プロット・構成を作る

出来事のつながりを点検する

AIでプロットを作成・整理する方法

出来事列と気になる問い、必要な前提を用意する。AIの指摘の根拠を元の記述で確かめ、作者が採否と次の一手を残す。

この記事の結論

AIでプロットを作成・整理するときは、手元の出来事を並べ、気になるつながりを一つ選んで相談します。返ってきた指摘の根拠を元の記述で確かめ、採用・修正・保留・見送りを作者が決めましょう。

ミラ アキト ソウマ コトハ
難易度
初心者
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最終更新日

この記事でわかること

  • AIに渡す材料を整理できる
  • 丸投げする頼み方と、範囲を絞る頼み方を比べられる
  • AIプロット比較表で採用判断ができる
#AI#プロット#ChatGPT

このページでは、手元にある一つの出来事列をAIと点検する手順を扱います。まだ出来事が浮かばない場合は、プロットの作り方から始められます。すでにある複数のプロット案から一つを選びたい場合は、AIでプロット案を比較する方法を使ってください。

ソウマ

AIにプロットを作ってもらうと、整ってるけど自分の話じゃない感じがする。

ミラ

では、AIには新しい物語を作らせず、あなたの出来事列の弱い場所だけ見てもらいましょう。

アキト

材料を渡せ。主導権は渡すな。

01

Structure

AIでプロットを整理する前に、出来事列と問いを用意する

手紙の練習例では、主人公が家を出るきっかけは怒り、駅にいる事情は雨宿りと書かれている。父の友人がそこにいる事情は未設定で、指摘の前にこの違いを確かめる。

AIに新しい展開を頼む前に、今ある出来事のつながりを点検してみましょう。主な材料は、出来事の列と、詰まっている問いです。すでに決めた設定や、あえて残したい偶然など、判断に必要な前提があれば別に添えます。

ここでは、AIを整理係として使うためのプロンプトの型と、答えの扱い方を見ます。AIに考えさせる範囲を明確にするのがポイントです。

小さな例:AIに渡す前の材料

練習用の架空の出来事列です。

  1. 主人公が父の古い手紙を見つける
  2. 叔母が手紙を隠そうとする
  3. 主人公が怒って家を飛び出す
  4. 雨宿りした駅で、父の友人に会う
  5. 手紙の本当の宛先が自分ではないと知る
  • 詰まっている問い:4で父の友人に会う偶然を残すか、理由を足すか迷う
  • AIに頼むこと:この出会いの事情を考えるために、元の出来事列で足りない情報を一箇所だけ指摘してもらう

3には家を出るきっかけとして「怒って」、4には駅にいる事情として「雨宿りした」と書かれています。一方、父の友人がそこにいる事情は書かれていません。まず、この違いを確かめます。

偶然の出会い自体が悪いわけではありません。物語のきっかけとして残したいのか、主人公が会いに行く流れに変えたいのかで、作者の判断は変わります。

02

Causality

AIでプロットを整理する4手順と、指摘を確かめる例

出来事を番号つきで並べ、気になる問いを一つ書く。AIに指摘箇所と根拠を求め、作者が元の記述を読んで採否を決める。

次の手順でAIを使います。

  1. 出来事を番号つきで並べる:全体を見るなら5〜10個を目安にします。短い場面なら、少ない数でも構いません。
  2. 詰まっている問いを一つ書く:どの出来事の、何が気になるかを指定します。
  3. 出来事列と問い、必要な前提を渡す:AIには指摘箇所と元の記述、理由を求めます。この点検では、新しい展開を足させません。
  4. 元の記述で指摘を確かめ、採否を決める:採用・修正して採用・保留・見送りと理由を残します。

「理由がない」という指摘を、そのまま受け入れない

先ほどの例で、仮にAIが「3で家を出る理由がない」と指摘したらどうでしょう。元の3には「怒って家を飛び出す」とあります。怒る事情をもっと描く余地はあっても、きっかけがまったくないという指摘は、そのままでは採用できません。

今回確かめたいのは、4で父の友人と出会う事情です。「父の友人に会う」とは書かれていますが、友人がそこにいる理由は未設定です。ワークには、たとえば次のように判断を残せます。

  • 指摘を修正して採用:3の怒りは残し、4の出会いをどう扱うかに問いを絞る
  • 偶然を残す:この出会いを物語のきっかけにしたいので、予定された面会には変えない
  • 保留する:偶然を残すかまだ決められないため、4の場面で読者に何を感じてほしいかを先に考える

作者が「父の友人は毎日この駅を使う」などの事情を足すなら、それは新しく決める設定です。元の出来事列にあった事実とは分けて記録してください。AIへの「追加不要」は点検の範囲を決める指示で、作者が後で新しい設定を考えることを禁じるものではありません。

もったいない例を短く直す

  • AIへの頼み方:面白いプロットを作ってください。問題:自分の材料が消えやすい。直すなら:私の出来事列の弱い箇所を1つ指摘してください
  • AIへの頼み方:中盤をいい感じにしてください。問題:何を直すか曖昧。直すなら:4の出会いを考えるため、元案で未設定の事情を指摘してください
  • AIへの頼み方:展開を追加してください。問題:出来事が増え、整理から離れる。直すなら:既存の出来事列の中だけで手直し箇所を探してください

指摘を見送ることも、確かめたうえでそのまま採用することもできます。無理に欠点を作らず、判断の理由を残しましょう。

ソウマ

AIに足してもらうより、どこが弱いか見てもらうほうが使いやすいな。

ミラ

今回は、足りない事情を探す相談ですからね。指摘が元の記述に合うかは、作者が確かめます。

03

AI Partner

AIのプロット整理プロンプトで、根拠と未設定を確認する

依頼文に出来事列・問い・必要な前提を書き、指摘する番号と根拠の言葉を求める。未定の箇所は確認する問いに分け、問題がなければ無理に指摘を作らない。

AIに広い範囲を渡すと、既存の出来事と新しい提案の境目が見えにくくなります。相談範囲を狭めれば、自分が決めた軸と返答を比較できます。AIへの指示には、考えてよい範囲と追加してはいけないものを併記します。

次の型を使う場合は、出来事の数と、今回の問いに合わせて行を増減してください。必要な前提がなければ、その欄は「なし」で構いません。

もったいない相談例

この出来事メモから、最初から最後まで完成したプロットを作ってください。

よい相談例

私のプロットの出来事列:






いま詰まっている問い:__________ 必要な前提・変えたくない条件:__________ この問いに答える材料として、私の出来事列の中で『手を入れるとよさそうな箇所』を1つだけ指摘してください。 指摘する出来事の番号と、根拠になった元の言葉を添えてください。理由は2行以内でお願いします。 新しい出来事や設定は追加しないでください。判断できない場合は「材料不足」とし、確認したいことを一つ示してください。 問題が見つからない場合は、無理に指摘を作らないでください。

渡す前に、二つだけ確認する

入力する材料と、作品の使い道も確認しておきます。一度の確認で終わりにせず、使うサービス・設定・応募先が変わったときや、公開前にも見直してください。

  • 未発表の原稿やアイデアを入力してよいか:入力データの保存・利用条件は、サービスやアカウント設定で異なります。原稿を渡す前に、現在の設定と利用規約を確認します。
  • その作品の応募・公開先はどこか:応募先が生成AIの利用範囲や申告方法を定めている場合があります。整理にAIを使う前に、現在の応募要項の該当箇所を確認します。
04

Practice

AIプロット比較表に、出来事・指摘・作者の判断を残す

ワークに元の出来事とAIの指摘を置き、根拠を比べる。作者の判断欄に採否と理由、次に確かめる点を残し、保留や見送りなら無理に出来事を書き換えない。

ワークの「出来事列」には、相談に必要な出来事を番号つきで入れます。全体の5〜10個を置いても、気になる境目の前後だけを抜き出しても構いません。抜粋する場合は元の番号を残し、省いた箇所に必要な前提があれば添えてください。

ここで比べるのは、元の出来事とAIの指摘です。「判断」欄には採否と理由を入れ、次に確かめる点も残します。保留や見送りの場合は、無理に出来事を書き換えなくて構いません。

実践ワーク

AIプロット比較表を1枚にまとめる

出来事列と問い、指摘とその根拠、作者の判断をまとめます。判断欄には、採否の理由と次に確かめる点も残します。

材料

出来事列と問いを渡し、必要な前提があれば添える。

限定

新しい出来事を追加させない。

判断

採用・修正して採用・保留・見送りと理由、次に確かめる点を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
出来事列(全体または前後の抜粋): ____ 詰まっている問い: ____ AIから返ってきた指摘: ____ 作者の判断・理由・次に確かめる点: ____

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この型で任せられるのは、指摘と比較まで

この記事の使い方でAIに任せられるのは、弱点の指摘と候補の比較までです。どの指摘を採用するかの判断と、実際に直す作業は作者に残ります。うまく回らないときは、詰まっている場所ごとに進む先が分かれます。

今日できたもの

この記事で作ったもの
出来事列・詰まっている問い・採用判断をまとめたAIプロット比較表
次に育てる場所
採用した指摘を反映した出来事列を、プロット表として清書する作業
次の行動
採用した指摘を一つ反映する。保留・見送りなら、次に確かめる点を一つ残す

ソウマ

家を出る理由はもう書いてあった。俺が気にしていたのは、駅で父の友人に会うところだったんだな。

ミラ

どこが未設定なのか、分けられましたね。偶然を残すかどうかも、ここから考えられます。

アキト

AIの指摘より先に、元の出来事を確かめろ。残す理由が言えるなら、無理に直さなくていい。

おつかれさまでした

AIプロット比較表を残せた!

出来事列と問いを分け、指摘を元の記述で確かめました。採用した点は出来事列に反映し、保留や見送りなら次に確かめる条件を残します。整理した流れはプロット表にまとめられます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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