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読みやすくしようと思って、一文ごとに空行を入れた。今度は全部が決めゼリフみたいになった。
アキト
意味をまとめたいのか、間を空けたいのかを考えよう。同じ文章で比べれば、選びやすくなる。
コトハ
まず意味のまとまりを確認し、そのあと実際の表示を見てみませんか。
Basic Format
小説の改行ルールと字下げ|まず投稿先の書式を確認する
小説の改行で迷ったら、まず意味のまとまり、原稿に入れた改行、画面上の折り返しを分けます。スマートフォンで一文が二行に見えても、原稿に改行を入れたとは限りません。
| 用語 | この記事で指すもの | 見本で確かめること |
|---|---|---|
| 段落 | 意味や話題をまとめた文章の単位 | 三文を一つにまとめるか、一文ずつ分けるか |
| 改行 | 書き手が次の行へ移す操作 | どの文の後で新しい行にするか |
| 空行 | 文字を置かない一行 | 段落間に一行を空けるか |
| 自動折り返し | 表示幅に合わせて画面が行を送ること | 同じ原稿が狭い画面では何行に見えるか |
段落の境目を新しい行で示すことはありますが、意味の単位と表示の操作は別です。次の見本では、段落を分ける場所で改行し、その後の比較で空行だけを増やします。
字下げ・会話文・記号は、使う書式を決めてそろえる
ここでは、地の文の段落冒頭を全角スペース一字分下げ、会話文は下げずに「」で囲みます。話者が交代したら改行し、閉じかぎ括弧の直前の句点は省く書式で試します。三点リーダーやダッシュを使うなら、この練習では「……」「――」にそろえる、という決め方です。すべての小説に必須の規則ではありません。
字下げにも複数の方式があります。W3C「日本語組版処理の要件」3.5.1では、一字分下げる方式のほか、字下げしない方式なども扱っています。また、カクヨム公式ヘルプの「段落先頭を字下げ」機能は、段落の先頭に全角スペースを入れ、開き括弧で始まる段落を除きます。後者はその編集機能の仕様です。(確認日:2026年9月27日)
応募要項や入稿先の指定があるときは、対象となる原稿をその指定に合わせます。指定が見つからない場合は「指定なしと確認済み」と「未確認」を分けてメモしてください。元原稿、入力欄、公開後の表示も区別して残します。
Paragraph
小説の段落と空行を比べる|同じ三文・会話文の改行見本
段落を変える候補は、話者、見ている対象、時間、行動の段階が変わる場所です。ただし、変化のたびに必ず切るわけではありません。一つの動作とその結果を続けたいなら、二、三文を同じ段落に置くこともできます。
同じ三文を、一段落と三段落で比べる
次のA・B・Cは、すべて「窓を開けた。雨の匂いが入った。机の手紙が揺れた。」という同じ三文です。語句や句読点は変えず、段落の分け方と空行を比べます。
A:三文を一段落にする
B:一文ずつ段落を分ける。空行は入れない
AとBで比べるのは、三文をまとめて追うか、一文ごとに区切るかです。Aは窓を開けた後の変化を続けて読ませたいときの候補、Bは匂いと手紙を一つずつ受け止めてほしいときの候補になります。どちらが合うかは、前後の文章も含めて読んで決めます。
C:Bの段落間に、空行を一つずつ入れる
BとCは段落の区切りが同じで、空行だけが違います。Cでは三文の間が広くなります。その間を狙うなら残し、続けて読んでほしいのに離れて見えるならBへ戻します。毎文を分ける書き方も、詩的な間や断絶を狙うなら選択肢です。
画面が狭いと、Aも途中で自動的に折り返します。それはこの見本に改行が追加されたためではありません。
会話文は、話者の交代を見える形にする
次は、窓辺にいる「私」が友人に尋ね、友人が返す短い作例です。発言する人が替わるところで改行しています。
字下げを使うのは地の文の二つの段落です。会話のやり取りそのものを整えたいときは会話文の書き方、行動や感覚の説明を足したいときは地の文の書き方で、文章の内容を別に見直せます。
Screen Reading
Web小説の改行・空行は、スマホ表示で確かめる
Web小説の空行は、投稿先の表示と画面幅を見ながら決めます。編集画面でちょうどよく見えた間隔が、公開用の表示でも同じとは限りません。空行を増やせば、必ず読みやすくなるわけではありません。
- 元原稿を複製し、比べる一場面を決める
- 語句を変えず、段落の分け方か空行の有無のどちらか一つを変える
- 投稿先にプレビューがあれば、スマートフォン幅と広い画面で確かめる
- 意味をまとめたい部分と、間を空けたい部分が狙いどおりに見えるか読む
- 採用する版・範囲・理由を残し、まだ見ていない環境は未確認と書く
たとえばBとCの比較なら、変える条件は「段落間に空行を入れるか」です。二つの間隔を変えていても、比較している条件は一つです。字下げ、文字サイズ、語句まで同時に変えると、どの違いが読み方に影響したのか確かめにくくなります。
この記事の見本は、改行と空行を保持して表示しています。投稿先に貼り付けたときの見え方は、そこで別途確認してください。まだ投稿先が決まっていなければ、手元の表示だけを比べて保存して構いません。
時間や場所が変わる場面では、空行だけで伝わるかも見ます。場面転換の書き方で、次の場面に必要な手がかりを選べます。
Style Sheet
小説の改行・書式を保存する|比較条件と採用範囲を残す
自分の原稿から比べやすい範囲を選びます。300〜500字ほどは一つの目安ですが、この記事の三文や短い会話でも構いません。元の版を残し、段落の分け方か空行の有無を一つだけ変えた版を作ってください。
メモには、投稿先の指定、確認日、比較した表示環境、変更前と変更後の文、採用する範囲と理由を残します。「空行なしをこの連続動作だけに採る」「この一文の前だけ間を残す」のように範囲を絞れます。判断できなければ、元の版と比較結果だけ保存し、採用は保留にします。
実践ワーク
小説の改行・書式を比較して保存する
元の版と、条件を一つ変えた版を保存します。全角字下げ・改行・空行を残し、投稿先の指定と確認日、表示環境、採用範囲を添えてください。
今日できたもの
- この記事で作るもの
- 元の版・比較した版・採用範囲を残した原稿書式ルール
- 確かめること
- 本文の語句を保ち、一つの条件だけ変えて比べたか
- 次の行動
- 採用範囲だけに反映する。未確認の表示や迷う箇所は保留する
ソウマ
三文は同じでも、間が空くと一つずつ立ち止まる感じがする。今回は窓を開けた流れで読みたいから、一段落の版を試すよ。
ミラ
その理由と、試す範囲を残しましょう。表示先が変わったら、同じ原稿で見え方を確かめられます。
おつかれさまでした
小説の改行・書式を比べる準備ができた
語句を保ったまま、段落と空行を比べる方法を確認しました。元の版と比較結果を残し、狙いに合う範囲へ反映してください。判断がつかない部分は保留できます。
チェックすると、マイノートに読んだ記録が残ります。
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