AIと物語を作る

キャラらしく直すプロンプトと例

AIでセリフを生成する方法

人物の口調と伝えたい用件をAIへ渡し、短いセリフ候補を比べる。前後の会話に戻して読み、意味と口調に合う案を作者が選ぶ。

この記事の結論

AIでセリフを生成するときは、話者の口調に加え、相手・用件・前後の会話を渡して短い候補を比べます。語尾・接続詞・返答の間を手がかりに、人物と場面に合うかを音読し、採用する一文を選びましょう。

ミラ ソウマ アキト コトハ
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この記事でわかること

  • AIの担当を候補出しに限定できる
  • 話者の三軸でセリフ案を検査できる
  • セリフ修正ワークとして、今日決めたことをノートに残せる
#AI#セリフ#会話文

会話文の基礎との違い: このページでは、人物の口調が決まった後にAIから短い候補を出してもらい、前後の会話に戻して選びます。誰が何のために話し、相手がどう返すかが未定なら、先に会話文の書き方で一往復の役割を決めてください。

ソウマ

AIに会話を書いてもらうと、みんな同じ人みたいにしゃべるんだよな。

ミラ

この記事でAIに任せるのは、完成会話ではなく候補出しです。声の最終調整は作者の耳で行いましょう。

アキト

誰に何を伝える一言なのか、先に決めろ。そのうえで語尾や返す間を比べる。

01

AI Basics

AIでセリフを作成するときの担当は、候補出しまで

セリフの話者を考え、口調、相手と用件、前後の会話を条件として添える。出てきた候補は一文だけで判断せず、前後に戻して読む。

AIにセリフを生成させると、誰が話しても似たトーンになることがあります。AIの担当を候補出しに限定し、話者ごとの三軸(語尾・接続詞・沈黙)をプロンプトに添えると、返答を見比べる観点を持てます。

ここでは、話者ぶれに気づくためのセリフ案生成プロンプトを組み立てます。三軸は人物の声を自動生成する設定ではなく、候補のどこが本人らしくないかを作者が検査するためのメモです。

この記事の役割は、AIに会話シーンを完成させることではありません。AIから受け取るのは、短いセリフ候補だけです。その候補を、自分のキャラクターの声に戻すところまでがこの記事のワークです。

02

Prompt Craft

AIでセリフ候補を作る4手順と、口調を直す例

話者の口調を示し、場面と相手、具体的に伝えたい用件を添える。最大3つの短い候補を作り、比較する。

次の構造でプロンプトを書きます。

  1. 話者の口調を明示:『語尾:〜だ/接続詞:つまり/返答の間:即答』など。使わない言葉もあれば添えます。
  2. 場面と相手を示す:どこで何が起き、どんな関係の相手へ言うのか。元の一言や前後の会話も添えます。
  3. 伝えたい用件を具体的に書く:「情報を伝える」だけでなく、「主人公の選択がまだ書かれていないと指摘する」など、意味を指定します。
  4. 短い候補を最大3つ出してもらう:この練習では一行・20字程度を目安にします。必要な意味が入りきらなければ、字数を調整します。

たとえばアキトの練習例なら、相手は原稿を見せたソウマ、用件は「主人公の選択がまだ書かれていないと指摘する」と置けます。「主人公は、ここで何を選ぶ?」という候補なら用件に沿っていますが、「とてもよく書けている」では、口調が自然でも伝える内容が変わっています。

例:ためらいを含む一言に直す

以下は本編の出来事ではなく、ソウマの口調を試す練習例です。相手は創作仲間で、AIが作った案を見ながら「自分の物語と言えるのか」と迷っています。

  • 項目:話者 → 内容:ソウマ
  • 項目:語尾 → 内容:「〜かな」「〜なんだよな」
  • 項目:接続詞 → 内容:「でも」「つまり」
  • 項目:沈黙 → 内容:すぐ答えず、迷いを一言はさむ
  • 項目:AI候補 → 内容:「でも、それって本当に俺の話かな」
  • 項目:自分で直したセリフ → 内容:「でもさ、それって本当に俺の物語って言えるのかな」

「でもさ」と相手へ呼びかけ、「物語って言えるのかな」に迷いを残す修正です。直した文は20字を超えますが、この場面でためらいを聞かせたいなら長さを残せます。短くしたい場面では元の候補も比べます。

三軸は毎回使う記号ではありません。「つまり」を全行に足したり、短い返事に無理に沈黙を入れたりせず、前後の会話で人物らしく聞こえるかを確かめましょう。

ソウマ

三軸を渡して候補だけもらうと、セリフ修正ワークに話者の声が残るんだな。

ミラ

はい。語尾・接続詞・沈黙をセットで渡すと、候補を比べる手掛かりがそろいます。

03

Quality Filter

AIセリフ生成のプロンプトに、相手・用件・前後を入れる

AIへの依頼に元の一言と前後の会話、相手と用件、未定の条件や使わない言葉を添える。20字程度は比較の目安で、意味に合わせて調整する。

話者の三軸はノートに保存しておきます。新キャラを作るたびに三軸を決めておけば、次の候補出しでも比較の前提として再利用できます。

AIの返答にぶれを感じたら、三軸だけでなく、場面の目的や相手との関係が足りているかも見直します。語尾だけで人物を区別せず、接続詞や沈黙、あえて言わない内容まで比べてください。

もったいない相談例

このキャラらしい会話シーンを全部書いてください。

よい相談例

以下の前提で、キャラクターらしい短いセリフ案を作ってください。

話者:__________ 語尾:__________ よく使う接続詞:__________ 返答の間・沈黙の取り方:__________ 使わない言葉:(なければ「なし」) 相手と関係: 場面:__________ 元の一言と、前後の会話:(未定の箇所は「未定」) このセリフで伝えたい具体的な用件:

条件:

  • 一行20字程度を目安にする。用件が収まらない場合は、意味を変えずに少し長い案を出し、その理由を別記する
  • 最大3案
  • 一行ずつ
  • 接続詞や口癖を毎案へ無理に入れない
  • 入力にない出来事や関係を確定情報として足さない。足りない条件は確認事項として分ける
  • 完成した会話文にはせず、採用は作者が決める

セリフ候補が合わないときの直し方

  • 状態:範囲が広すぎる。例:会話シーンを書いてください。問題:どの一言を直したいかが分からない。直し方:迷っている一言と、伝えたい用件を指定する
  • 状態:語尾だけ指定。例:アキトっぽく話して。問題:キャラの差が薄い。直し方:語尾・接続詞・沈黙を渡す
  • 状態:採用理由なし。例:AI案をそのまま貼る。問題:作者の判断が残らない。直し方:採用した理由を一文で書く
04

Practice

セリフ修正ワークに、比較する2案と採用理由を残す

最大3候補から比較する2案をワークに置く。用件と口調を確かめ、採用する一文と理由、または見送りの理由を残す。

最大3つの候補から比較したい2案を選び、ワークに置きます。片方を元のセリフや自分の案にしても構いません。用件が変わった箇所や、その人物なら言わない言葉に印を付け、必要な部分だけ直します。

「採用するセリフ」欄には一文と理由を残します。合う案がない場合は「見送り」と書き、その理由と次に渡す条件を記録してください。三案のどれかを必ず選ぶ必要はありません。

実践ワーク

セリフ修正ワークを1枚にまとめる

相手・用件・場面を添え、比較する2案を並べます。採用するセリフと理由を残し、合う案がなければ見送りと次の条件を書きます。

①〜④ 話者の三軸

話者・語尾・接続詞・沈黙の取り方を書く。キャラらしさの土台。

⑤ 場面

場面に加え、相手との関係と伝えたい用件を書く。

⑥〜⑦ セリフ案

AI案や自分の案を2つ置く。比べることで、話者ぶれを見つけやすくする。

⑧ 採用するセリフ

用件と口調を確かめ、一文と採用理由を残す。合う案がなければ見送りの理由を書く。

生成されるワーク文

入力すると、コピー用のセリフ修正メモがここにまとまります。
話者:____ 語尾:____ 接続詞:____ 沈黙の取り方:____ 場面:____ セリフ案1:____ セリフ案2:____ 採用するセリフ:____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

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三軸を渡しても、人物の声は自動では生まれない

語尾・接続詞・沈黙は、候補を比較するための簡易な三軸です。人物の声は、相手との関係、場面の目的、言うか伏せるかを選んだ本音でも変わります。「うん」「分かった」のような短い返事が、複数の人物で同じになることもあります。一文だけで話者を当てられるかより、前後の会話で意味と口調が合うかを見ましょう。

  • 全員の声が似たまま:キャラクターの話し方・口調の決め方で、言う言葉だけでなく言わない言葉と相手別の変化を決める
  • セリフは違うのに会話が動かない:会話文の書き方で、用件と欲しい反応を決め、一言への返事を組み直す
  • 候補は使えそうだが、自分の文に戻せない:AI文章を自分らしくリライトする方法で、残す意図と捨てる表現を分ける
  • 未発表原稿や実在人物の私的情報を含む:固有情報を外した短い要約で試し、利用サービスの入力データの扱いを確認できないなら送らない
  • 公募・投稿・商業利用へ進む:生成AIの利用可否や申告方法は投稿先ごとに確認し、応募時点の公式要項を優先する

今日できたもの

この記事で作ったもの
セリフ修正ワーク
次に育てる場所
用件や人物の口調から外れた箇所を見つけ、採否と理由を残す欄
次の行動
候補を前後の会話に戻して読み、必要な修正か、次に渡す条件を一つ決める

ソウマ

短くするだけじゃなくて、この場面では迷っている間も残せるんだな。相手への呼びかけを足した理由も書けた。

ミラ

はい。元の意味を保ったまま、聞かせたい調子を選べました。返答まで続けて読んで確かめましょう。

アキト

口調と用件を確かめたら、前後に戻せ。そこでも自然なら採用だ。

おつかれさまでした

セリフ候補を本人の声に戻せた!

口調の三軸と、相手・用件・前後を候補の比較に使いました。採用する一文と理由、または見送る理由を残し、次に試す修正や条件を一つ決めてください。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

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