はじめてのストーリー作り

初心者が最初に知っておきたい言葉

物語作りの用語集

物語作りの用語は必要な一語から意味と例を確認し、原文の場所へ戻るために使う。記述と解釈を分けて保存し、十語すべてを覚えたり埋めたりする必要はない。

この記事の結論

創作用語は、今の原稿で何を考えているか伝えるためにも使えます。主人公、目的・動機、障害、変化、シーン、ログライン、プロット、テーマ、伏線、視点の10項目から、必要な言葉の意味と例を確認しましょう。

コトハ ソウマ ミラ アキト
難易度
初心者
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14分
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この記事でわかること

  • 創作用語10項目の短い意味と例を確認できる
  • 似た言葉の違いを、本文の範囲で分けられる
  • 選んだ一語と原文、次の確認をカードに残せる
#用語集#初心者#創作基礎

ソウマ

プロット、テーマ、シーン……いまのメモを、どの言葉で相談すればいいんだろう。

コトハ

必要な言葉を一つ選びましょう。意味を見たら、自分の原稿のどこを指すか確かめられます。

用語を確認しながら実際に書き進めたい場合は、ストーリーの作り方(4つの質問) と 小説の書き方 初心者完全ガイド が入口です。

01

Story Basics

物語作りの用語は、今必要な一語から確認する

目的は実現したいこと、動機は望む理由。取った行動と結果、出来事の並びであるプロットと作品の意味を考えるテーマを区別する。教材や相談相手の用法も確認する。

この用語集では、物語作りの記事や相談で出会いやすい10項目を取り上げます。10個を覚えてから書く、という順番ではありません。今ひっかかっている言葉を一つ選び、短い説明と例を読んでみてください。

たとえば「主人公の目的を考えよう」と言われて迷ったら、「何を実現したいか」を見ます。「なぜ望むのか」「どう実現するのか」まで、一つの答えにまとめる必要はありません。

比べる言葉何が違うか確認の仕方
目的と動機何を実現したいか/なぜそれを望むか手段や一度の動作とも分ける
行動と結果何をしたか/その後どうなったか頼む文を送っただけで、帰宅できたとはしない
プロットとテーマ何がどう起きるか/何を考えさせる作品として読むか出来事の順番と、その意味を混ぜない

言葉の使い方は、教材や相談相手によって異なる場合があります。ここでは、このサイトの記事を読むための入口として説明します。共同制作や応募先に定義がある場合は、その説明も確認してください。知らない語を、無理にこの10項目のどれかへ置き換える必要はありません。

02

How to Start

創作用語10項目|短い意味・具体例・詳しい記事

用語集の十項目は主人公、目的・動機、障害、変化、シーン、ログライン、プロット、テーマ、伏線、視点。結衣が奈々へ依頼を送る作例に当てはめ、送信と帰宅を分ける。

例には、主人公・目的・変化の基本ワークの自作教材**『駅の連絡・比較用本文v1』**を使います。14歳の結衣が、運転見合わせの駅で、徒歩の帰り道を知る奈々へ同行を頼む文を送るまでの四段落です。返答や帰宅はまだ書いていません。

1.主人公

物語や今回扱う範囲で、中心として追う人物です。この例では、駅でスマホを見る結衣を追います。必ず優秀な人、成長する人という意味ではありません。主人公の作り方で、どんな人物を追うか考えられます。

2.目的・動機

目的は実現したいこと、動機はそれを望んだり行動したりする理由です。結衣の目的は家へ帰ることです。なぜ今急いで帰りたいのかといった事情は、この作例では決めていません。「一人で帰る」は最初の方針として分けています。キャラクターの目的では、望みを具体的に置けます。

3.障害

目的へ向かううえで妨げになる条件や相手などです。この例では電車が運転を見合わせており、結衣は歩いたことのない道を地図で見ています。頼む以外に方法がない、とまでは書かれていません。人物同士の両立しにくい望みを扱うなら葛藤から物語を作る方法へ進めます。障害と葛藤は、すべて同じ意味ではありません。

4.変化

選んだ範囲の前後で、行動、状況、理解などがどう違うかを見る言葉です。この例は、具体的な依頼を送っていない状態から、送信した状態へ進みます。その後も誰にでも頼れる性格になったとは決めません。内面の変化や変わらない設計はキャラクターアークで扱います。

5.シーン(場面)

ある時間や場所での出来事、会話、観察などをひとまとまりとして扱う単位です。この例では駅での連絡を一場面として見ています。毎回、事件や大きな変化が必要なわけではありません。シーンの作り方で、今回どこからどこまでを書くか選べます。

6.ログライン

作品の核を短い文章で伝える説明です。画面に表示される一行という意味ではありません。たとえばSundance InstituteのFeature Film Programでは、作品を1〜2文で説明するものとして案内しています(2026年9月27日確認)。長さの指定がある場では、その指示に合わせます。

この場面を短く整理する案は、「運転見合わせの駅で家へ帰りたい結衣が、一人で帰る文を送らず、道を知る奈々へ同行を頼む連絡を送る。」です。原文にそのままある一文を抜いたのではなく、本稿でまとめた説明です。短い核から考える方法はストーリーの作り方、用途別に要約する方法はあらすじの書き方で見られます。

7.プロット

出来事をどう並べ、つなぐかを指す言葉です。筋の設計にも、出来事の並び自体にも使われます。この例なら、運転見合わせを知る、一人で帰る文を打つ、地図を見る、依頼を送る、という流れを整理できます。プロットの作り方で、出来事の関係を詳しく見られます。

8.テーマ

作品を通して考えられる中心的な意味や考えです。作者が決める狙いと、読んだ人の解釈が一致するとは限りません。このサイトでは、作るときの手がかりとして問いにする方法も使いますが、一問にすることが定義ではありません。

「一人で帰ろうとする方針を、どんなときに変えるのか。」は、この本文から考える仮の問いです。作品全体の唯一の答えとして確定したものではありません。物語のテーマで、問いと場面のつながりを考えられます。

9.伏線

後の出来事や意味を予感させたり、後から読み返したときにつながりが分かったりするよう、先に置く情報です。印象的な物をすべて伏線と呼ぶ必要はありません。この例では、四段落の後の展開を決めていないので、スマホを後の事件の伏線だとは確定しません。伏線の張り方では、先に置くものと後で働く箇所を対応させます。

10.視点(POV)

誰が語り、どの人物の経験やどの範囲の情報を読者へ渡すかを考える言葉です。この例は結衣を名前で呼び、スマホに届いた文や操作を追っています。駅にいない奈々の内面は書いていません。一人称と三人称の違いで、語り手と情報の範囲を分けて考えられます。

主人公・プロット・テーマの基礎的な区別はOpenStaxの文学要素の解説、視点と語り手が扱う情報の関係は同書の視点の解説も参考にしています。ここに載せた日本語の作例と使い分けは、このサイトで相談するための説明です。

03

AI Partner

用語を原文へ当てはめ、AIの要約案と書かれたことを分ける

原文で結衣が行ったのは同行を頼む文の送信までで、返答や合流、帰宅は未記述。原文の抜粋と、新しく作った要約文やテーマの問いを分け、AIにない結果を補わせない。

用語をメモへ当てはめるときは、原文に書いてあることと、自分でまとめた説明を分けます。ログラインの案やテーマの問いは、そのままの文が原稿にない場合もあります。

「行動」と「目的の達成」を、本文で分ける

『駅の連絡・比較用本文v1』の第四段落です。

入力欄に戻り、「大丈夫。一人で帰る」を消した。「駅まで来て、一緒に歩いて帰ってくれる?」と打ち直し、送信した。

見るものこの例では区別すること
目的家へ帰りたい実現したい状態。帰宅済みという意味ではない
最初の方針友人を呼ばず、一人で帰る目的をどう果たすかの案
本文の行動奈々へ同行を頼む文を送信する第四段落で実際に行ったこと
まだない結果奈々の返答、合流、帰宅この四段落の後は未記述

「頼んだ」と「帰れた」は、同じではありません。用語を当てる前に、どこまで本文を書いたか見ておくと、まだない結果を足さずに済みます。

もったいない相談例

このメモから十語を全部埋め、足りない設定も完成させてください。

よい相談例

創作用語と、今回の原文を対応させてください。 作品名・版・読む範囲:_____ 原文や設定メモ(未執筆なら明記):_____ 今回確認したい用語:_____ この教材や相談相手が示す説明:_____ 自分の作品では何を指すと考えたか:_____ 混同したくないこと・まだ分からないこと:_____ 今回してほしい確認:_____ 原文にそのまま書かれた語句を抜き出す場合は、該当箇所を示してください。 要約文やテーマの問いを新しく作る場合は、抽出済みの事実でなく整理案・解釈案と明記してください。 目的、方針、行動、その結果を分け、依頼を送ったことから帰宅の達成や性格の成長を断定しないでください。 記述がない語や、この作品で使わない語は空欄・未記述として残してください。 十語すべてを埋めず、今回選んだ語だけに答えてください。 新しい返信・合流・設定を足さず、原文で判断できない部分は不明としてください。
04

Practice

用語カードに、選んだ一語と原文・次の確認を残す

用語カードに材料の版、選んだ用語、原文、自分の説明を保存する。今回区別したことと次に読み返す箇所を残し、使わない語や未記述の結果は空欄でよい。

今回確認したい一語、原文の場所、自分の作品では何を指すと考えたかを残します。既存の主人公・目的・障害・変化などの欄も使えますが、全部を埋める必要はありません。

実践ワーク

選んだ一語と、原文の根拠を保存する

材料の版と対象の用語を決め、本文にあることと自分の整理案を分けて残します。使わない語や未記述の欄は、空欄のままで保存できます。

言葉

今回必要な一語を選ぶ。

原文

該当する語句と、自分の整理案を分ける。

保存

使わない語は空欄にし、次の確認を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
作品名・版・読む範囲: ____ 今回確認したい用語: ____ 原文の該当箇所: ____ 主人公(使う場合): ____ 目的と動機(区別して書く): ____ 障害(使う場合): ____ 今回の前後差・変わらないところ: ____ テーマ・仮の問い(使う場合): ____ 短い説明・ログライン案(使う場合): ____ 区別できたこと・まだ不明なこと: ____ 次に確認する場所: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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未保存。この内容はこの端末のブラウザに保存されます。

用語が分かっても、次の本文が決まらないとき

相談したい場所を指せたら、対応する詳しい記事へ進めます。今回なら、結衣が依頼を送る前の動作を比べたいので主人公・目的・変化の基本ワークへ戻れます。物語全体を書く順番を見たい場合は、小説の書き方の全体ガイドから工程を選べます。

用語の意味を調べることと、作品の続きを決めることは別の作業です。次の一文がまだ浮かばなければ、未定として残せます。紙のカードに同じ内容を書いて整理しても構いません。

この例で残したもの

選んだ言葉
目的と、そのために取る行動
本文で確認したこと
結衣が同行の依頼を送信した。帰宅はまだ書いていない
次の作業
送信前の動作を読み返し、別案を試すか考える

ソウマ

目的は帰宅で、送信は行動。どちらも同じ欄にしていたから、達成したように見えたんだ。

コトハ

本文にあるところまで区別できましたね。使わない用語は、今日はそのままにしておけます。

アキト

次は、選んだ一語が指す原文へ戻ろう。十枚のカードをそろえることを終点にしなくていい。

おつかれさまでした

選んだ用語から、原文の場所へ戻ろう

用語の意味と例を見て、今回の原稿で何を指すか区別しました。必要な一語と本文の場所を残せば、詳しい記事や次の作業へ進めます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

要約画像

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