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読者の想像を助ける感覚の選び方
五感描写の書き方
この記事の結論
五感描写の書き方で大事なのは、五感を全部入れないことです。一場面では視覚+聴覚、または視覚+触覚のように2感だけ選び、読者の想像が立つ余白を残します。 読み終えると「五感描写メモ」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。
この記事でわかること
- 一場面で使う感覚を2つに絞れる
- 五感全部盛りのもったいない例を改善できる
- 五感描写メモで短い描写文を作れる
ソウマ
五感描写って、見た目も音も匂いも全部入れたほうが臨場感が出るのかな。
コトハ
全部入れると、かえって場面が重くなります。今日は、その場面で一番効く2つだけ選びましょう。
アキト
感覚は数ではない。目的に合うものを選べ。
Scene
五感描写は、一場面で2つの感覚だけ選ぶ
五感描写と聞くと、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚を全部入れたくなります。けれど一場面に五感を全部入れると、描写過剰でスピードが落ちます。一場面で使うのは2感だけに絞るのが鉄則です。
ここでは、場面に合う2感の選び方と、それを軸にした描写の作り方を見ます。
小さな例:雨上がりの駅前を2感で描く
選ぶ2感:聴覚+触覚
遠くで踏切が鳴り続けている。ソウマの手のひらには、傘の柄の冷たさだけが残っていた。視覚を書かなくても、音と触感だけで雨上がりの待ち時間が見えてきます。五感描写は、全部を説明するより、読者が補える余白を作るほうが効きます。
Show, Not Tell
視覚に、音・匂い・触感のどれかを足す
次の手順で進めます。
- 場面に必要な感覚を選ぶ:その場面で主人公が最も意識する2つの感覚。
- その2感だけで描写する:他の感覚は意図的に書かない。
- 1つの感覚について、具体的な物に紐付ける:抽象的に書かない。
- 読み返して感覚の比率を確認する:一方に偏りすぎないか。
例:場面『雨上がりの駅前で待つ場面』/選ぶ2感『聴覚+触覚』/描写『遠くで踏切が鳴り続けている。手のひらに、傘の柄の冷たさが残っている』。視覚や嗅覚に頼らず、聴覚と触覚で十分に場面が立つ。
もったいない例を短く直す
- 書き方:空は青く、風が吹き、パンの匂いがして、手が冷たく、甘い味がした。弱い理由:情報が多すぎて、場面の焦点がぼやける。直すなら:青い空の下、パン屋の換気扇から焼けた匂いだけが流れてきた
- 書き方:きれいな景色だった。弱い理由:感覚が具体的でない。直すなら:窓ガラスに、夕方の光が細く残っていた
- 書き方:すごく寒かった。弱い理由:説明で終わっている。直すなら:ペンを握る指先だけが、なかなか動かなかった
五感描写は、視覚を土台にしてもう一つを選ぶと安定します。感情が強い場面では、触覚や音を選ぶと内面に近づきます。
ソウマ
全部入れるより、音と触感だけのほうが場面が締まる感じがする。
アキト
選ばなかった感覚も、描写の設計だ。
AI Partner
AIには、場面に合う2感の組み合わせだけ相談する
五感を全部使うのは、物語のクライマックスや重要な転換点だけにします。日常場面で五感を多用すると、雰囲気作品になりがちです。場面の重要度で、五感の数を調整します。
AIには場面の主題を渡して、『この場面に合う2感の組み合わせは何ですか/なぜですか』と尋ねます。感覚選びの相談に使えます。
もったいない相談例
このメモを、私の判断なしで完成形にしてください。
よい相談例
場面の主題:__________
場面の状況:__________
この場面に合う『二つの感覚の組み合わせ』を提案し、なぜそれかを一行で添えてください。
※五感を全部使う提案ではなく、絞り込みの提案でお願いします。
※完成文ではなく、感覚の選び方だけを返してください。
Practice
五感描写メモを使って、感覚を二つに絞る
五感描写の書き方の仕上げとして、五感描写メモを作ります。見る場所は、五感の中から、場面に必要な感覚だけを選ぶ欄です。説明を増やすより、今の自分が五感を2つまで選び、人物の感情に効く描写へ直すところまで書けるかを試します。
実践ワーク
五感描写メモを1枚にまとめる
場面、選んだ2感、それぞれの具体的な描写を書きます。他の感覚を書いていないか確認しましょう。
チェックリスト
- 場面を書いた
- 使う感覚を2つに絞った
- 1感目を具体的な物に紐付けた
- 2感目を具体的な物に紐付けた
- 他の感覚を書いていないか確認した
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 五感描写メモ
- 次に育てる場所
- 五感の中から、場面に必要な感覚だけを選ぶ欄
- 次の行動
- 五感を2つまで選び、人物の感情に効く描写へ直す
ソウマ
感覚を二つに絞るだけなら、本文に戻す場所も少し見えてくる。
コトハ
ここまでで十分です。五感描写メモには、あとから「感覚を二つに絞る」場所がちゃんと残っています。
アキト
ここで止めていい。感覚描写を盛り込みすぎず、読者の想像を助ける形にできるだけの材料は揃った。
おつかれさまでした
五感描写メモを残せた!
五感描写メモには、「感覚を二つに絞る」ための判断が残っています。次に開くときは、五感を2つまで選び、人物の感情に効く描写へ直すところから続けてください。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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スーパーの広さやカレーの味で、退院後の日常の手触りを出しています。
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