アイデアを見つける

舞台をきっかけにアイデアを出す

場所から物語を作る方法

場所にいる人物と目的、物の来歴を置く。比較では変える設備と固定条件を分け、短い本文の行動差と未執筆の結果を残す。

この記事の結論

場所から物語を作るときは、そこにある物や使える設備、人物の用件を置く方法があります。閉店した花屋と倉庫の例で、同じ人物と鉢を保ち、変わる条件と最初の行動を比べます。

ソウマ コトハ ミラ アキト
難易度
初心者
読了時間
14分
公開日
最終更新日

この記事でわかること

  • 場所名と、作者が置く条件を分けられる
  • 同じ人物と目的で、設備による行動差を比べられる
  • 場所の条件と、本文に書いた行動を保存できる
#場所#舞台#アイデア

ソウマ

閉店した花屋の絵が浮かんだ。ここから、どんな場面を作れるかな。

コトハ

使える物や設備と、そこへ来た人物の用件を置いてみましょう。

アキト

別の場所と比べるなら、人物や物の来歴まで変えないようにしよう。

01

Idea Field

場所から物語を考えるために、人物と使える条件を置く

理央と同じ祖母の鉢、家へ運ぶ目的を固定。花屋Aに使える水道、倉庫Bに水道なしという作者条件を置く。場所名だけで鉢の来歴を消さない。

場所から物語を作るときは、そこで人物が使える物や設備、いる理由、最初に取る行動を考えると、場面の案へ進めます。広さ、出入口、明るさ、使える道具など、描きたいことに関わる条件から置いてみます。

すべての場所に、事件や締切を用意する必要はありません。景色を眺める場面、日々の習慣を描く場面も作れます。ここでは、同じ人物と目的を二つの場所に置き、使える設備によって行動案がどう変わるかを比べます。

閉店した花屋に、鉢を取りに来る人物を置く

独立した架空教材「閉店後の鉢・場所メモv1」です。理央は24歳。引退した祖母から、祖母が世話していた鉢を家へ持ってくるよう頼まれています。祖母は自宅にいて、理央へ鍵の使用と鉢の運搬を認めています。

今回は、理央が乾いた土を見て、運ぶ前に水を足したいと考える設定です。Aは閉店した花屋、Bは同じ鉢を事前に移した倉庫という比較用の別案にします。BはAの続きではありません。

見ること今回の設定A・Bでの扱い
人物・目的理央24歳。鉢へ水を足してから家へ運びたい。A・Bで共通。
鉢と来歴祖母が世話していた同じ鉢。土は乾いている。倉庫へ移しても、鉢と来歴は残す。
使用の条件祖母から鍵の使用と鉢の運搬を認められている。翌朝に鍵を返す予定。A・Bで共通の作者設定。誰でも入れる場所とはしない。
現地の設備Aの花屋には使える水道。Bの倉庫には水道がない。どちらにも空のじょうろ。今回変える条件。花屋・倉庫一般の性質ではない。

「花屋だから必ず水道が使える」「倉庫だから水道がない」とは限りません。ここでは、二つの場所に作者がその条件を置きます。翌朝の鍵返却も、この教材で決めた予定です。

02

Seed to Story

花屋と倉庫の本文を比べ、場所の条件と行動をつなぐ

Aはじょうろへ水を入れて鉢の横へ戻る。Bは祖母へ水の入手先を尋ねる文を送る。水やりや運搬、Bの返答はまだ本文にない。

場所と人物の条件を置いたら、最初の行動を短い本文にします。A・Bとも理央のそばから描き、同じ鉢を家へ運ぶ目的を保ちます。

本文A:花屋の水道で、じょうろへ水を入れる

理央は、閉店した祖母の花屋で、鉢の土を指先で確かめた。乾いていた。鉢を家へ運ぶ前に、水を足しておきたかった。

流しには、空のじょうろが置いてあった。理央は蛇口をひねり、じょうろへ水を入れた。

水を止めると、じょうろを持って鉢の横へ戻った。

本文B:水道のない倉庫で、水をもらえる場所を尋ねる

理央は、倉庫に移した祖母の鉢の土を指先で確かめた。乾いていた。鉢を家へ運ぶ前に、水を足しておきたかった。

鉢の横に空のじょうろがあった。この倉庫には、水道がない。

理央は携帯電話を出し、祖母へ「水をもらえる場所は近くにある?」と送った。

比べること花屋A倉庫B
場所の設定閉店した花屋。流しの水道が使える。同じ鉢を移した倉庫。現地に水道がない。
保持するもの理央、同じ鉢、祖母との来歴、家へ運ぶ目的。同じ条件を保持する。
本文の行動蛇口でじょうろへ水を入れ、鉢の横へ戻る。祖母へ、近くで水をもらえるか質問を送る。
まだ書いていないこと鉢へ水を注ぐこと、家へ運ぶこと。祖母の返答、水の入手、水やり、家への運搬。

Aは現地の蛇口を使い、Bは別の水の入手先を尋ねています。どちらも、鉢へ水を注ぐ場面と家へ運ぶ場面はまだありません。祖母の返答も、Bの三段落には書いていません。

また、水道があるAでも、祖母に尋ねる行動は選べます。場所の条件は使える手段に関わりますが、人物の行動を一つに決めるとは限りません。 今回のAは、そこで選べる案の一つです。

場所から場面を作る4手順

  1. 場所の現在の状態を書く。 営業中か閉店後か、明るいか暗いかなど、必要な条件を置きます。
  2. 人物と用件を置く。 誰が、何をしに来たかを決めます。景色を眺めるだけの用件でも使えます。
  3. 使う条件と行動を選ぶ。 設備、物、出入口、人との距離などから、今回の一動作を考えます。
  4. 短い本文と条件を照らす。 別の場所と比べるなら、固定する条件と変更する条件を先に分けます。

ソウマ

倉庫に替えても、祖母の鉢を運ぶ目的は残る。今回は、水を手に入れる方法が違うんだな。

アキト

そうだ。場所の名前だけで、家族との来歴まで消さずに比べよう。

場所の雰囲気を味わうことが中心なら、行動が変わらなくても、その描写を残せます。人物の記憶と場所の結びつきは舞台をキャラクターに結びつける方法、物語全体の設定整理は物語の設定の作り方、土地の制度や文化まで広げる場合は世界観の作り方で扱います。

03

AI Partner

AIで場所を比較するときは、固定する条件を渡す

AIには元の場所と別案、固定する人物・目的・鉢の来歴、変更設備を渡す。条件外の差や未記述の返答・成功を足さず、同じ行動が可能な部分も残す。

AIで別の場所と比較するときも、人物、目的、物の来歴まで一緒に変わらないよう、保持する条件を渡します。元の場所と別案、それぞれに置いた設備や制約を明示します。

この例では「花屋を倉庫へ替える」だけでなく、「現地に使える水道があるAと、ないB」と指定します。祖母の鉢、家へ運ぶ目的、空のじょうろは共通です。

もったいない相談例

花屋を倉庫へ変えたら、この物語で失われる意味と、新しい事件を全部決めてください。

よい相談例

作品名・版と、今回の範囲:_____ 元の場所と、作者が置いた条件:_____ 人物・目的・物・来歴など、比較で保つ条件:_____ 別の場所と、変更する条件:_____ 現在の本文(A・Bを分け、未執筆ならなし):_____ 比較したい行動・残したい雰囲気:_____ 未定のこと・新しく足さない設定:_____ 場所名から設備や歴史を推測せず、提示した条件だけで比較してください。 A・Bの固定条件と変更条件を分け、各場所で使える手段と、本文に書いた行動を表にしてください。 場所を替えただけで、物や人物の来歴まで消さないでください。追加条件が必要な案は、未採用の案と示してください。 行動が変わらない部分もそのまま残してください。その場所でしか成立しない行動、締切、二択を必須にしないでください。 本文にない返答、水の入手、目的の達成などを足さないでください。 実在する場所の情報を求める場合は創作設定と分け、不明は要確認にしてください。今回は架空の比較です。 採用・保持・保留は作者が選びます。

比較の途中で、別の条件まで変えていないか

「倉庫では祖母の鉢がなくなる」という案が返ったら、今回は同じ鉢を残す条件だと確認します。鉢も替える案を試すことはできますが、場所と物の両方を変える別案になります。

実在の場所を舞台にするときは、営業時間や設備、入れる範囲を創作の候補と分けて確認します。今回の花屋と倉庫は架空の設定で、実店舗の利用条件を説明したものではありません。

04

Practice

場所発想表へ、条件・本文・次の行動を保存する

花屋Aと倉庫Bの固定条件・変更設備と本文を保存する。Aを次稿に選びBも保持。水やり・運搬は未執筆とし、予定や比較案が空でも使える。

場所発想表には、場所と人物、共通の条件、変える設備、本文の到達点を残します。期限や別の場所がまだ決まっていない場合は、その欄を空けて使えます。

実践ワーク

場所発想表を1枚にまとめる

場所と人物の用件、使える条件、別案で変える条件、本文と未決の点を保存します。雰囲気を残す案や、比較前のメモにも使えます。

条件

人物・用件・物の来歴と、使う設備を置く。

比較

別の場所で固定する条件と変える条件を分ける。

本文

行動が進んだところと、未執筆の結果を残す。

生成される実践メモ

入力すると、この記事のワーク結果がノートに貼れる形でここにまとまります。
メモ名・版・今回の範囲: ____ 元の場所と、現在の状態: ____ そこにいる人物: ____ 人物の用件・物との来歴: ____ 時刻・期限・予定(任意): ____ 使える設備・物と、共通の条件: ____ 視点人物・見せる範囲: ____ 試す行動・保持する候補: ____ 本文に書いた行動と、未執筆の結果: ____ 別の場所で変えるもの・変えないもの: ____ 現在の本文と、A・Bの区別: ____ 採用・保持・保留と、その理由: ____ 次に書く・確かめること: ____

全部埋めなくて大丈夫。1行だけでも保存できます。

マイノートで見る

この記事の保存案:0件

未保存。この内容はこの端末のブラウザに保存されます。

花屋Aと倉庫Bで、残るものと変わる行動を保存する

  • 共通:理央24歳、祖母の鉢、家へ運ぶ目的。祖母は自宅にいて、鍵と鉢の使用を認めている。
  • 今回変える条件:Aは現地の水道が使える。Bは現地に水道がない。
  • Aの本文:じょうろに水を入れ、鉢の横へ戻る。
  • Bの本文:祖母へ、水をもらえる場所を尋ねる文を送る。
  • 未執筆:どちらも水やりと運搬はまだ。Bは祖母の返答もまだない。
  • 今回の判断:水をくむ動作を描きたいので、次稿はAから続ける。Bも比較用に保持する。
  • 次に書くこと:理央が鉢の横へ戻った後の一文。続きはまだ書いていない。

花屋を選んだ理由は「ほかでは絶対に起こらないから」ではなく、今回描きたい設備と動作を置けるからです。倉庫でも水をくむ場面を作りたいなら、水道などの設定を変える案として試せます。

今日できたもの

この記事で作ったもの
固定条件と変更条件、本文A・Bを残した場所発想表
次に育てる場所
理央が鉢の横へ戻った後の場面、または別の設備を試す版
次の行動
場所を一つ選び、使える条件と人物の用件を置く

ソウマ

場所を替えて消えたのは、現地の蛇口を使う手段。祖母の鉢という意味は残っている。

コトハ

条件と本文を分けたので、Aから続ける場合もBへ戻れますね。

ミラ

次の一文を書いたら、水やりや持ち帰りがどこまで進んだかを確かめましょう。

おつかれさまでした

場所の条件と、行動の違う本文を残せた!

同じ人物と鉢の来歴を保ち、花屋Aと倉庫Bの設備・行動を比べました。次稿で使う案と、まだ書いていない結果を場所発想表へ残せます。

チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。

要約画像

100%

+で拡大し、マウスや指でドラッグして移動。指2本でも拡大できます。