ホーム › アイデアを見つける
自分の中の素材を見つける
AIを使わずにアイデアを出す方法|物語の種を拾う3ステップ
この記事の結論
AIを使わずに考えたい日は、頭の中だけを探さないほうが進みます。歩く、話す、書き写す。身体を通した小さな違和感を拾うと、自分の経験から物語の種が出てきます。 読み終えると「自力発想ワーク」を自分で形にするための判断手順まで確認できます。
この記事でわかること
- AIを使わない日の発想手順がわかる
- 歩く・話す・書き写すを、1枚のワークに整理できる
- 自力発想ワークに、次に試す一手を残せる
ソウマ
AIを使わずに考えたい日ってあるけど、結局どこから手をつければいいのかわからなくてさ。
ミラ
では今日は、端末を閉じます。答えを探す日ではなく、自分の中に残ったものを拾う日にしましょう。
コトハ
歩いた道、誰かの返事、好きな文章。その三つだけを持って帰れば十分です。
Idea Field
まずは画面の外にある素材を拾いに行く
AIに頼らずにアイデアを出したい日は、空白のノートとにらめっこしすぎないほうがいいです。真っ白なページは、こちらが疲れてくるほど、さらに白く見えます。
そんな日は、画面の外へ素材を拾いに行きます。新しい場所へ遠出する必要はありません。家の周りを歩く。誰かと少し話す。好きな文章を手で写す。そのくらいの小さな動きで、頭の中に固まっていたものがほどけます。
ここで探すのは「すごい設定」ではありません。今日の自分が少し引っかかった言葉、返事、文章です。そこに物語の種があります。
Seed to Story
歩く・話す・書き写すの3ステップ
次の3行動を、合計60分ほどで回します。時間がなければ、どれか一つだけでもかまいません。
- 歩く(20分):行き先を決めず、信号のたびに左右を直感で選ぶ。歩きながら頭に浮かぶ言葉を一語ずつメモする。
- 話す(10分):誰かに連絡し、最近の出来事を5分以内で話す。返事の言葉に引っかかったものを書きとめる。話し相手がいなければ、自分に向かって独り言でもよい。
- 書き写す(20分):好きな本・記事を300字だけ手で書き写す。書き写した中で、今日の自分が気になった一行に丸を付ける。
たとえば、歩いていて「閉店した花屋の前に、まだ水の入ったバケツが置かれている」と気づいたとします。話していて「もう大丈夫、という言い方だけが明るすぎる」と引っかかったとします。書き写した一行の中で「待つ」という言葉だけが残ったとします。
この三つを並べると、まだ粗いけれど、物語の気配が出ます。閉店した店、明るすぎる返事、待つこと。そこから「誰が、何を待っているのか」と問いを立てられます。
小さな例:3つの素材から、1つの問いにする
歩く:閉店した花屋の前に、水の入ったバケツだけが残っていた
話す:友人が「もう大丈夫」と明るすぎる声で言った
書き写す:好きな短編の中で「待つ」という言葉だけが残った
今日の問い:もう来ない人のために、毎朝水を替えている人がいるとしたら、誰がそれを止めたいだろう?
ここまでできれば、AIを使わない日として十分です。物語そのものではなく、自分の中から出た問いが残っています。
もったいない例を短く直す
- やり方:机の前で「面白い設定」を待つ。つまずく理由:頭の中だけを探して疲れる。直すなら:外を歩き、気になったものを一語で残す
- やり方:体験をそのまま日記にする。つまずく理由:物語の問いになりにくい。直すなら:「もしこれが誰かの秘密だったら?」と変換する
- やり方:すぐ主人公や結末を決める。つまずく理由:素材が固まり、広がりが消える。直すなら:まず「誰が困る?」だけ残す
Bring It Home
AIを閉じる日は、自分に問いを戻す
歩く、話す、書き写す。三つのメモができたら、最後に一つの問いへまとめます。ここで長い企画書にしようとすると、また手が止まります。
使う形は、これだけです。
私は、____に引っかかっている。
もし____だったら、誰がいちばん困るだろう?さっきの例なら、こうなります。
私は、閉店した花屋の前にまだ水が残っていることに引っかかっている。
もし誰かが、もう来ない人のために毎朝水を替えていたら、誰がいちばん困るだろう?これで十分です。主人公も結末もまだ決まっていません。でも、次に考える方向はできています。
今日は使わない相談例
面白いアイデアを10個出してください。
AIを使う前に自分へ戻す問い
今日、歩く・話す・書き写すで残ったもの:
- 歩く:__________
- 話す:__________
- 書き写す:__________
この3つを見て、自分で「もし____だったら、誰がいちばん困るだろう?」の形にしてください。
※ここではAIに答えを作らせず、自分の問いを1つだけ残します。
ソウマ
アイデアって、完成した設定じゃなくて、次に考える問いでいいのか。
アキト
そうだ。今日持ち帰るのは答えじゃない。引っかかりを逃がさないための問いだ。
Practice
自力発想ワークに、次へ戻る印を残す
ワークでは、自力で種を拾うことを目標にします。自力発想ワークに残すのは完成形ではなく、あとで本文やノートへ戻るための印です。空欄があっても、今日見た出来事を1つ選び、誰が困る話かを書くところまで進めば十分です。
実践ワーク
拾った素材を、物語の種にまとめる
本文で試した「歩く・話す・書き写す」の3行動から、今日の自分に残った素材だけを拾います。主人公や結末を急いで決めず、最後に共通する関心を一つの問いへまとめましょう。
チェックリスト
- 歩いて残ったものを書いた
- 話して残った言葉を書いた
- 書き写して残った一行を書いた
- 3つに共通する気配を書いた
- 「もし__だったら、誰が困る?」の問いにした
今日できたもの
- この記事で作ったもの
- 自力発想ワーク
- 次に育てる場所
- AIを使わず、自分の観察から物語の種を拾う欄
- 次の行動
- 今日見た出来事を1つ選び、誰が困る話かを書く
ソウマ
自力で種を拾うって、案を増やすより入口を見つける感じなんだな。
コトハ
ここまでで十分です。自力発想ワークには、あとから「自力で種を拾う」場所がちゃんと残っています。
ミラ
あとでAIやノートを使うときも、AIなしでも、身近な観察から発想を始められる状態から再開できます。
おつかれさまでした
自力発想ワークを残せた!
自力発想ワークには、「自力で種を拾う」ための判断が残っています。次に開くときは、今日見た出来事を1つ選び、誰が困る話かを書くところから続けてください。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
アトリエの本棚
このテーマをもっと深めたいときに
外部の書店検索ページへのリンクです。
アイデアのつくり方
「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」という原則を短時間で読める古典。素材集めのワークの裏付けになります。
物語の体操
カードや穴埋めで物語を量産してみる練習帳。「思いつきを待つ」から「手を動かして出す」への切り替えに使えます。
書誌情報・価格・販売状況はリンク先で最新のものを確認してください。
学びの地図
記事をさがす
物語をよむ
マイノート