試せていない。「今は」という言葉を受けて、航は何を尋ねるか。
  • 今日の範囲: 手を下ろして問い返す二文を三段落へつなぎ、採るか比べる。叔母の返答と手紙の内容は未定。
  • 進まない場合: 会話の書き方を確かめるか、今日は試作を保存して閉じる。

実践ワーク

詰まっている一か所と、確認質問を残す

原稿の版と止まる箇所、本文にある答え、未定の点、比較した案、次に試す短い範囲をまとめます。ためらいや選択が関係しない場合は、空欄のままでも保存できます。

範囲と根拠

原稿の版と止まる箇所を選び、質問の答えを本文で確かめる。

比較

一〜三案を今回の目的で比べる。ためらいや未定の欄を無理に埋めない。

短い試作

確認質問と次に書く範囲を一つ残し、元の本文と読み比べる。別工程や保留も選べる。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
原稿の版・止まる範囲・いま迷っていること: ____ 主人公の望み・この場面に残したいもの: ____ 望みを妨げるもの(なければ空欄でも可): ____ ためらい・習慣の有無と本文の根拠: ____ 試せる行動・書き方(一〜三案): ____ 今は選ばない案・その理由: ____ 本文で確かめたい点・まだ書いていない点: ____ 試して確かめたい仮説: ____ 次に答える確認質問(一つ): ____ 今日試す範囲・読み比べる場所: ____ 進まない場合の作業・保留する点: ____

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五つの質問が合わなければ、作業を選び直す

  • 出来事や材料が浮かばない:物語のアイデア発想法で、気になる素材を拾う
  • 出来事はあるが、つながりに納得できない:因果関係の点検で、隣り合う一組と本文の根拠を見る
  • プロットはあるが本文にできない:シーンの作り方で、一場面の役割と最初に書く範囲を選ぶ
  • 作品全体を長く止めている:書きかけの物語を再開する方法で、原稿を開き直す最小単位を選ぶ
  • 調査が必要、規模が大きい、今日は判断しにくい:資料を確かめる項目や、次に開く場所だけ残して保留する

静かな場面なら、事件を足さず、見せるものや感覚の順番を短く比べられます。今日の結果が「次は資料を読む」「今の案を残す」でも、再開の手がかりとして保存してください。

今日できたもの

この記事で作るもの
止まっている範囲と、本文の根拠・確認質問を残した詰まり診断
次に見る場所
短く試した本文、またはまだ確かめていない資料や工程
次の行動
試作を元の本文と比べる。進まなければ作業を選び直す

ソウマ

今は、航が問い返す二文を試せたところ。叔母の返答は決まってない、と残しておくよ。

アキト

そこまで分かれば再開できる。合わない案も、選ばなかった理由と一緒に置いておこう。

コトハ

三段落の原稿と二文の試作を分けておけば、読み比べるところから始められますね。

おつかれさまでした

止まっている一か所と、次の作業を残す準備ができた

今ある本文と、次に判断したいことを分けて残しましょう。短い試作を比べても進まなければ、因果・場面化・調査・保留から次の作業を選び直せます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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