完成・公開する

作品の魅力を短く伝える方法

あらすじの書き方

あらすじは読む相手と用途、条件を確認してから、原作の必要な出来事を選ぶ。字数、結末の扱い、原作との一致を確かめ、紹介文と全体要約を分けて保存する。

この記事の結論

あらすじは、誰に何のために渡すかを決め、原作から必要な出来事を選んで書きます。同じ短編の紹介文と全体要約を比べ、示す範囲や結末の扱い、字数を確認しましょう。 読み終えると「用途別あらすじ設計表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。

ミラ コトハ アキト ソウマ
難易度
初心者
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この記事でわかること

  • 紹介・提出・制作メモの用途と条件を分けられる
  • 同じ原作から作った、範囲の違う二稿を比べられる
  • 字数と結末の扱い、未確認の条件を残せる
#あらすじ#紹介文#投稿準備

ソウマ

あらすじを書くと、最後まで書くか、途中で止めるか迷うんだ。

ミラ

読む相手と用途から考えましょう。同じ作品で、紹介文と全体要約を作って比べられます。

コトハ

元の本文も一緒に見て、書いていない出来事が増えていないか確かめましょう。

01

Synopsis

あらすじの書き方は、用途と掲載・提出条件から決める

公開紹介文と全体要約では、読む相手と示す範囲が違う。今回の公式要項や入力欄で条件を確認し、あらすじは必ず結末を隠すと決めない。

あらすじを書く前に、読む相手と用途を決めます。これから作品を選ぶ人への紹介文と、展開や結末を確認するための全体要約では、残したい情報が変わります。

用途主な読み手書く範囲先に確認するもの
公開紹介文これから作品を選ぶ読者入口や読みどころ。結末をどこまで示すか選ぶ掲載欄の指定、作者の見せたい範囲
応募・提出用の要約選考者・編集者など全体と結末を求められる場合がある今回の公式要項、書式、字数、結末の指示
制作メモ作者・共同制作者展開や決着、未定の部分何を検討するための要約か

最後まで書いた文章が、そのまま感想文になるわけではありません。何が起きるかをまとめるのが要約で、読んでどう感じたかを書くのが感想です。紹介文に作品の雰囲気を添えることはできますが、出来事と評価を分けて考えると内容を伝えやすくなります。

字数や結末の扱いは、今回の指定を確認する

たとえばMF文庫Jライトノベル新人賞のFAQでは、梗概に物語の最初から最後、核心までを書くよう案内しています。本の裏側にある紹介文とは違う用途だと説明されています(2026年9月27日確認)。

これは一つの提出先の例です。別の賞や掲載欄には、その都度の要項や入力画面を使います。以下の作例は二つの用途を比べる練習で、特定の賞への応募条件を満たしたものではありません。

02

Make

同じ短編から、公開紹介文と結末までの全体要約を書く

青い予備傘・練習稿v1から、借りる前までの公開紹介文と、借りて乾かし翌朝返す全体要約を作る。律と圭が使うのは別々の傘で、性格の克服や和解は原作に加えない。

短編小説を書く5つの手順に載せた自作の教材**『青い予備傘・練習稿v1』**から、公開紹介文と全体要約を作ります。原作は10段落、改行を除き句読点を含めて411字です。律と圭は14歳、という作者設定がありますが、以下の二稿では年齢の説明を省きます。

原作では、傘を忘れた律が圭の青い予備傘を借り、別々の道へ帰ります。律は自宅で傘を乾かし、翌朝、教室で礼を言って返します。圭は自分の灰色の傘も持っており、二人が一本の傘に入る場面ではありません。

見る観点原作にあること草稿での使い方
誰と、どんな場面か律が傘を忘れ、雨の駅にいる両方の草稿で使う
入口で何を見せるか圭の青い予備傘と、『大丈夫』と言いかける律紹介文では借りる前まで示す
全体で何が起きるか借りる→別々の帰路→乾かす→翌朝返す全体要約では返却まで示す

公開紹介文:借りる前の場面まで示す

傘を忘れた律は、雨の駅で足を止める。圭が差し出したのは、自分の傘とは別の青い予備傘。律は「大丈夫」と言いかけ、雨の続く横断歩道を見る。

この紹介文は、律と圭、雨の駅、予備傘を示し、律が借りる前で止めました。問いかけや「感動の物語」という評価を足さず、場面の続きを読む入口にしています。実際に読みたいと感じてもらえるかは、まだ試していません。

全体要約:借りてから返すまでを書く

傘を忘れて駅で雨を避けていた律は、圭に予備の青い傘を借りる。二人は別々の傘で横断歩道まで歩き、違う道へ帰る。律は家で傘と袋を乾かし、翌朝、教室で礼を言って圭に返す。

全体要約には、傘を借りること、別々の帰路、乾かす作業、翌朝の返却を残しました。一方、台詞の全文や最後に見える青空は省いています。すべての描写を再現するのではなく、今回伝える出来事の流れを選んだ要約です。

ソウマ

紹介文は借りる前まで。全体要約では、翌朝返したことまで分かるね。

アキト

同じ原作から残す範囲を変えた。『誰にも頼れない性格を克服した』とは、本文に書かれていない。

主人公・状況・困りごと・選択を見る方法は、材料を探すための一例です。静かな観察の作品など、当てはまらない要素は無理に足さず、今回の作品で何を伝えたいかから考えられます。

03

Trim

あらすじの字数・結末・原作との一致を確認する

紹介文の作例は67字、全体要約は82字。句読点と括弧を含み改行を除いて数えた実測で、提出先の上限ではない。原作にない相合傘や和解を加えず照合する。

草稿を作ったら、原作との一致、今回の指定、結末の扱いを確かめます。二稿を比較すると、書いた範囲の違いを見つけやすくなります。

草稿今回の字数示す範囲結末の扱い
公開紹介文67字傘を借りる前の場面まで返却の結末は書かないという今回の作者判断
全体要約82字借りて帰り、乾かして翌朝返すまで最後の返却を含める練習。特定の提出先の適合確認ではない

67字と82字は、この作例を実際に数えた値です。ここでは句読点や括弧も一文字として数え、改行を除いています。文字数の上限を示した数字ではありません。提出時には、その入力欄や要項が指定する数え方で確かめます。

AIには、原作にないことが増えていないか点検してもらう

もったいない相談例

用途を決めずに、魅力的なあらすじに直してください。

よい相談例

同じ作品から作った紹介文と全体要約を照合してください。 原作の名前・版・読む範囲:_____ 照合する原作本文(計画ならそう明記):_____ 用途と読み手:_____ 確認済みの字数・書式・結末の指示と確認元(未確認は未確認):_____ 公開紹介文の草稿:_____ 全体要約の草稿:_____ 残したい範囲・今回の判断:_____ 二稿が原作のどの出来事を使い、どこを省いているか示してください。 原作にない出来事、感情、関係の改善、性格の成長を追加しないでください。 元の本文に照合できないものは、不明と残してください。 紹介文は必ず結末を隠すとは決めず、今回の目的や指示と照らしてください。 応募条件の未確認を埋めず、受理・選考・読者反応を保証しないでください。 新しい草稿は作らず、直す必要がありそうな箇所と根拠を挙げてください。 文字数は指定された数え方で別に確認するため、推測の数値を確定値にしないでください。

この原作を「二人で一本の傘に入り、仲直りする話」とまとめたら、本文と合いません。別々の傘で帰り、翌朝返すという動作へ戻して照合します。「友情が深まった」という紹介の言葉を使いたい場合も、何を読みどころとして伝えるかという作者の判断と、本文に起きた出来事を混ぜないようにします。

04

Practice

用途別あらすじ設計表に、二稿と判断・未確認を残す

原作の版、用途別の草稿、実測字数、示す範囲を保存する。具体的な掲載・提出先は未定で、使う欄や要項が決まったら字数・書式・結末の指示に照合する。

原作の版と照合範囲、用途、条件の確認元、二稿の本文と字数を残します。今回は公開紹介文を67字、全体要約を82字で保存し、具体的な掲載先・提出先は未定と記録します。

実践ワーク

原作と、用途の違う二つの草稿を保存する

公開紹介文と全体要約を別の欄に残し、今回どこまで示すかを書きます。使わない草稿や未確認の提出条件は、空欄や未確認のまま保存できます。

用途

読む相手と、示したい範囲を決める。

照合

原作と二稿を比べ、字数と結末扱いを確かめる。

条件

掲載・提出条件の未確認を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
原作の名前・版・照合範囲: ____ 照合する原作本文(計画なら明記): ____ 用途・読み手: ____ 確認元・指定文字数・書式(未確認も可): ____ 結末の指示と、今回の作者判断: ____ 誰の、どの作品か: ____ 入口の状況: ____ 困りごと・伝えたいこと(空欄でも可): ____ 草稿で示す範囲(作品に合わせて記入): ____ 公開紹介文など、一つ目の草稿: ____ 全体要約など、別用途の草稿(使う場合): ____ 実測の字数・数え方: ____ 結末の扱いと条件の照合: ____ 今回残すものと、省いたもの: ____ 次に確認すること: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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条件が分からないまま、提出用と決めない

指定が曖昧なら、公式の案内やFAQを確認します。問い合わせを受け付ける範囲なら主催者へ尋ねられますが、個別に回答しない提出先もあります。答えがない部分は未確認として残し、結末あり・なしの二稿を保存しておく方法があります。

投稿画面の条件なら投稿サイトの確認表、公募の提出物なら応募要項の照合で確認できます。原作の流れが決まっていない場合は、短編プロットや長編プロットへ戻り、未定を含む制作メモとして整理しましょう。

この例で残したもの

照合した原作
青い予備傘・練習稿v1。借りて帰り、乾かして翌朝返す10段落
用途別の草稿
借りる前までの紹介文67字と、返却までの全体要約82字
次の確認
実際に使う欄や要項の字数・書式・結末の指示と照合する

ソウマ

今の二稿は練習用で、どこかの応募要項に合格したわけではないんだね。

コトハ

はい。原作と用途が残っていれば、使う場所が決まってから整えられます。

アキト

足す場合も削る場合も、元の本文に戻れる形で残そう。

おつかれさまでした

原作と用途を残し、使う条件に合わせて整えよう

同じ原作から、借りる前までの紹介文と返却までの全体要約を作りました。実際の掲載・提出条件が決まったら、字数と書式、結末の扱いを照合できます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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