AIと物語を作る

複数案から選ぶ基準

AIでプロット案を比較する方法

元のプロット案と評価軸を揃え、AIが整理した説明の根拠を元案で確かめる。作者が採否と理由を決める。

この記事の結論

この記事では、AIにプロット案の整理を頼みます。評価軸を自分で渡し、各説明の根拠を元案で確かめ、採用・保留・見送りは作者が決めます。 読み終えると「プロット比較表」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。

コトハ ミラ ソウマ アキト
難易度
初心者
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最終更新日

この記事でわかること

  • AIの担当を整理に限定できる
  • 複数案を自分の評価軸で比較できる
  • プロット比較表として、今日決めたことをノートに残せる
#AI#プロット#比較

ソウマ

プロット案が3つあると、AIにどれが面白いか選んでもらいたくなる。

コトハ

選ぶのは作者です。この記事でAIに任せるのは、評価軸に沿った整理までです。

アキト

今回は、AIに比較表を作らせる。説明の根拠を元案に戻って確かめろ。

この記事はAI×創作シリーズの1本です。全体の手順は「AIで小説・物語を作る方法まとめ」にまとまっています。

01

AI Basics

AIでプロット案を比較するときの担当は、整理まで

元案に書かれた事実、まだ判断できない材料不足、作者が考えた可能性を分ける。比較の説明が元案のどの言葉に基づくかを確かめる。

複数のプロット案で迷ったとき、AIに「どれが面白い?」とだけ聞いても、今回の作品で守りたいものは伝わりにくくなります。このページでは、作者が評価軸を決め、AIに各案の特徴と懸念点の候補を整理してもらいます。

比較結果には、元案のどの言葉を根拠にしたかも添えます。作者はその根拠を元案で確かめ、採用・保留・見送りを自分で決めます。

この練習では点数や順位を求めず、最後に「なぜこの案を書くのか」、または「なぜ今は選ばないのか」を一文で残します。まだ一案しかない場合は、先にAIでプロットを整理する方法で、出来事の流れを確かめても構いません。

02

Prompt Craft

AIでプロットを比較する4手順と、根拠を確かめる例

評価軸を三つまで決め、2〜3案を同じ項目で並べる。AIに根拠つきの整理を頼み、作者が元案を確かめて採否を判断する。

次の手順で比較します。

  1. 評価軸を三つまで書く:『主人公の選択が見えるか』『今回書ける範囲か』『書きたい場面があるか』など。
  2. プロット案を2〜3個並べる:含める項目をそろえ、未決定は未決定と書く。
  3. AIに特徴・懸念点・根拠箇所の整理を頼む:順位や採用判断は求めない。
  4. 作者が採用・保留・見送りを決める:元案で根拠を確かめ、自分の言葉で理由を書く。

練習例:比較する元案を、先に並べる

以下は比較の読み方を示す架空の三案です。場所は記憶を扱う店。どの案も、店に来る目的・店で起きること・最後の行動を並べ、決まっていない部分は未定のままにします。

  • 案A:主人公は別れの記憶を売るため店に入り、店主から値札を見せられる。最後に売らないと決め、記憶を抱えたまま店を出る。
  • 案B:主人公は楽しい記憶を買うため店に入る。買いたい理由、店で起きること、買うかどうかの判断は未定。
  • 案C:主人公は別れの記憶を一晩だけ店に預ける。翌朝、自分から記憶を引き取りに戻るが、戻る理由は未定。

今回は短編の最初の案を選びたいので、評価軸を「主人公の選択が見えるか」「店を中心に少ない場面で書けるか」「手放す直前のためらいを描けるか」にします。三つ目は、作者が今回書きたい場面を具体化した条件です。

元案選択の根拠場面の範囲描きたい場面との関係
A「最後に売らないと決め」がある。ただし、決める理由は未設定「店に入り」から「店を出る」まで。店の一場面にまとめる候補になる「値札を見せられる」直後に、ためらいを描けそう(作者の見立て)
B「買うかどうかの判断は未定」のため材料不足店に入った後の出来事が未定。必要な場面数はまだ比べられない何を手放すのか未定で、この基準では材料不足
C「自分から記憶を引き取りに戻る」という行動がある。戻る理由は未定「一晩だけ」と「翌朝」があり、預ける時と戻る時の二場面が候補になる預ける前のためらいも描けそう。本文にする前に、預ける理由を決めたい(作者の見立て)

この表は説明用の整理例で、実際のAI出力を引用したものではありません。「描けそう」「一場面にまとめる」は元案から考えた可能性です。元案にすでに書かれた出来事と分けて扱います。

採用例は案A。「値札を見たあと、売らずに帰るまでのためらいを一場面で書いてみたい」からです。ただし、売ろうとした理由と、最後に思いとどまる理由はまだありません。次に、その二つがつながる事情を考えます。

「記憶を売る」という題材だけで、短編向きだと決まるわけではありません。長さや読後感は、人物・出来事・場面の描き方も含めて考えます。材料の少ない案Bも、現時点で比較できないだけで、つまらない案と決まったわけではありません。

ソウマ

AIに頼む範囲を絞ると、プロット比較表に自分の判断を残しやすくなるな。

コトハ

はい。根拠を元案に戻して確かめれば、AIの説明と作者の判断も分けて残せます。

03

Quality Filter

AIのプロット比較プロンプトに、評価軸と根拠を指定する

比較プロンプトに元案と評価軸を渡し、説明の根拠になった言葉を添えてもらう。未定の箇所は材料不足とし、新しい出来事で埋めない。

AIの結論だけを受け入れると、自分がなぜその案を書きたいのかを確かめにくくなります。この練習では整理を頼み、最後の判断と理由は作者が書きます。

この練習では、評価軸を一つから三つまでにします。軸は物語ごとに変えて構いません。比べる案が二つなら、下のC欄は省いてください。使わない評価軸の行も削除できます。

もったいない相談例

この3案のうち、どれが一番面白いか選んでください。

よい相談例

私のプロット案: A. __________ B. __________ C. __________ 私の評価軸(1〜3つ):




各案について、指定した軸ごとの「特徴・懸念点」を一行ずつ整理してください。 各行に、元案のどの言葉を根拠にしたか短く引用してください。 判断できない箇所は『材料不足』とし、新しい出来事を補わないでください。 元案に書かれたことと、そこから考えた可能性は分けてください。 ※点数、順位、採用案は出さないでください。

判断の境界が読みにくい例と直し方:

  • 状態:丸投げ。例:どれが一番面白い?。問題:採用判断がAI任せになる。直し方:良い点と懸念点だけ整理させる
  • 状態:軸なし比較。例:なんとなく比べて。問題:何を根拠に整理したか追えない。直し方:評価軸を三つまで自分で渡す
  • 状態:結論を採用。例:AIがAと言ったからA。問題:作者の理由が残らない。直し方:採用理由を自分の言葉で書く
04

Practice

プロット比較表に、採否と次に確かめる点を残す

作者が採用・保留・見送りと理由を記録し、気になる点と次に確かめる箇所を残す。材料不足なら先に補う情報を決め、全案保留でもよい。

比較する案に含める項目をそろえ、作者が決めた評価軸で見ます。各説明の根拠を元案で確認したら、採用・保留・見送りと理由を一行ずつ書いてください。選ばない判断でも完了です。その場合は、次に足す材料や、確かめたい条件を残します。

実践ワーク

プロット比較表を1枚にまとめる

比較する元案と版、三つまでの評価軸、根拠箇所、材料不足を分けます。採否と理由、次に確かめる一箇所を作者が決めます。

同じ条件

元案の版と含める項目をそろえ、未決定を補わない。

根拠

特徴と懸念点を、元案の言葉に戻して確かめる。

作者の判断

採用・保留・見送りの理由と、次に確かめる一箇所を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
今回の比較目的: ____ 元案の版・比較日: ____ 比較する案(同じ項目で並べる): ____ 評価軸(三つまで): ____ 今回どうしても守る一軸: ____ 比較に含めない判断・情報: ____ 各案の特徴・懸念点・元案の根拠: ____ 材料不足・未決定: ____ 採用・保留・見送り: ____ 作者の判断理由: ____ 採用案の懸念・確認点(採用なしなら空欄可): ____ 次に確かめる一箇所: ____ 比較を閉じる条件: ____

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材料不足を、案の欠点と決めつけない

三つまでの評価軸は、複数案を同じ観点で読み直すための練習枠です。あらすじにない情報は、AIにも比較の材料として渡っていません。まず、各説明の根拠が元の案のどこにあるかを確かめます。この表から、完成した作品への読者の反応まで判断することはできません。

  • 案ごとの詳しさが違う:比較に使う項目を決め、ない情報は未決定と書いてから比べ直す
  • 三軸の評価が割れる:軸を増やさず、今回どうしても守る一軸を作者が先に決める
  • どの案にも書きたい場面がない:全案を保留にし、プロットが進まないときの対処法で止まっている工程に戻る
  • 一案を選んだが、出来事の因果がつながらない:プロットの作り方で、選んだ案だけを出来事と理由に分解する
  • 未発表プロットを外部サービスに渡せない:案名を伏せた一文ずつの比較を紙や表計算で行う。AIに入力することは比較表の完了条件ではない

今日できたもの

この記事で作ったもの
プロット比較表
次に育てる場所
各案の評価根拠を元のあらすじで確かめ、最優先の一軸を決める欄
次の行動
採否を決め、次に確かめる箇所に印を付ける。材料不足なら、先に補う情報を一つ決める

ソウマ

AIの評価をそのまま順位にせず、主人公が何を選ぶか見える案を残したい。理由まで書くと腹が決まるな。

ミラ

比較表は順位表ではありません。作品の軸に合う案を、作者が選び直すための記録です。

アキト

選んだ案にも、まだ分からない所があれば残しておけ。今回は、売らない理由を前半から確かめる。

おつかれさまでした

判断理由と懸念点を並べられた!

比較表を順位付けにせず、各評価の根拠と作者が守る一軸を残しました。採用・保留・見送りを決め、次は印を付けた一箇所だけを確かめてください。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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